[Return] ★ ハ イ ラ イ ト よ ね や ま 84号 ★     2007年2月13日発行
(財)ロータリー米山記念奨学会ニュース
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★ ハ イ ラ イ ト よ ね や ま 84号 ★    2007年2月13日発行
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▼写真・グラフ入りカラー版はこちらをご覧ください。
(印刷用PDF版もあります)
http://www.rotary-yoneyama.or.jp/r_member/highlight/highlight84.html

::今月のトピックス:: 
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1.寄付金速報 ― 下期は順調にスタート ―
2.新年を迎えての所感 ― 宮崎幸雄専務理事 ―
3.2007学年度の米山奨学生が決定!
4.インターアクターと韓国米山学友会が交流 ― 第2780地区 ―
5.子どもたちがアジア文化と出合う“場”を 
   ― 千代鳥(チョウドリ)モーミン・ウッディンさん ―

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1.寄付金速報 ― 下期は順調にスタート ―
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1月までの寄付金は、前年同期と比べて1.2%増、約1千3百万円の
増加でした。普通寄付金が0.5%増、特別寄付金が1.6%増となり、
11月にいったん前年同期の実績からマイナスとなったものの、これ
で2カ月連続の増加となりました。

1月は普通寄付金の納入が主となり、1,878クラブ(81%)からご納入
いただきました。しかしながら、地区によっては納入クラブ数が6割
に満たないところもございます。ご確認いただき、お早めにご送金
下さいますよう、ご協力をお願い申し上げます。

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2007年7月より、当会寄付金に対する表彰制度が変わります!
詳細は来月号に掲載します。
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2.新年を迎えての所感 ― 宮崎幸雄専務理事 ―
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「1年を計る者は花を育て、10年を計る者は樹を育て、100年を計る
者は人を育てる」という言葉があります。東京ロータリークラブが立
ち上げた奨学事業「米山基金」が、1957年に全国の合同事業となっ
て、今年でちょうど50年を迎えました。

近年、日本とアジアとの関係は、テロ、エネルギー危機、環境破壊、
感染症、津波、北朝鮮の核保有問題など、経済共同体の枠を超え
て、アジア地域の政治・安全保障協力へと急速に動き始めています。
その一方で、中国・韓国との相互不信も依然として続いています。
このように変化の激しい時代であるからこそ、私たちは、ロータリー
の目的である世界平和の構築を目指して、多様性を尊重し、違いを
認め、共通点を理解し合い、“友愛と信頼がアジアを結ぶ共通の絆
である”ことを確認しなくてはならないと思います。さらに、諸国の中
核となる人材育成を支援しているロータリー米山記念奨学会は、そ
の役割と責任を自覚しなくてはなりません。私たちは、今、どこに立
って、どこに向かって進むのでしょうか。

今年8月に開催される当会理事会で、任期満了を迎える理事長およ
び理事・役員の交代が行われます。「人を育てる100年の計」の折り
返し点に立つ私たちは、次の50年に向けて当会の展望と計画を立
てる重要な時期を迎えております。今後、ロータリー米山記念奨学
事業を展望するフォーラムを各地区で開催して頂き、日本のロータ
リーが誇る米山奨学事業の目的および使命を再確認し、次の50年
に向けた中・長期的なアクションプラン作りに着手したいと思います。

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3.2007学年度の米山奨学生が決定!
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2007学年度の米山奨学金申込者1,464名のうち、全国の地区選考
委員会および選考委員会(米山奨学会・東京)による選考と承認を
経て、595名の新規採用が決定しました。継続奨学生210名、休学
による延長者6名を含め、計811名の採用となります。

奨学金別では、博士・修士・学部課程:782名、クラブ支援:15名、
地区奨励:10名、海外学友会推薦:2名、現地採用:2名です。地区
奨励奨学金では、従来のアジア学院(4名)、PHD協会(3名)および
神戸YMCA日本語学校(1名)に加えて、JASSO大阪日本語教育
センター(2660地区)から2名の合格者が生まれました。

