[Return] 2007年9月 ガバナー日記
9月3日(月) 君津RC 袖か浦RC
薄曇り
君津RCと袖ヶ浦RCの合同公式訪問である。君津RCが作り、メインテしている美しい駅前花壇を眺めつつ会場のホテル千成に赴く。第4分区ガバナー補佐椎熊邦廣(富津RC)さんと落ち合う。

君津RCの行動力があり、明るい廣田次郎会長、阿部昭広幹事、小幡 倖エレクト、宮地竜彦副幹事さんと懇談。チャーターメンバーが4人いる47名の会員で、36年目を迎える。次年度には3名純増して50名で引継ぐと言う。
会員の構成は大手企業の会員が半数占めて4〜5年の間隔で移動するが、会員同士上手く溶け合っている。企業の企画力、機動力を活用して、ロータリアンが共に汗を流している。良い関係だ。夏休み親子キャンプは、ボーイスカウトとの関係から、その指導と機材を利用してキャンプファイヤーやお化け遊びなどをして市民に好評を博している。ロータリアンがお化けに扮するという。100年バンドとフラダンスの協演で施設を慰問し、介護者を激励している。出前教室、親子陶芸教室など奉仕活動は活発だ。NPOがギニアに井戸を掘る上総掘りの技術を広めるために、その資材を提供して応援をしている。井戸掘りの部品をロータリアンが作っている。新日鉄の寮の跡地の公園に上総堀の展示場を作る予定だ。
年2回のパスト会長会議を行い、ロータリーの神髄を究めているベテラン会員のアドバイスを得ている。良いことだと思う。またCLPに強い関心を持ち、積極的に採り上げて次年度に採用していく。総じてクラブ内に活気が漲っている。

袖ヶ浦RCは私のホームクラブの隣で馴染みのある方ばかりだ。昨年の地区大会ではコ・ホストとしてお世話になったクラブである。田中久久文会長、餅田則雄幹事、成松 薫エレクト、椎熊ADさんと懇談。昭和48年ごろ海岸線を埋め立てた所に大手企業が工場を建設し、その代表を会員に入れ、クラブは創立34年目になる。25周年には45〜6名の会員数だったのが、2000年を境に減員の一途を辿り、今は22名である。古い会員が止めることが多いという。しかし35周年には3名純増するのにモチベーションを上げようと頑張っている。
大手企業は7名(1/3)であり、会員の出席率は良く、雰囲気はアットホームであり、纏まりはあるのにクラブは残念ながら弱体化している。役員と何故かを話し合うが、クラブ内でロータリー談義を交わすことがない、クラブ管理に問題があっても解決を先送りする、それでも問題が会員に意識されないで流れてしまうことが多く。会長・幹事さんは軌道修正をするのに懸命である。ことを急かないでソフトにコンセンサンスを得ながらやっていくと言う。年度の成功を心から祈る。袖ヶ浦RCの伝統とも言える青少年交換を復活するので、これを契機として全員が忌憚のない話し合いでクラブライフを充実していただきたいと思う。

両クラブの合同例会は初めてだそうだ。そういえばクラブ同士の合同例会は予想以上に少ない。これからはクラブ、分区にとらわれない交流が時々あっても良いのではないだろうか。
9月5日(水) 館山RC 館山ベイRC
曇り時々雨
台風が近づいているため時々驟雨がくる。前面開通した館山道を下り、館山RCと館山ベイRCの合同公式訪問の会場である「たてやま夕日海岸ホテル」に1時間あまりで着いてしまった。従来からすると40分は短縮しているし、運転もし易くなっている。第5分区の早川 勉ガバナー補佐が待っていた。早川さんは学校の先生をお勤めになり、コロンビアのボコタにある日本人学校に3年間校長として勤務した経験ある。

