[Return] 2006年10月 公式訪問日記
茂原東RC 10月4日(水)
曇り
一昨日の地区大会記念ゴルフ大会で優勝された小沢正秀さんは当クラブのメンバーで、商工会議所の専務理事である。菅井ガバナー補佐と土屋AG幹事、麻生会長と筒井幹事は若いコンビであり、内容の濃い例会と魅力的なクラブにする意欲を燃やしている。それに森川エレクト、千葉会計担当と懇談。クラブは31年目を迎え、会員数は34名でスタートして、現在36名に増員している。うち女性は3名、あと2名増の員は確実、40名の大台をクリアーすることを願う。茂原市内3クラブ共同でローターアクト・クラブを誕生させつつある。テープ起こしから週報を作成している。大変な作業であるだけに、その出来映えと内容に感心する。
例会出席と各種行事への参加の重要性を会長は説いているので、卓話も、何故参加することが大切なのかの話になっていった。また目に見える社会奉仕活動を模索している。額に汗する奉仕活動が望ましく、小さなことでも皆でやることが肝心だし、継続性を持った事業の展開もあると思う。物物交換を掲示する「くれ、だす」ボードを市役所前に設置している。面白いアイデアである。会長・幹事と次年度会長・幹事共にCLPへの関心度が高い。基本を重視する麻生年度がクラブ充実に大きな成果を上げることを期待する。
大原RC 10月5日(木)

地区IAC委員の平野さんの迎えを受け、大原高校へIAC年次大会のお礼に訪問する。第40回IAC年次大会は大原ならではのローカル色豊かな大会であった。大原RCは ホストクラブとして節目の大会を成功裡に導いてくれた。感謝。
菅井ガバナー補佐は横芝RC花沢副幹事の葬儀のため欠席。中村会長、山ア幹事、井上副会長、栗林副幹事と歓談。45年の歴史あるクラブ、交歓学生、R財団奨学生とPH、MPH、米山功労者と数々の実績を挙げている。ピーク時は65名の会員数だったが、今、24名である。中村一也会員はチャーターメンバーで雑誌委員長を務め「ロータリーの友」の紹介をしている。テリトリーに約43,000人の人口がいる。若い人の入会が望まれるが、平均年齢は56歳なので、入会歴の浅い会員と先輩Rtnとの交流に活路を見出したい。中堅の会員を中心とした会合などで、また、クラブ全体としての奉仕活動などで連帯感を醸し出すことが望まれる。駅頭に、持ち帰り自由な文庫本を揃えるユニークな活動や周年事業としての時計塔や顕彰石碑などを残している。大矢PGのホームクラブである。平野さんに豪雨の中を家まで送って頂いた。車中、貴重な対話が出来た。多謝。
勝浦RC 10月6日(金)
風雨強し 台風16号に秋雨前線が刺激され、房総半島に300ミリの雨量をもたらす。
JR線の不通を懸念しながら勝浦に向かう。土砂降りの中、駅に迎えを受ける。小高い山頂にあるリゾートホテルが例会場だ。第5分区の武田ガバナー補佐、柔和な池田会長、几帳面な加藤幹事、牧野エレクト、関副幹事と懇談。矢継ぎ早に加藤幹事から質問を受ける。事務局を置かない当クラブは大変だが、本来あるべき形であると思う。計画書の随所にグラフを載せているので現況の把握と対策を掴みやすい。昨年5名、今年も5名増員し40名である。51歳から60歳代が一番多くクラブの原動力となっている。入会1〜5年の会員が最も多く、中堅会員が、いかにして在籍年数の多い会員との融合をするかがポイントである。会長は勝浦RCの「素晴らしさ」と「楽しさ」を満喫できるクラブにすることに、願いを込めている。クラブ全体の志気を上げて更なる前進を期待したい。
協議会では地区で活躍した面々が多く、委員会の発表を重厚なものにしている。真剣な会合であり、外の風雨など全く気づかない。塩田敬司会員(医師。85歳)は児童の血液型検査を無料で40年間継続し、その数25,657人(勝浦市の人口約25,000人)に及ぶ特筆すべき社会奉仕活動をしている。
JR線路冠水のため不通となる。タクシーにて送りを受ける。有難うございました。
夜は、第2730地区(宮崎・鹿児島)IAC地区委員長の長濱さんが来葉し、千葉西RCの海寳さん、藤崎さんと懇談し、夜半に帰る。今日はロータリーの素晴らしさを何度も味わった。
鴨川RC 10月10日(火)