国籍・地域別では、中国:46.2%、韓国:15.5%、台湾:7.3%、その
他:31.0%となり、申し込み時点で6割を占めていた中国籍の学生
が、合格率32%と最も狭き門でした。

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4.インターアクターと韓国米山学友会が交流 ― 第2780地区 ―
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「韓国を訪問するインターアクターたちに、米山学友との交流の機会
をつくりたい」――。米山奨学生のカウンセラー経験もあるインター
アクト委員長の願いに、韓国米山学友会が応えて、ソウル市内で
「交流の夕べ」が実現しました。

第2780地区(神奈川県)のインターアクト韓国研修旅行(12月26日〜
29日)には、インターアクター26名と引率教諭・ロータリアン7名が参
加。12月28日、韓国学友会から安 熙道(アン・ヒドゥ)会長と会員の
李 知妍(イ・ジヨン)さん、白 銀栄(ペク・ウンヨン)さんの3名が合流
し、卓話を行いました。それぞれ大学や国の研究機関の第一線で
活躍している学友とあって、「留学して母国で活躍する姿に、高校生
たちは尊敬の面もちで聞き入っていた。研修旅行のハイライトだっ
たと報告する生徒もいて、皆、刺激を受けたようだ」と、訪問団長の
渡辺貞雄同地区インターアクト委員長も、期待以上の交流の成果
に喜びを隠せません。

これに先立つ26日には、最初の訪問先である天安市の歓迎式典で、
同市の祥明大学校で教授・学部長の職にある柳 京子(リュウ・キョ
ンジャ)韓国米山学友会副会長が、韓国語と日本語で米山奨学金
制度への感謝の言葉をスピーチ。日本からの参加者はもちろんの
こと、韓国のロータリアンにも米山奨学事業の意義がよく伝わったと、
こちらも好評でした。安会長は、「今回の行事が、今後の韓日両国
の親善交流に寄与することを祈っています」と、喜びのコメントを寄
せています。

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4.子どもたちがアジア文化と出合う“場”を 
  ― 千代鳥(チョウドリ)モーミン・ウッディンさん ―
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東京都立大学(現・首都大学東京)で工学博士号を取得後、化学
工学エンジニア、コンサルタントを経て、1996年に石油精製・石油
化学・バイオエンジニアリングのソフトウェア販売会社を設立。海外
企業と提携し、大手石油化学会社・エンジニアリング会社・製薬会
社・大学などをクライアントにもち、ビジネスに手腕を発揮している
米山学友のチョウドリさん【バングラデシュ出身/1976-78年度奨
学生/世話クラブ:東京城東RC】。

その彼のもう一つの顔が、NPO法人「ちきゅう市民クラブ」の会長です。
1998年に「神奈川県立地球市民かながわプラザ」(横浜市)が開設
される際、アジア文化紹介の展示のコンサルティングに携わったの
が活動のきっかけでした。同施設では、アジアの民家や店舗をその
まま再現しており、チョウドリさんらの提案で、各国出身の留学生や
元留学生が講師となって展示について解説するユニークな「トーク
タイム」が実現。開館以来、好評を博しています。チョウドリさん率
いる「ちきゅう市民クラブ」では、文化施設をはじめ、小中学校に留
学生や元留学生を講師として派遣しているほか、さまざまな独自の
国際交流イベントを行っています。

「日本の子どもたちにアジアや中東の文化を身近に感じてもらいたい。
その子たちの中から外交官になる者が現れれば、アジアの理解が
より進むでしょう」と夢を語るチョウドリさん。「米山奨学生の時は、
世話クラブと交流できたのがとても良かった。ロータリーの奉仕の
精神に触れたことは、少なからず現在の活動にも影響を与えたと
思います」とも語ってくれました。

NPO法人「ちきゅう市民クラブ」
 → http://homepage2.nifty.com/i-museum/index.htm 


以上

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