館山市は里見氏の城下町として、また南房総の中心都市として栄えたのであろう、館山RCは特有の文化の香り高い雰囲気を持っているクラブである。早川AG、小林覚道会長、石井幹雄幹事、三浦英喜エレクト、杉村 孝副幹事さんと懇談。前年度58名から57名で推移し、平均年齢は64.6歳である。テリトリーは館山ベイクラブと同じであるので入会勧誘の時、候補者が双方に気兼ねして入会が滞ることが多々あるという。両クラブの情報交換が必要である。20名ぐらいの歴代会長会があり懇談会を行なっている。館山RCの例会がきちんとした形で行なわれている理由はここにあるかもしれない。クラブ内にロータリー談義する機会が多いクラブは一味違う。インターアクトクラブ、ローターアクトクラブを提唱しており、ロータリー財団、米山奨学会の実績もありで完成度の高いクラブの印象を受けた。
地区で開催する諸セミナーの登録費の納入について、委員会毎でなく年度初めに一括で納入できないか、また地区委員会委員に若い会員を派遣するので、クラブ奉仕委員会に所属させて欲しいと要望があった。次年度に引継ぐつもりだ。このように地区運営においてクラブサイドで積極的に関与して頂くのはありがたい。

館山ベイRCでは一本気な岡本良治会長、池田康弘幹事、鈴木照夫エレクト、早川AGさんと懇談。クラブの平均年齢は50歳を切っている。一時70名在籍した会員が21名に落ち込んでいる。しかし、会長・幹事はクラブ内の老いも若きも打ち解けて話し合うことの出来るクラブにしようと頑張っている。そのために、ベテラン会員と話しあいの対象となる年配の方の入会も必要であるという。一方、若い人にソフトボールなどでアプローチもしている。
中途退会が多いという深刻な問題を抱えている。それを解決する一手段としてCLPの即実施を勧める。会員自身が参加意識を持ち、仕事を分担し合うCLPの検討を、5人位で行い、その結果をクラブ内に発表して全員に周知徹底することから着手することが肝心である。CLPが実施されれば、委員会がそのまま炉辺会議にもなり、ロータリー談義にまで発展する筈だ。そのようになって欲しい。地区でいろいろ活動しているベテラン会員も多いのでロータリー情報に事欠かないと思う。今年15年目である。若いクラブだけに岡本会長以下全員で「やってやろうじゃないか」と決意すれば、意義ある創立15周年を迎えることが出来る。

夜例会の公式訪問であるので、2時半から始まり8時に終わる。明日は深川純一先生講演の地区職業奉仕委員会の特別セミナーであるが、近づく台風9号が気になる。何とか台風の方向がずれるか、遅れるか、祈るような気持ちで高速道を帰る。また青森での日韓合同親善会議も気になる。

9月12日(月) 習志野RC 習志野中央RC
雨のち曇り   安倍総理大臣が突然辞意を表明する。
内房線の電車は強雨により不規則運転となったので車でいく。途中混むが、つつがなく例会場である習志野商工会議所に到着。第11分区ガバナー補佐の塩田俊一さんは習志野市体育協会会長を務めており、こまめに連絡・報告をくれる謹厳実直なお人柄である。習志野中央RCのメンバーである。 

習志野RCの44代目の鳥飼三津男会長、由川久子幹事、鈴木純雄副会長、塩田AGさんと懇談。漫画の「食いしんぼ」のモデルになったことのあるバイタリティあふれる白鳥理一郎エレクトは都合で不在だったのは残念だ。鳥飼会長は15年前に入会した時は63名の会員がいたが、その後漸減して40名で引継ぐことになった。2名入会し42名、地区大会には44名で登録している。新会員入会式に立会いバッジを渡す。6年後の50周年には50名の会員数にするため、全会員が増強に熱意を燃やしている。
年5回の家族会、7月の家族会はアロハシャツで歌と踊りの楽しい例会だという。飲み会、炉辺談話など積極的に行い、活性化に務めている。日頃、精神的に支えてくれる渡邊 隆PGが最後までいてくれた。ありがたいことです。
WCSでは、フィリッピン・ダバオのワリンワリンRCと共同で廃屋を改造して “House of Hope”という名の子供のディケアーセンターを7月に完成させた。クラブはバランスの良い活動をしている印象を受けた。松本社会奉仕委員長の「ロータリーや社会のニーズやクラブの動向等々に無関心であってはならない。無関心がロータリーを駄目にする」と発表したことが印象に残っている。

