[Return] ★ ハ イ ラ イ ト よ ね や ま 81号 ★       2006年11月10日発行
(財)ロータリー米山記念奨学会ニュース

▼写真・グラフ入りカラー版はこちらをご覧ください(印刷用PDF版もあります)
http://www.rotary-yoneyama.or.jp/r_member/highlight/highlight81.html
………………………………………………………………………………
★ ハ イ ラ イ ト よ ね や ま 81号 ★       2006年11月10日発行
………………………………………………………………………………

::今月のトピックス:: 
------------------
1.寄付金速報 ― 過去5年間で最高の寄付累計額! ―
2.2007年4月採用の米山奨学金申込状況
3.GETS・配偶者プログラムで米山奨学生と学友がスピーチ
4.好企画!プロの落語家による米山奨学事業の卓話 【第2750地区】
5.トルコがなぜ親日的かご存じですか? ― 奨学生の卓話から ―

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1.寄付金速報 ― 過去5年間で最高の寄付累計額! ―
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
10月までの寄付金は、前年同期と比べて6.3%増、約3千3百万円の増加
となりました。普通寄付金が0.8%増、特別寄付金が10.5%増と、昨年度
から16カ月連続で前年同期を上回る好調な結果となりました。

特別寄付金として数名から100万円のご寄付があり、16クラブから100万
円以上のご寄付をいただいたことが、今回の結果につながったと考えら
れます。特に、第2650地区【福井・滋賀・京都・奈良】は、前年同期に比
べて22%増(約700万円増額)と、多大なご協力をいただきました。

今月の寄付累計額5億5千万円は、2002年度以降5カ年の中で最高額で
す。今後ともご支援賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2.2007年4月採用の米山奨学金申込状況
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2007学年度の米山奨学金(学部・修士・博士課程奨学金、地区奨励奨学
金)には、全国334校から1,432人の応募がありました。

申込者を国・地域別にみると、中国が60.4%(前年度比+2.1%)、
韓国13.8%(+1.0%)、台湾6.7%(▲0.2%)、その他19.1%(▲2.9%)。
課程別では、博士課程が31.6%(▲1.5%)、修士課程56.6%(+0.3%)、
学部課程11.0%(+1.1%)となりました。「地区奨励奨学金」は5校11人
から応募がありました。毎年、推薦者0人の指定校が発生しますが、
今年は68校と前年度の93校から大幅に減少しました。事前の情報
収集など、更なる留学生在籍状況の確認をお願いいたします。

これから11月中旬〜1月下旬にかけて、地区選考委員会による書類選考・
面接試験が実施され、2月中旬には新規採用者582人(2006年11月現在)
が決定されます。

なお、「クラブ支援奨学金」には12地区23クラブから応募がありました。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
3.GETS・配偶者プログラムで米山奨学生と学友がスピーチ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2006年9月17日〜18日にかけて行われたGETS(ガバナーエレクト研修
セミナー)の配偶者プログラムで、初めて米山奨学事業を紹介する時間
が設けられました。

成川守彦RI研修リーダーの司会により、まずは米山奨学会の概要を説
明した後、ネパール出身の米山学友、ギリ ラムさん(1998-2000/室蘭
RC)と、イラン出身の現役奨学生、ブゥル・ブゥル パリサさん(2006-07
/志木RC)がスピーチを行いました。

二人の日本における留学経験や、米山奨学会に対する感謝の言葉に
対して会場から質問もいただき、ガバナーエレクトの配偶者の皆様へ
米山奨学事業を理解していただく有意義な時間となりました。
(事務局長 坂下博康)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
4.好企画!プロの落語家による米山奨学事業の卓話 【第2750地区】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
寄席や講演で活躍中の落語家・三遊亭若圓歌(さんゆうてい わかえんか)
さんが11月6日(月)、米山梅吉氏の半生と米山奨学事業のあらましを題
材にした卓話を東京五反田RCの例会で初披露しました。