晴れ 強烈な日差し、白砂青松、紺碧の海、海鳴り、甘い空気、素晴らしい環境
人口36,000人、46年目を迎えた老舗のクラブ、平均年齢61.5歳。ピーク時には60名の会員を擁していたが、24名のスタートとなる。武田ガバナー補佐(ホームクラブ)、鈴木会長、三平幹事、神定エレクトと懇談。会員増強については、他の組織に比較して年会費およびロータリーに関する出費が嵩むことがネックになっているようだ。冗費を削減することと、会費に見合うことをするには、例会の充実と有効な奉仕活動の展開について話が続いた。ハードルは高いが、皆で結束してやる気を起こすことだ。その為には、地道にお互い対話と相談を重ねることが肝心である。その手段としてCLPを勧める。不完全でもいい、まずCLPに着手し、都度修正を加えていくやり方もある。まず、今までの慢性化した雰囲気から早く抜け出すことをしなければならない。それぞれの会員のロータリーに対する思いは高いが、誰かがリードする声をかけることだ。率先しよう。
武田AGが、まず計画書の内容に、栄光ある鴨川RCの歴史的事項を記入して、現会員が自クラブの業績をよく知り、自信を持とうではないか。そして、ロータリーの楽しさを知り、明るいクラブを再生して鴨川RCに入会して良かったと言えるようにしようと呼びかけた。
館山RC 10月11日(水)
晴れ 外房とは異なる雰囲気の北条海岸。
51年目のクラブ、里見八犬伝で知られている安房の国の中心的な里見氏の城下町。3人のガバナーを輩出している名門クラブである。武田ガバナー補佐、羽山会長、小林エレクト、小原幹事、石井副幹事と懇談。スタート時61名の会員、65名の達成を見据えている。IAC、RACを提唱している。台湾の屏東RCと姉妹関係にある。120人の会員数の時に執行した諸々の奉仕活動をそのまま継続している点に功罪があるようだ。見直しすべきは勇気を持って敢然と主張すべきだが、話合いと行為に「四つのテスト」を照らし合わせて進めることが肝心となる。協議会は発表に熱が入り、4時近くまで行う。4名の女性会員の発表もある。例会時に2名の入会式が行われた。
河川や海を浄化するEM菌増殖機の寄贈と菌の放流という奉仕活動を行っていた。EM菌なるものを初めて知った。EM菌によってヘドロなどを浄化できるという。
館山RCの民度が高いのは城下町であったからだろう。老・壮・青とバランスも良い、数々の実績を誇る見事なクラブである。会長の纏め方に感心する。
鏡ケ浦に面した例会場の窓から見る夕日は絶景というが、残念ながら曇っていて夕日は拝めなかった。
鋸南RC 10月12日(木)
晴れ 南房の日差しは本当に強い。
窓から浮島と港が一望できる例会場、近くに漁港がある。夏のような暑さだが、外から心地よい風が入る。武田ガバナー補佐、温厚な松井会長、漁業組合長で存在感のある平島エレクト、才気煥発な女性の三橋幹事、青木副幹事と懇談。人口12,000人、18名のスタート、最大38名の会員だったという。ホームページを保有している。県北と異なり若者がどんどん流出している現況からは増員に苦慮している。創立以来40年になるが、この17年間人口は2,300人減じている。増強どころではない、経済的にも厳しいという。増強するより優先すべきは、現会員の対話を充実させ、ロータリーの心を養い地域のリーダーになることに専念すべきと思う。CLPの関心度、非常に高い。
住民には、ロータリーは格式があり敷居が高いという先入観がある。もし、そうであるならば、ロータリーの特徴を出した親睦活動や工夫を凝らした地域への社会奉仕活動を考えて実践することが必要となる。クラブ協議会では、三橋幹事の進行で真剣な協議が出来た。とにかく地域にロータリーの活動を知らしめることが先決だ。第一線から退いた人で気候温暖なこの地に移住した会員がいる。この方のロータリーに対する見解は面白かった。ネパールの教育施設の整備や文具の支援活動を行っている。会員数が少なくともよい、より充実したロータリーライフを送りたい。
館山ベイRC 10月12日(木)
