[Return] 2007年3月 ガバナー日記
3月1日(木)
晴れ
ポートタワーホテルにて地区クラブ奉仕委員会に出席。次年度の編成とロータリーチャリティ・ディナーショウ開催の説明。初めての試みだが、マンハッタンホテルの協力とロータリアンの支援によって成功させたい。今後このようなケースが多くなるだろう。宍戸家族委員会委員長にとっては心配の種だが、前向きの姿勢は頼もしい。
次年度委員会の編成替えを発表する。家族委員会を廃止してCLP推進の核となる設楽(成田)さんを配し、積極的な菅井AG、海老原AGを補充し、ロータリー情報の徹底に備える。田村広報委員長提案による成田空港入国ゲートにロータリーの起案による入国者歓迎の看板を設置する案が発表された。国の関係機関や空港会社を動かしてかなり進捗している。デザインが出来ている。諸外国の歓迎を意味する10ヶ国ぐらいの言葉とロータリーマークと2790地区名が記入されていた。
また「飲酒運転はやめよう」のステッカーをPETSで配布することにした。加藤委員長以下クラブ奉仕委員会が地区内クラブを刺激して、活性化の手助けをする活動が楽しみである。
3月3日(土)
晴れ
季節が変り雛祭りだが、それを感じとる余裕など全くない。今日は君津ロータリー・クラブの35周年記念式典に出席する。頭痛で体調不良、数日続いた夜間の作業に無理したからだ。ペース配分をきちんとしなければならない。若くないことを実感する。式典での挨拶後、挨拶の不出来のため自己嫌悪に堕ちる。だいいいち相手に失礼だ。
山梨の姉妹クラブである甲府南RCから多くの人が参列していた。今日の祝賀会は海の眺望が良い勝浦のホテルで行うという。秋元PGが商工会議所の関係で甲府を訪問した時、先方のロータリアンと話し合いが出来て姉妹関係が成立したという。モンゴルからの米山奨学生も二人が来て民族楽器を奏でていた。祝賀会を欠席して帰る。クリニックにて元気の出る注射で精気が少し蘇る。
3月7日(水)
曇り
ガバナー・エレクトとしての最初の会合である地区チーム研修セミナーを2時から開始。前夜に新幹事団が集まり、会場の準備をした。初顔合わせからたった1ヶ月、良くここまで出来たと思う。献身的な幹事団にただ感謝するのみである。この間会合を積み重ね、議論し、知恵を絞りながら次年度運営の基本的な方向付けを手探りで見出す努力を共有し合った。まさにロータリアンの集まりだ。
準備時間のないことから、不要不急のものは出来るだけ省いた。結果として従来の踏襲形でなく、エッセンスだけは盛り込んだ冊子が出来た。同時進行で大きな改善点である会計システム改善にも着手していた。議論沸騰、まったく少ない過去の資料(月信13号に記載の会計報告のみ)から類推するしかない。データをパソコンに入力して、あれこれ検討する。地区幹事の持つ技術、分析力、会計のノウハウを駆使しての会計システムの構築に驚く。これは、より良いロータリーの実現を可能にしようという強い熱意があるからだ。
セミナーの前に地区資金委員会において地区会計の一本化、と明確化、それに伴うガバナーエレク事務所費の予算化などを提案する。2006−07年度の決算は従来どおりにすべきだという。後は13日に行う委員会にて検討することになる。
3月8日(木)
晴れ
マンハッタンホテルにて家族委員長宍戸さんとロータリーチャリティディナ−ショウの打ち合わせ。最大250名入場可という。チラシ、チケットはホテルで作る。目的は@家族でジャズを楽しみながら食事をすること。親睦。Aその中から浄財を捻出して新世代育成式の足しにする。奉仕。@を最優先することをホテル側にも伝える。200人で約27万円醵金可能という。各Rtnにチケット購入の協力をお願いすることにする。超多忙の時に何故このようなことをするのかとあきれることもある。昨年宍戸さんと約束し、新世代の活動資金のために少しでもお役に立つことをしようとしたからである。成功に向けて努力するのみだ。
3月10日(土)