このオリジナル卓話『米山さんのすて目すて耳』の創作のため、若圓歌さ
んは、米山梅吉記念館(静岡県三島市)や当会事務局へ足を運び、持ち
帰った資料をもとに関係者と打ち合わせを重ね、内容を練り上げました。
ちなみに、「すて目すて耳」とは、「今は必要なさそうな、捨てるようなこと
でも、いずれ役に立つかもしれないから、見聞きしておくように」という三
遊亭圓歌(さんゆうてい えんか)師匠からの教えとか。その演目のとおり、
落語界の話を中心に、米山梅吉氏の人生あり、米山奨学事業の豆知識
ありと、多岐にわたる話題を織りまぜた、大変楽しい卓話に仕上がって
いました。

今回の企画の仕掛け人、第2750地区米山増進委員会の村口 正 委員
(東京五反田RC)によると、「寄付を集めるには、まず理解が必要」とい
うことで「会員の皆さんに楽しみながら聞いてもらう」ことを目的に、若圓
歌さんに協力をお願いしたそうです。同委員会では、希望するクラブへの
出張卓話も計画しているとのこと。皆さんのクラブでも一席いかがですか?

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
5.トルコがなぜ親日的かご存じですか? ― 奨学生の卓話から ―
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   コッチ・ムスタファ君 (トルコ/鈴鹿国際大学3年/鈴鹿ベイRC)

トルコに親日家が多い理由はいくつかありますが、その中でトルコと日本
とを結びつけた、ある歴史的な出来事をご紹介します。

1890年(明治23年)、明治天皇への使節団として訪れていたトルコ軍艦、
エルトゥールル号が、帰途、和歌山県沖で嵐に遭い沈没しました。587人
が死亡する大惨事でした。岸に流れ着いた血だらけの乗組員たちを、
大島村(現在の串本町)の村人は総出で救助し、69人が助けられました。
大島村は貧しく、毎日の食事さえやっとだったにもかかわらず、非常用の
鶏さえもつぶし、傷ついたトルコ人にふるまい、懸命に介護したのです。
この話は日本中に伝えられ、全国から義援金が寄せられたそうです。
生存者たちは日本の軍艦で母国へ送り届けられました。

私たちトルコ人は受けた恩を忘れることはありません。1985年、イラン・
イラク戦争で、イラクのフセイン大統領が「イラン上空を飛ぶすべての
飛行機を打ち落とす」という声明を出し、首都テヘランに残っていた300
人ほどの日本人が、脱出のために空港へ向かいました。しかし、各国
の航空会社は自国民を優先したため日本人は搭乗便を確保できず、
約200人が取り残されました。脱出までのリミットが迫るなか、トルコ政
府が日本人救出のための特別機を派遣することを申し出ました。危険
な戦場への飛行にも関わらず、多くの乗務員が名乗り出たそうです。
彼らは日本人から受けた恩を返すために、日本人を優先してイラン脱
出の手助けをしました。イラクからの攻撃までわずか数時間の出来事
でした。

私は、母国とこのようなつながりを持った国で勉強できることを嬉しく
思っています。トルコを外から見て、改めて見えてきた部分も多々あり
ます。これからさらにいろいろな角度から物の見方、考え方を学び、
将来は母国で外交官になり、トルコ周辺の国々はもちろん、世界から
戦争をなくす方法を探したいと思います。


以上

※メールアドレスの変更、配信解除などのご希望がございましたら、
お手数ですが、highlight@rotary-yoneyama.or.jp宛にお知らせください。
よろしくお願い申し上げます。

………………………………………………………………………………
財団法人ロータリー米山記念奨学会  
事務局長 坂下博康
編集担当 野津・峯・大庭
Tel:03-3434-8681  Fax:03-3578-8281
問い合わせメール: highlight@rotary-yoneyama.or.jp
米山記念奨学会ホームページ: http://www.rotary-yoneyama.or.jp/
………………………………………………………………………………