[Return] 2006年11月 公式訪問日記
千葉港RC 11月2日(木)
曇り
本千葉駅から徒歩でホテルに入る。久しぶりの歩きに気分爽快。斎藤ガバナー補佐のホームクラブ、斎藤AG、浅沼会長、渡辺幹事、林エレクト懇談。浅沼会長とは十数年来のロータリーでの知己。しかし、きちんとした懇談での応対に驚く。ピーク時は69名の会員、現在27名。第一例会なので米山奨学生の「 在奎さん(中国)が例会に出席していた。クラブ協議会では@会員増強、A出席率の向上がメインテーマになる。全会員のテーマであり、クラブの存続に危機感を抱いている。入会金、会費と特別会費の見直し、女性会員の入会促進、例会のあり方などを話合う。当面の課題の対処に取組む術もあるが、出席、会員獲得、例会の意義、魅力などを炉辺会合などで談義したりしながら、コツコツと取組むことも肝心であると思う。CLPへの関心大である。CLPを採用するうちに前述の問題に皆が触れていかざるを得ないと思う。モチベーションを挙げて、全員でクラブの再興に邁進されることを願う。何事もそうだがフーと息を抜いたら終わりだ。緊張を保つことが進歩につながる一歩である。
帰り、斎藤AGに千葉駅まで同行して頂いた途中、テッシュペーパーの配布していた青年に「有難う」といって受取っていた姿を拝見し感動した。先日訪問した千葉西RCの津田会長が放置自転車撲滅のキャンペーンにてテッシュペーパーの配布を稲毛駅頭で行った際、受とる者が、少なくて弱ったという話をしていたのを思い出した。
千葉東RC 11月6日(月)
曇り
地区大会会場だった幕張ニューオータニホテルが例会場だ。懐かしい感じがする。中村ガバナー補佐、来日して18年になる台湾高雄のご出身である18代目の高会長、お嬢さんが地区青少年交歓委員会の事務局を務めている高山幹事(二回目)、小山次々会長、鈴木副幹事と懇談。三三五五会員が集まり話に加わる。面白い。なかでも今年度早々に入会した飯田さんは、若くて礼儀正しい活発な人だ。新会員を3名入会させた兵(つわもの)である。まだ会員獲得を目指すという頼もしい存在だ。
台湾高雄と韓国ソウルのクラブと姉妹関係にある。その関係は相互訪問を繰り返し活発な交流をしている。千葉東RC、五福RC、ナムソルRCの三クラブが合同例会を10月にソウルで開催した。通訳がいたとはいえ、言葉の壁があったと言う。クラブ対クラブというより、それぞれ個人対個人の絆が強くなってきているそうだ。相互の熱烈歓迎に改善点を見出そうとしている。30名のスタートで現在は34名である。
週報は発行しないが、全てCDに収納している。例会欠席などはインターネットで行い、誰が欠席するかは会員間で一目瞭然である。入会間もない会員が多いのでロータリー情報の徹底に悩みがある。例会の雰囲気は、屈託のない若い会員のせいか、大変明るい。この状態を続けていく内にロータリー情報の理解が深まり、素晴らしいクラブになることを願う。
恩寵園への支援に月2〜3日の園児のホームステイを考えている。いろんな障害があるかもしれないが、是非実現して欲しい。
松戸北RC 11月7日(火)
晴れ 強風に荒れる
10分遅れたならば、強風による京葉線のストップに遭遇し、松戸行きは相当に遅れただろう。幸運にも定刻に小金駅に到着。松戸の小金は宿場町として栄えていた。松戸市長時代に「すぐやる課」を作った松本清さんの出身地である。いまは東京のベッドタウン化して、マンションが林立している。会員は代々の土地っ子が多い。小泉ガバナー補佐、34年目の渡辺会長、小菅エレクト、高橋幹事、長島副幹事と懇談。2000年度に最大58名の会員が40名になる。会員増強が進捗しないこと、平均年齢の上がっていること、パスト会長の比率が高くなっていることなどが問題である。各クラブと共通の問題を抱えている。CLPに関心を持ち、パスト会長と若い会員との炉辺会合や女性会員の入会を奨励する。