新幹事団集まり、前年の経験者である市原RCの始関さんに来て頂き、前年の地区協の準備の話を聴く。2月7日の初顔合わせから1ヶ月しか経っていないのに地区チーム研修セミナーを終わり、PETSの準備をしつつ地区協にも目を向けなければならない。まだ地区組織構成もままならない。予算については問題だらけである。その問題をひとつづつ検討する作業が続く。この日の夜に最終方向付けをする。ガバナー・エレクトの予算化、会計を一本化し、明確にする。次年度予算の完成度は低いが、数年にすれば完成度はかなり高くなる。特に地区大会の決算は実態に即したものでなければならない。
3月13日(火)
晴れ
地区資金委員会ではある。PGからGEの予算化はしなくとも良いと猛烈な反対に合う。従来通りでよいという。なぜならロータリーは単年度制であるからという。次年度のことまで何かすることは必要ないという。この論にはまったく承服しがたい。結論をえずに終わる。研修委員会は資金委員会のあおりを受けてしまい研修の検討どころでない。地区組織の変更(社会奉仕と新世代育成を一本にする)と危機管理委員会の立上げの説明に終わる。指名委員会では次年度委員8名を5名にすることを提案、了解する。また早急に次のG候補者を決めていただくようにお願いする。
諮問委員会では地区資金委員会での議論が再燃、このような議論は早く終結したい。概ね諮問委員会では了承を得る。資金委員長の判断により資金委員会での結論として新会計システムにゴーサインを出たことを宣言した。
暗く重い気持ちで帰る。二ヶ月前の突然の二年目継続決定以来、前年の一クラブずつの経験から少しでも地区運営改善のお役に立つことができればという思いでいた。この二ヶ月、毎日タイトロープを渡っている心境だ。何のためにやっているのだろうか、自分のため、名誉のため、家族のため、地域のため、世界平和のため、すべてNOである。地区内クラブとそのロータリアンが明るく、活性化するためだ。この心のより所だけは失いたくない。幸いなことにその行為を理解してくれるロータリアンが多いことだ。それに多くの素晴らしい人との出会いがある。
3月15日(木)

会計担当幹事、幹事長と予算案をさらに検討する。地区大会をスリムにすることを基本にした案を作成する。
3月16日(金)

月信担当の森島さんに次年度月信の詳細な計画を聴く、実に綿密な計画に驚く、内容の充実した月信ができるであろう。予算の不足を嘆く。従来の予算をと思うが、東京西地区の簡素なスタイルを参考にした月信にせざるを得ない。地区によっては月信の費用として1000円〜1200を負担している地区が多い。
3月20日(火)
曇り
ついに会長エレクト研修セミナーを迎える。前夜幹事団と資料の袋詰め、会場の諸準備をしたのでスムースな運営ができた。幹事団、事務局、印刷会社、ホテルに感謝する。
本来なら初々しいガバナー・エレクトが登壇して国際ロータリー会長エレクトのテーマについての説明と見解を発表するはずなのに、今年は違う。会長エレクトの士気が低下するようなことがあってはならない。それは絶対に避けなければならないことを意識した。RIテーマ「ロータリーは分かち合いの心」内容説明と公式訪問と予算案の概略を説明する。パスト・ガバナーによる4大奉仕部門とR財団、米山奨学会の説明があり、質疑応答後終了した。質疑応答があると主催者側の意図するところが良く浮かび上がってくる。対話することの大事さを実感する。簡単な懇親会だが多くの会長エレクトから話しかけられたことは救いであった。士気の低下を杞憂することは無かった。全ての人に感謝しなければならない。
事前の表彰委員会では、またも今日提示する予算案は地区資金委員会の承認を通過していないというオブジェクッションがあったが、前回の諮問委員会の場で了解されたので取り上げないことにした。少々切れてしまったことに大きく反省しなければならない。


3月22日(木)
曇り
地区の社会奉仕委員会と新世代育成委員会を一緒にしたことの意味が判らないということを地区チーム研修セミナーで新委員会の委員に言われた。そのときの約束で東天紅に集まってもらい、何故合併したのかを説明し、今後の関連について話合う。今までのセクションに嵌まり込んで外部との交流なくしては意味がなくなることを説明する。それぞれの委員会が助け合い、支えあうことが肝心であることを言う。納得を得る。話合うことの大切さをまたも感じ、良いアイデアが出てくる。河合さんにマネージメントを託す。大きなイベントを行うのにはどうしても力を合わせることが必要である。9時半まで話に熱中する。
これで社会奉仕部門の結束はできた。後はやるだけだ。関場さんの講演を頼むつもりだ。