館山RCと同じ例会場である。武田ガバナー補佐、強いリーダーシップ発揮して積極的な鈴木第14代会長、岡本エレクト、渡辺幹事、池田副幹事と懇談。チャーターメンバー65名で創立、最大72名を擁したが、現在22名でスタート。しかし鈴木会長の22名×2=44名の会員数の実現に率先するという驚くべき数字を挙げてくれた。若さ溢れるクラブだ。平均年齢45歳ぐらいであろう。ベイと名のつくクラブとの友好関係を結び、6ベイ友好会を作り、年一回定例会を開催しているしそれぞれの周年行事にも参加している。当クラブがリーダー格になっているようだ。会員数の減少が財政を逼迫して、個人負担が増えているが、若さと行動力を駆使して意気軒昂である。従来の慣習を打破し、新機軸を打ち出すのに躊躇していない。次年度44名以上の会員と若い力と明るさで素晴らしい発展遂げるに違いない。
夜間例会のため女性会員の入会に支障がある。CLPについての関心度高い。池田勝会員のリードが大きい。献血をはじめ財団などに第5分区の大きな推進力となってきた。今まで訪問したクラブとは変わった雰囲気と力を感じた。将来性豊かなクラブだ。すべてのことに成功を祈る。
千倉RC 10月13日(金)
薄曇り 台風18号のため海は時化気味
第5分区の公式訪問は千倉RCで終わる。それに60回目の訪問だ。武田ガバナー補佐には連日お付合いをして頂いている。魚拓荘鈴木家が例会場である。名の如く大きな魚拓が沢山飾られている。武田AG、堀江会長、早川エレクト、村松幹事と懇談。村松幹事から予算、運営にかけての話を聞くにつれ、少ない予算とクラブ内の融和に工夫を凝らしている姿勢に感銘する。月に一回の例会を懇親夜例会にして交流を深めている。出席率抜群という。この効果はクラブ活性化に繋がるに違いない。
千倉と岩槻が姉妹関係にあるので岩槻(埼玉)、岩槻中央、岩槻東RCと友好関係にある。滝川RC(北海道、人口45,000人で会員数は約100人)とも友好関係にある。お互い週報の交換をしている。テリトリーの人口は23,000人ぐらい。会員数23名、出席免除会員13人。10人で出席率を上げている。事務局なし、魚拓荘の後継者(二代目のRtn)が7月に入会して早速増強委員長になり、若手の入会者をリストアップしている。期待すること大である。今まで適切な指針がないだけにCLPの関心は高い。
数多くあった秋刀魚漁船が、今一隻しかいないという。武田AGは「千倉は伝統的に進取の気象に富んでいるので若い人の力を発揮させるようなことをロータリーはやって欲しいと」、ご自身のお嬢さんを5年間留学させた経験から述べていた。親睦の成果と若い会員の入会に期待する。
君津RC 10月16日(月)
晴れ
秋らしい陽気に気持ちも弾む。君津市長選の告示日である。白熊ガバナー補佐、坂井会長、廣田エレクト、黒岩幹事と懇談。46名でスタートし現在48名、50名を目指すことになる。秋元PGのホームクラブ。35周年念事業を来年3月3日に行う。友好関係にある甲府南RCの面々が訪れ、新日鉄君津工場の見学や勝浦に一泊して親交を深めるという。チャーターメンバーが半数を占め、新日鉄関連企業関係の会員は約1/3を占めている。大手企業関係とバランス良い会員を構成をしている。
君津駅前広場の花壇作りとメンテナンスやロータリー100年を契機にバンドを編成して市内フラダンスチームと共同で慰問活動を展開し、出前講座、親子陶芸教室も好評を博している。地域の奉仕活動は活発である。新しく君津に移住してきた人と交流し合う場を提供し、両者の融合を図ることもロータリーの大きな役だと思う。君津市にスポーツ施設を作るための基金の積み立てもしている。数年来の懸案であるIACの提唱を是非実現すようお願いする。若さと笑いに包まれたと明るく楽しいクラブ作りを目指している。委員会数が多いのでCLPを説明すると関心度高いのに驚く。CLPが進行してDLPを刺激して欲しい。
茂原中央RC 10月17日(火)
晴れ
菅井ガバナー補佐、土屋AG幹事、小路会長、田辺エレク、片岡幹事、志田副幹事(女性・町議)と懇談。チャーターメンバー37名だったが、本年度28名のスタート。次年度創立15年を迎える。8年前、子クラブの大網RC創立以来、慢性的に会員増強を望めない状況になっている。地域においてはロータリーの認識度が低く、増強に苦慮している。青少年交換学生に理解を示し3組実施している。養護老人看護施設を併設している修道院の草刈作業、長生郡市学校生徒の無欠席者の表彰を続けている。