習志野中央RCでは崎山ガバナーエレクト、塩田AG、宮本地区幹事のホームクラブである。昨年家まで送ってくれた池田さんもいる。高橋四郎会長、平山博巳幹事、岸田 修エレクト、平澤規雄副会長、塩田AGさんと懇談。CLP特別委員会を立上げ、今年度CLPを採用している。委員会を5つに大別しているが、CLPの目的と内容についての十分な話し合いが少ないため、多少戸惑いがあるようだ。CLP委員会があるので試行錯誤を繰り返しながらも完成度を高めていくものと思う。36名から37名となる。ローターアクトクラブをスポンサーしている。
ボーイスカウト、ガールスカウトに協力を願い、習志野市の夏祭りである「習志野きらっと2006」に習志野RCと共同でWCS活動や難民救済のパネル写真展を開き、両クラブ会員・家族が一般市民に働きかけ、これらの事業の理解と協力を呼びかけた結果、真心のこもった浄財が寄せられた。また、フイリッピン・セブ・フェンテRCを通しての奉仕活動も活発に行なわれている。20周年の記念事業として、自閉症児送迎用マイクロバスをセブに寄贈することにしたが、バスの輸送費用がかかり、現在中断している。25周年記念事業のために資金を保留している。
次年度はガバナーを擁立していくので、習志野中央RC会員全員がチームワークよく活動し、崎山年度が成功を収めることを心から祈る。

両クラブによる和やかな懇親会に出席する。ロータリーは世界の紛争や戦争において無力であった。この辺りがロータリーの限界であると思えてならないが、見解如何と問われる。一口ではいえないが、ロータリーはそれらにただ手を拱いていたのではない。個人や世界のロータリアンが手を組んで行なっている事業はたくさんある。世界平和フェローのプロジェクトなどは直接的な事業であるけれど人類のために少しで役に立つ間接的な事業をロータリーは献身的に行っている。RIは国際平和に傍観しているわけではない。120万人のロータリアンが出来る限りの知恵を絞り、民族、宗教、国家の区別なく、人類の平和のために、地球環境の保護のために効果的に活動することを奨励している。事業だけではないロータリーの基本理念である人類愛に基づいた理念を学び、その普及に日々努力している。
9月13日(木)  富津RC 富津中央RC
曇り 残暑厳しい。沖縄に台風11号上陸
大貫海岸にあるさざなみ館が例会場である。復古調インテリアを所狭し飾っている趣のある旅館である。椎熊邦廣 第4分区ガバナー補佐は富津RCのメンバーである 。

会長・幹事懇談会では両クラブの会長・幹事一緒であるから、2時間たっぷり話ができた。クラブ間に秘することがなければ、この方法もよいと思う。椎熊AD、込宮和彦会長、本間英一エレクト(富津RC)、大網正一郎会長、原田雅式幹事、高島治雄エレクト、佐藤信康副幹事(富津中央RC)さんと懇談。81歳の込宮会長は立派な体躯をして矍鑠としている。ロータリーの基本をわきまえている。

富津RCは21名の会員数で平均年齢は71歳である。43年目になる。委員会数は14あることからCLPの採用を勧める。CLPの目的と採用の方法など具体的に話し合う。次年度には改善された組織でクラブ運営を図ると言う。次に会員増強である。会員増強は避けられない状況にあるので女性会員を4〜5名入会させたいが、9のライオンズクラブと、3つの倫理法人会があるので苦戦している。交換留学生の受け入れや台湾嘉義南RC、アメリカ・トーランスRCと姉妹関係を結んで活発に活動してたが、経験者は80歳以上の人のみとなる。他のクラブ例会を知るために4〜5人でメークアップに行くと言う。大いに勧める。メークアップフィについて分区内のクラブ訪問は無料か、半額にならないかと言うが、それは分区内で話し合うことが必要であると思う。金融機関の支店長勧誘については本部に掛け合って欲しいと言う。

富津中央RCは前年度3名退会し、20名となるが1名退会して19名のスタートとなる。富津RCと同じ問題を抱えているので共通の会長・幹事さんとの懇談が有効である。関場先生による講演は素晴らしく、早く文章化するように要請されている。嬉しいことだ。WCSについて分区内のあるクラブから不信感出ているが、その説明を求められた。事実を確かめず真実でない風評を流すことに困惑している。直前WCS委員長が分区内にいるので卓話依頼して早く払拭して欲しい。今年度姉妹クラブの台湾嘉義南RCとマッチング・グラントをはかり、有山の高地民族に移動図書館をつくる予定だ。そして、同クラブから出ているRID3470地区のガバナー陳仁徳氏の地区大会に大勢で参加したい会を盛り上げるそうだ。
交換学生の再会する気はあるが、肝心の受け入れ高校がNOというので、校長会などで交換学生のPRを頼まれる。校長によっては絶対駄目だが、新校長に活路を見出すことが出来ると思う。会員を講師とした中国語口座を楽しい例会の一環として家族を交えて開いている。さらに会員相互の卓話を予定して、温かみのある手作りの会報などでクラブの活性化を工夫している。