奉仕活動は活発だ。千葉大の外国人留学生との交流、奨学金の授与、小中学生を招きロータリー農園での芋ほり会、献血に協力しての高い実績、薬物乱用防止キャンペーンの実施、町を探訪するわくわく探検隊、バングラディシュに学校を建設する基金の調達(3年後に目的達成)を図っているなど実に多様な活動を実施し、地域発展に貢献している。懸念することは会員減少による資金の枯渇である。積立金とニコニコで賄っているのが現状である。会員の増強を祈る。
この地区には企業の進出はあまりなく、住宅地としての発展だけに会員増強の目途を立てるのが難しい。何か良案はないだろうか。
新千葉RC 11月8日(水)
晴れ 昨夜北海道にて巨大竜巻発生 9人死亡
地区大会のコホストとしてのご協力にお礼を述べる。中村ガバナー補佐、2代目のロータリアンであり実直な岩藤会長、森エレクト、大津幹事、石渡理事と懇談。高校への出前講座、会員の成功・失敗の体験談、住職を勤める会員による精神講話など好評であったこと。千葉市の花いっぱい運動に参加し、その花を施設に寄贈、献血活動に協力、台湾鳳山RC、韓国ソウル三清RCとの交流を続けているが、相互の熱烈歓迎のトーンを下げる話合をして、現在クラブ内外ともに良い関係にあるという。盛んであった青少年交換プロジェクトの再開を検討している。千葉経済付属高校のIACを提唱し、学校との関係も良好だ。交通事故対策の一環として機関紙「温流」と広報誌「やまびこ」定期的に発刊している。このエネルギーに感嘆する。会員数ではピーク時90名を超えていた。いま47名である。
次年度早々に海洋少年団第47回全国大会が稲毛海岸で開催されるので、その支援を考えている。地区としても応援を要望される。CLPの提案に次年度会長は大きな関心を持つ。クラブ協議会では、ロータリーのPR不足と、ロータリー財団の資金運用が取上げられる。RIは、PRについて今までの姿勢から転じて積極的な方策を打ち出していることと、R財団の資金運用の経緯と現況を説明する。とかく風評は悪評が先行するものだ。
船橋東RC 11月9日(木)
晴れ
船橋市には5クラブがあるが、例会場は全て三井ガーデンホテルである。同フローアーで同時開催するクラブが二クラブある。堀井ガバナー補佐、岡田会長、岩浅エレクト、佐々木幹事、藤代副幹事と懇談。北原PGのホームクラブ。河川浄化のため海老川へ小魚放流、海までのキロ数を記入した看板の設置、養護老人ホーム「豊寿園」の東屋の修理、身障者ホーム「恩寵園」に高性能三輪車の贈呈、子供を招いての芋ほりを行い、カンボジャヤへ文具や遊具施設などの支援を実施している。今年度に30周年を迎えての周年記念例会を計画している。
県単位で行っていた全国緑化フェアーを、来年船橋市の事業として実施することになり、市内5クラブが醵金(総額100万円)して全面的に応援体制を敷くことになった。CLPへの関心度が高い。CLPの制度を活用すると必然的に炉辺会合と同じ効果を得られる。また、老若の交流も盛んになる。結果としてクラブ活性化につながり、クラブから地域へのリーダーを輩出できる。これはロータリーの奉仕活動の原点でもある。30周年事業、緑化フェアーの成功を祈る。
千葉南RC 11月10日(金)
晴れ
ホテル玄関前に斎藤ガバナー補佐、塩谷会長、小野口幹事、植松エレクト、斎藤副幹事の出迎えを受け恐縮する。早速歓談に入る。まず地区大会の全面的なご協力を謝す。ガバナーノミニーであった松尾さんの奇跡的な回復に驚く。杖をついて歩行しているが、例会、協議会、炉辺会合などに出席し、お元気である。49名の会員を53名にすることを目指す。平均年齢が64.8歳、過去の会員数から見れば相当の減員だが、今、クラブはしっくりいっている。ただ新会員の出席率が悪いことが気になる。電話、手紙などによらず面談することを勧める。新会員へのフォローを良くし、クラブに馴染ませ、ロータリーに同化させる努力が必要だ。