協議会では日頃の人間関係のストレスが爆発したが、まずロータリークラブがしなければならないのはきちんとしたクラブ運営をすることから始まる。それぞれの会員がRtnであること自覚し、他から謙虚に学ぶとる姿勢が肝心。ありふれているが、他人に寛容であり、己に厳しくという原則を取ることだ。
それにロータリー情報を説き、伝道する要になる人の存在が欲しい。今日判明しなかったが、きっと居るはずだ。表面に出てリーダーシップを発揮して欲しい。CLP云々どころでない。ロータリーの仲間意識を心に刻み込もう。ロータリーの心を求めて勉強し、ロータリーのよさを知り、Rtnになって良かったなーといえるようになろうではないか。
大網RC 10月18日(水)
晴れ
大網駅から車で15分、四之宮さんに送迎して頂く。菅井ガバナー補佐、土屋AG幹事、河野会長、斉藤幸男エレクト、板倉幹事、石田副幹事と懇談。昨日訪問した茂原中央RCが創立後7年目にしてできた子クラブである。会長はロータリー情報の徹底に腐心している。資料を漁り、ロータリーの基本知識を挨拶時に毎週実施している。入門編および4分間情報などの資料の送付を約す。ロータリーの歴史、理念、手続を正しく理解していただき、親睦、奉仕活動に熱意を傾けて欲しい。36名のスタートだが35名となる。当座40名を目指す。出席率の低さから、思い切った対策を採るべきか悩んでいる。菅井AGの経験談を参考にすれば、ある時は決断しなければならないだろう。その前に手を尽くす努力が肝心だとの意見の一致を見る。具体的な方法の話がいろいろでた。
晩婚の世相に対してユニークな「縁結び」活動をクラブの社会奉仕活動として、昨年から実施している。いわゆる仲人である。難しさを抱えながらも頑張っている。範囲を分区に拡大してはとの菅井AGの提案もあった。東京目黒RCのチャーターメンバー真野さんが、メイクアップよく見えている。
まずは心の充足感を満たす親睦を行い、例会の充実を図ることが先決であると思う。良いクラブになることを願う。

富津中央RC 10月19日(木)
晴れ
君津を抜けると南房の雰囲気。総武沿線と異なり田園風景はない。海と山が接近している。大貫駅下車、大貫漁港の近くのさゞ波館、アンティークな品々が飾られ、平屋の離れ庵が続き、趣のある例会場だ。
白熊ガバナー補佐、「残心にあり」をクラブ・テーマに掲げる永島会長、大網幹事(エレクト兼任)、三井副幹事と懇談。スタート時22名から23名になる。チャーターメンバー5人の内1人が健康上のことで退会。しかし、実に多様な奉仕活動を行っている。「ボーイスカウト、ガールスカウトの支援」「ティコボのガラクタコンサート」「甲府市塩山RCとの交流」「嘉義南RCとの交流」「トーランス(米)RCとの交流」「マッチング・グラントを使っての移動図書館の贈呈(台湾)」、DDFなどの活用もしている。創立40周年を迎えるだけにオーソドックな委員会の発表がある堅実なクラブだ。会計の切盛りの手腕は見事なものだ。
難点は会員の少なさだが、富津市の海岸線は南北40キロにおよび、JRの駅が7つあるという地形上から見ると難しい面がる。しかし、意気軒昂である。40周年を記念して嘉義南RCを訪問し、本の補充を行うと言う。「残心」によって、より洞察力のあるクラブになることを期待する。
浦安RC 10月20日(金)
晴れのち曇り
TDLのある舞浜にて下車、浦安ヒルトンに入る。一昨日30周年記念例会を行った市川南RCがスポンサー・クラブである。市川南RCの記念例会では、オーム一斉逮捕時の最高責任者であった井上元警視庁長官の講演があった。トップの決断時の判断力と情報収集力は普段の姿勢にあること、同じレベルでの目線で話を聞くことに留意することが肝心であることを、オーム事件を例にとって体験談を話された。ロータリーだからこそ人脈でこのような講演を聴くことが出来る。
山本周五郎の「青べか物語」の舞台であった浦安は、TDLの進出と共に一大変貌を遂げた。人口168,000人、発展著しい市である。吉岡ガバナー補佐、柔道の猛者である大八木会長、女池副会長、大島幹事、佐伯副幹事と懇談。クラブは浦安市誕生と同じ26年目を迎える。市長選真っただ中。49名でスタートし、現在51名の会員である。54名を目指す。