3月23日(金)
曇り
石井幹事長と千葉銀行本店の早川相談役に表敬訪問し、地区大会委員長をお願いする。了解を得る。出納の山崎さんにも挨拶。地区会計システムの改善を報告する。賛同を得る。
3月24日(土)
晴れ、風強い
茂原RC50周年記念式典に参列、茂原中学校ブラスバンドによるマーチングで幕開け、楽器といえば古いオルガン、ラッパ、出征兵士を送った時の太鼓しかなかった私の中学校時代と比べると今昔の感がする。型通りの式典の後、プラザヘイアンに移動し祝賀会となる。75人の会員を要する元気なクラブである。3月には茂原ローターアクト・クラブを設立させた。黒田PG、杉木PGを擁立している。今の私には、お二人とは地区内で意見の一致を見ていないだけに座り心地が悪い。昨年の公式訪問で顔見知りのRtnが話しかけてくる。うれしい。
3月25日(日)

終日冷たい雨だ、齊藤先生の車に同乗させていただく。予想以上に早く到着する。50周年記念誌を最初に頂く。内容がすこぶる良い。RI会長、理事、役員をはじめ地区PG、Gにロータリーの基本に関わる質問のアンケートをとる。その結果がつぶさに掲載されている。内容が濃九手面白い。RI会長からは立場上アンケートの回答はできない旨の知らせがあった。
50周年事業として10年計画で総額2億数千万円にてダム周辺の美化運動を展開しようとしている。行政、大手企業を動かし、市民とロータリーが一緒になり資金調達を行い、年々計画に則って実行していくという。今までに無い周年記念事業だ。
銚子RCのアイデアは実に見事なものだ。それにこの事業および式典の企画はクラブ全員で行い、ボトムアップ図っていることだ。

3月27日(火)

月信担当打ち合わせ、新規担当者決まる・高山さん、萩庭さん、宇佐見さん、鈴木さんである頼もしい。森島さんから説明するやいなやそれぞれの役が即座に決まる。来月早々には原稿集めの段階に入る。新幹事会開催、地区協の準備打合わせ、松戸東RCの質問には海寶さんが答える。事務局と幹事団との顔合わせ。華扇にて食事する。話題沸騰。外は市議選一色だ。
3月31日(土)
曇り
京都、福井、奈良、滋賀の2650地区大会。京都宝ヶ池ホテルにてRI会長晩餐会に出席。京都、国際会館を使用しての地区大会は見事であった。
RI会長代理は国際協議会で研修リーダーを務めたのは関場先生である。実に明快で型にはまらないご挨拶は秀逸だ。当地区に招聘し、講演を願いたい。ゆっくり話もできなかったが、先生からOKのサインを頂く、有難いことだ。早速、講演日をきめて場所を確保しなければならない。
驚いたことにRI会長代理歓迎晩餐会にて同地区のガバナーノミニーの川端さんの奥様が、なんと市原市の牛久の出身であった。家内の姉が牛久中の教師をしていた頃の生徒であった。家内が姉に似ていたので川端さんの奥さんから声をかけられたのである。懐かしい話合いが続く。これもロータリーの魔力の一つであるのだろう。
任期終了間じかの同期のガバナーとの話は賑やかである。皆さん気持ちが弾んでいる卒業旅行の様なはしゃぎぶりで2、3日京都に逗留するようだ。
3月の終わりに

2月、3月と慌しく過ぎ去った。休む間が無い。地区チーム研修セミナー、PETSを終わるが、幹事団、事務局の職員、印刷会社の皆さんに感謝する。本当に良くやっていただいた。「ロータリーの分かちあいの心」を実践していただいた。凄いチームだ。この2ヶ月、私自身はこれほどの体力と神経をすり潰したことは未だかって無かったことだ。後、地区協議会が4/24に待ち構えている。休んで入られない。