DDFやマッチング・グラントを活用した教育的、人道的奉仕活動やR財団、米山奨学会への協力実績は見事なものだ。千葉明徳高校のIACを提唱している。また東仁川RCとも姉妹関係にあり、相互交流も盛んだ。
これだけの活動をするにはかなりの資金が要る。それが入会金や年会費に反映されている。どのクラブでも課題になっていることだが、クラブの事業の全面的な見直しをせまられている。炉辺会合などを行い、クラブのあり方を検討しながら、クラブ運営や奉仕活動を再構築されることが必要である。CLPの導入がその再構築される機会になればと良いと思う。既に下地のあるクラブだから、全員がその気になれば往年の千葉南RCの再現は可能だ。いまがそのチャンスである。期待したい。
千葉緑RC 11月14日(火)
晴れ 一昨日木枯らし1号吹く
次年度創立10周年を迎える。斎藤ガバナー補佐、含蓄に富んでいる話をされる岡田会長、きめ細かい配慮をする藤田幹事(女性会員)、森エレクトと懇談。十周年に40名の会員を目指したが、仕事の関係や経済的理由による退会者があり、1名純増の34名である。家族・仕事、地域との関係が優先するためにロータリーへの入会を躊躇しているという。地域優先は当然であるがゆえに、ロータリーで培った心を家族、仕事、地域で発揮していただきたいと思う。若い人が多く、ロータリーに対する認識の差があるようだ。ゴルフ、野球、親睦会の出席は良い。呼びかけると出席は良くなるという。丹念に諦めず声をかけて欲しい。新会員をロータリーに馴染んでいただく方策を皆で考えたい。まずロータリー活動の基盤は親睦である。家族を交えての親睦や会員間の炉辺会合であり、肝胆相照らす仲間作りであり、己の人作りであります。会費とか時間を割くことに見合うことをお互いに考え、励ましあい、実践していくことだと思う。
三ヶ所の特老の納凉会の手伝いや桜の定期的な植樹と手入れ、観桜会など行っている。次年度、名実共に価値ある10周年を迎えることを心底から祈る。この地区の現状を見る思いだけに、共に勇気をだして頑張りたい。
千葉北RC 11月15日(水)
曇り 寒気団南下し朝晩冷え込む
千葉東RCをスポンサークラブとして1998年(平成10年)に誕生し、10年目を迎えている。特別代表として栗原賢一氏が務めたが、そのまま当クラブのメンバーとなる。斎藤ガバナー補佐、永鳥会長、萩庭幹事、奇主エレクトと懇談。クラブの運営管理について真剣な討議を重ねる。会員増強も進展するが、退会者もいることで、29名のスタートとなる。若手の出席率が悪く、昨日の千葉緑RCと似た状況である。中間層の空洞化とも言える現象だ。
社会奉仕活動を活発に行っている。老人ホーム慰問、少年少女のマリン球場と芋ほりへの招待、千葉公園での植樹、W.C.S活動、パガサRC(ミンダナオ島)と共同による兎口児童矯正支援、WFP(国連世界食糧計画)活動写真展等々である。また、毎年友好クラブとの交流もある。クラブの財政上から個人負担が強いられる。それでも奉仕活動に意欲満々であるのは、数々の奉仕活動から醸し出される連帯感のなせるものだろう。
中間層の空洞化を埋めることが急務。理事会をはじめメンバー構成に若い人を登用すること。R情報の徹底のため炉辺会合の頻度を上げる。CLPの採用、家族の理解度を増すことや新会員へ気遣いなどが考えられる。退会者のないクラブになるように努めていただき、40名を越すクラブになることを願う。
千葉若潮RC 11月16日(木)
晴れ
昨日の千葉北RCの訪問後、千葉マリン球場でのRF野球試合を観戦、千葉若潮RC対八千代中央RCだ。今日の訪問を考えて千葉若潮のベンチに入るが、寒いので途中退席。前半のリードで楽勝と思われたが、大逆転があり、千葉若潮は負けたという。中村ガバナー補佐、素晴らしいリーダーシップを発揮している神戸会長、駒崎幹事、服部エレクト、鵜沢副幹事と歓談。クラブは千葉北RC誕生の翌年に創立会員44名で2001年に創立、8期目である。1〜7代の会長は他クラブから移籍した人だが、神戸会長以下役員はプロパーである。今後、千葉若潮RC独自の特徴を出そうとしている。ここでも特別代表であった千葉西RCの故大塚恵章氏の遺徳が偲ばれている。