例会は明るく、活気があり、会員は何の屈託もなく、溌剌としている。例会場は7つのホテルを1年毎に替わっていく。チャリティウォーク、献血運動、出前講座(幼稚園にて紙芝居)、愛のコンサート、WCSなど奉仕活動は活発だ。通常、充実しているクラブの奉仕活動は良く練られており、内容はグレードが高いものが多い。浦安RCの奉仕活動にそれが見える。
チャリティウオォークは、浦安のロケーションを巧みに生かして、TDLを囲んでいる7つのホテルの協力により既に11回開催している。収益金も相当なものだ。来年6月6日に開催する第12回のチャリティウォークに当たって収益金の使い方について再検討している。議論百出、風通し真に良い。結論には至らないが、効果的な使途に収斂していくと思う。運営・管理等々について言及することなしである。また、青少年交換、ロータリー財団や米山奨学金に深い理解を示している元気の良いクラブなので、ガバナーを擁立すると同時に、新クラブの誕生も待たれる。
袖ヶ浦RC 10月23日(月)
曇りのち雨
72歳になり初の公式訪問となる。近隣クラブとして、日頃付合いの多いクラブで殆ど顔見知りである。地区大会、記念ゴルフ大会でもコ・ホスト・クラブとしてご協力をお願いし、感謝することが多い。
白熊ガバナー補佐、鍋島会長、田中エレクト、松尾幹事、餅田副幹事と懇談。田中エレクトは大手企業のご出身、次年度定年を迎えるが、東京から通い会長を務めるという。地域と進出企業との融合やクラブのマネージメント等に期待する。23名のスタート、出席率は殆ど100%に近い。会員数減少から全員危機感を抱き、まずは出席率向上を図り、クラブは明るく和気藹々としている。これからの発展が望める。
鍋島会長はロータリーの「I will という「シカゴ魂」の精神をならい、職業の知識を生かした活動と家族が参加できる奉仕活動を行い、3名の増強を一人ひとりが真剣に取組むこと、そして、クラブ内に同好会を作り退会防止に努めよう」と訴える。当クラブの特徴である大手企業の代表者の減員、金融機関の退会が響いている。委員会の発表はアイデアに富んだ計画が多く、家族を取り込んでいる。少ない予算を有効に使っているが、クラブ運営の予算に一考を要する点がある。人口6万人、袖ヶ浦市の健全財政は県内でも有数である。障害はあるが、ぜひ同志を募って35名以上の会員を目指して欲しい。日頃の感謝と、発展の期待を込めてクラブを後にする。
富津RC 10月24日(火)
曇り時々小雨 冷え込む
上総湊駅で下車すべきところを、一駅手前の佐貫町駅にて下車してしまった。何故か分らない。1台しか無いタクシーにて白熊ガバナー補佐の待つ上総湊駅に行く。ぎりぎりで例会場に入る。対岸の久里浜が良く見える小高い山頂のホテルだ。白熊AG、角田会長、椎熊幹事、込宮エレクト、渡辺副幹事と懇談。創立42年目、平均年齢70歳、20名のスタート、21名になる。チャーターメンバーは重田会員一人だ。クラブの行く末を案じている。灯篭流し、ジャズフェスティバル、鋸山の鯉のぼりなど奉仕活動を伝統的に実施している。しかし地元へのPR不足は歪めないという。今後の大きな課題である。
老いてますます盛んなクラブであるが、若い会員の増強と年齢構成の改善も課題だ。二代目の登場が待たれる。
協議会では「現代のロータリー活動における理念の存在について」をテーマとしてパネルディスカッション形式で行う。重田さん、白熊さん、私が10分ずつ見解を述べる。その後、自由に質問と応答に時の経過も忘れる。増強の方法、PRのことに集中する。重田さんの言葉には一刻千金の重みがある。RIや地区の事情にも興味深深だ。協議会で質疑応答を重視したクラブ協議会は始めてであるが、この方法も一案である。結局クラブ全般にわたる協議会になる。4時に終わるが、皆さん熱心だ。教えられることも多い協議会だった。お互い健康に留意したい。
成田コスモポリタンRC 10月25日(水)
晴れ 