チャーターメンバー44名より減員しないことを合言葉として会員増強プロジェクトを組んでいる。最終48名を目指す。平均年齢49歳弱、50歳を超えないように頑張って欲しい。出席向上プロジェクトも打ち出し、特に第一例会には出席確認をしている。若い力を発揮するために社会奉仕として汗を流すことに重点を置いている。非行に走った少年・少女の更正施設「友懇塾」の里山整備などの野外作業を一緒に行い、良い汗を流している。親子の対話を促進させ、子供と一緒になっての行動は子供の更正に一役を担っている。
日本放送のファミリーハウスからの情報で「ほうゆう学園」の家族に自宅を開放したり、テレフォンカードを収集して提供したり、絵本の配布、寄贈などの支援をしている。魚藍寺で囲炉裏を囲んで雑談を交わし、人生講話などしている。総じて節度ある奉仕活動とクラブ運営をしている。今後もこのような活動を続けて、一歩一歩確実にクラブを発展させていくことを確信する。
今日は、G事務所の固定化の会議と深刻な問題になっているGエレクトに関する相談と続いての公式訪問で疲れた。ついに泣き言が入ってしまった。
千葉幕張RC 11月21日(火)
快晴
第2760地区(愛知)地区大会に出席、彼我の比較に学ぶこと多い。久しぶりにアパホテル(旧プリンス)へいる。眺望の良い48階にて懇談。中村ガバナー補佐、画家の深山会長、吉田幹事、田澤副幹事と懇談。身体障害者の作品を展示するアートフレンズ展の経緯と反響を聞く、身障者は自分の作品を発表できる場を待っているが、その機会は滅多にない。そこで始めたのがアートフレンズ展である。第1回はNHK千葉支局のホールで開催し、来年5月に開催する第8回アートフレンズ展の準備を進めている。しかし、今まで無料であった会場費が10万円と有料になったので経費増となる。
クラブは19年目を迎え会員数37名だが、創立会員(44名)以上の会員の確保をお願いする。野球、ゴルフと同好会も活発だ、フィリッピン アラバングRC、台湾藘洲RCと姉妹関係にある。
CLPの説明に関心を持つ、ロータリーの4大奉仕を推進する新しい手段であり、会員の意向のボトムアップを図れる方法でもあるので、皆でよく検討してから採用を決めることについて話合う。
米山梅吉記念会館を見学後、箱根での一泊親善旅行では先輩ロータリアンとの語り合いがあり、楽しかったという。宿泊での懇親は親睦を深める最良の方策の一つだ。ロータリー活動推進の源は心の充足感のある親睦だ。それは老若男女を交えての語り合いの中から生まれる。幕張地区の発展に同調したクラブの充実した発展を祈る。
11月の終わり
79クラブの訪問を終わり、4クラブを残すのみとなる。しかし、心は少しも晴れない。ガバナーエレクトがいないからだ。クラブやガバナー補佐エレクトの方に大変な迷惑をかけている。本来は地区委員会のメンバー、予算の検討に入らなければならない。それと地区指導者研修会を開催することも急がれる。RI理事とRI会長代理からもエレクトの決定を問われている。地区大会を終了しても休味なしに指名委員会を開催するが、混迷している。月半ばには名古屋の地区大会に参加。他地区の地区大会から学ぶ事多い。岡山で開催されたゾーン研究会(23日〜26日)に出席した。ウィリアム・B・ボイドRI会長をはじめ重田理事、渡辺理事、ジアイRI..P.P、フタ事務総長などRIの役員、そして第・1,2,3,4ゾーンの地区ガバナー、パストガバナー、エレクトが参集し、最新のロータリー事情の説明、討論、部会別セミナーを行った。またRI会長晩餐会も行われ、パストガバナーはそれぞれの年度の同期の集まりを楽しんでいた。韓国、台湾からの参加もあり、発表もあった。勉強になること多い研究会でした。
全てにエレクトの出現が待たれる。