久しぶりの総武線、八街駅にて樋渡ガバナー補佐の迎えを受け、空港近くのホテルに到着。創立14年目、53名でスタートし、現在54名の会員数、チャーターメンバーは47名だが、その半数は現会員である。空港関係者が半数、地元関係者が半数、平均年齢58歳。クラブは真に充実している。ロータリーの原則をしっかりわきまえた会員が中心になっているのだろう。樋渡AG、太田会長、今仲幹事、林エレクト、山下副幹事と懇談。ガバナーエレクト、合同G事務所、地区大会、R広報、出前講座、愛のミニコンサートに話が弾むといいたいが、率直な意見を承る。やはり現場の意見、状況を知らなければならない。R財団の大口寄付者レベル2、米山奨学会のメジャードナーなどを輩出し、両事業への理解が深く、地区としては頼もしい存在である。
卓話では40分の時間を提供して頂いたので十分な話をすることが出来て感謝する。クラブ幹事に関する(心得)10章を計画書に掲載してある。初めて見たが、見事な10章である。これもクラブが充実している理由の一つかもしれない。協議会では、それぞれの計画、実施の発表に肯くことが多い。それに明るさと楽しさが充満している。
会員選考は厳しくしている。また職業分類は現況から見ると有名無実であり、本来の職業分類の意図するところとの乖離が甚だしいが、どのように考えるかとの問いに見解を述べることにした。この質問はロータリーの根幹に関わることで、ロータリーの現況と行く末を案ずるからこそでた問いである。当クラブが充実している様はこの辺りにあるようだ。ロータリーから職業奉仕と職業分類を無くしたら、ロータリーの特徴は失われる。それをなおざりにすることは出来ない。私たちは先人が苦悩して築いた崇高な理念を堅持し、次世代へと継いでいく責務がある。十分な時間と内容ある協議会に成田コスモポリタンRCの方々に感謝したい。
いよいよ、2日後には地区大会を控えている。GEのことで心が痛む。
千葉西RC 10月31日(火)
晴れ
28日、29日、二日間の地区大会を終了し、ホッとするのも束の間の一日間だけで公式訪問再開。月末の忙しい時を案じつつ例会場に向かう。中村ガバナー補佐、温厚な津田会長、大森幹事、内貴エレクト、野口副幹事と懇談。当クラブは、千葉西RC青少年育英基金を設立し、高校生に奨学金を提供している。それも提供者、受領者共に外部に分らないように配慮し、受領者は延べ88名に達している。R財団、米山奨学金の寄付の実績抜群、稲毛駅前花壇の設置、千葉商業高校のIACの提唱、創立31年にして三つの子クラブを創設している。個人的にペイントの材料を提供し、子供達に壁画を書かせて落書き防止を図る活動など奉仕活動を展開している。さらに台湾、韓国の姉妹クラブとも盛んな交流を続けている。
総じて活力に満ち、奉仕活動に活発なクラブであり、歴代会長をはじめとする先輩ロータリアンのロータリーとしての堅実な歩みが感じられた。クラブの生き字引である内貴会長エレクトから多くの情報が得られ、クラブの歴史を知ることが出来た。今年度初め、故人になられた初代会長の大塚恵章氏の存在が、その後のクラブ発展に大きな影響を与えている。これからも、三十年来培われ、伝承されてきた千葉西ロータリークラブの心は引継がれ、さらに発展を続けていくことだろう。若い会員の活発な協議会での発言にその兆候が見られた。
10月の終わり
地区内83クラブのうち69クラブの訪問を終わる。10人10色、それぞれのクラブには
それぞれ特徴がある。抱えている問題には共通点が多い。社会的環境の変化に戸惑いを隠せない、生業を継続することの不安と焦慮から若者が流失する。しかし、工夫を凝らし、懸命にロータリーの灯火を掲げて頑張っているロータリアンの姿に敬意を表したい。
規制をしなくても、全ては市場の動きに委ねれば、上手く社会は一定の法則に従って流れるというが(市場原理主義)、歯止めの効かない金銭至上主義がはびこり、格差社会を現出している。規制撤廃は日本古来の農耕民族の風土を継続してきた村社会を破壊してしまった。人の心まで破壊されつつある。これで良いのだろうか。物、金より心が大事である。ロータリーが処すべき問題は多い。
28日、29日開催した地区大会は、地区内全ロータリアンのご協力により恙無く終了した。裏方で企画、準備して頂いた方々、地区内外のロータリアン、事務局、ホテル等々にただただ感謝するのみだ。