両クラブとも会員の減少に悩んでいるが、皆前向きである。CLPの採用によって炉辺談話が活発に行なわれ、クラブが早急に活性化すること祈る。
地域の共同体を支えてきた生業がジリ貧になり、若者は都会へと流出していく。経済効率、便利さを最優先する市場原理主義経済の影響が都市と地域の格差に如実に現れている。日本の誇るべき生活基盤であった村社会が破壊されていることから多くの社会問題を惹き起こしている。一体ロータリーは、どのように対処すべきか。

9月14日(金)  千倉RC  鋸南RC
晴れ
第5分区早川 勉ガバナー補佐は千倉RCに所属している。魚拓荘鈴木屋旅館が例会場である。名の如く部屋には魚拓が飾られている。主は二代目のロータリアンで若き会員であり、会員増強委員長、会報委員長を務めている。館山道の全面開通に合わせて県が南房総の観光に力を入れているが、車が混むだけで地元に供することはあまりないという。日帰り客が増えただけと言う。何か別の集客を考えることだ。

千倉RCの村松武郎会長、青木九二雄幹事、川名幸雄エレクト、木下敬二元会長、早川AGさんと懇談。白浜地区に会員がいないので何とかしたいが知人がいないと言う。ここでも金融機関の加入案が起きる。それだけにロータリーアンになる人材が枯渇しているのかという思いに駆られる。月一回の夜の宴席を兼ねた例会の出席率は抜群で、その影響で昼の例会の出席率もかなり向上した(93.3%)。年会費の月払いが出来れば若い会員の入会も可能だという。クラブでの決定しだいであるが、クラブ細則を改定しなければならないだろう。ここでもCLPの効用を説いて年会費に見合うことをする。即ち例会の充実である。これはそれぞれの会員の自覚に待つしかない。例会に出席と言うことは、俗世間のこと一切を忘れ、肩肘張らずに一人の純粋無垢の人間として例会に出席し、お互い相手から学ぶと言う姿勢が求められる。例会場をそのように維持する意識がクラブを活性化し会員増強の原資になる。私たちはクラブ運営の管理の基本に忠実にすることから全ては始まると思う。クラブ協議会でもその辺りに言及すること多い。炉辺会談の効用、職業奉仕の根本原理などクラブの基本的なことの話し合いがあった。少ない予算からインターアクト・クラブを提唱している。これは敬服に値する。

鋸南RCでは東京湾側から外房地区らまでバスにて来てくれた。平島孝一郎会長、青木秀夫幹事、吉岡 諭エレクト、早川AGと懇談。18名の会員である。平均年齢65歳と言う。地元ではロータリーは、暇な人、余裕のある人であることと言う噂が流れており、勧誘しても遠慮する人が多い。家族例会を年3回行っている。会員の職場である定置網の見学もしているが、ロータリーならではの職場訪問である。富津、富津中央、千倉RCと共通の組織の改善が急務となっている。地区セミナーの説明では難しくて手を下せないというので、CLPの目的(全員参加の話し合い)を理解すれば自ずと組織の変更は出来るし、また運用も間違いがないようにできると説明する。3人ぐらいでたたき台を作り、クラブ全員の了解を進めつつ行なうことが大切である旨を説く。納得してくれたようだ。
地区セミナーの開催日だが土、日にして欲しいと言う。これは引継ぎ事項だ。クラブの事情から100ドル/一人を別に集めるのはきついが、頑張ると言う。国際奉仕ではネパールに文具などの提供を続けている。安全パトロールの実施、スポーツ大会への援助など地域社会への貢献もしている。12,000人の人口がここ数年のうちに9,300人に減じた現況の中で1クラブ存在していることに敬意を表したい。

両クラブともに同じ環境下にある。どんな場合でもクラブ例会をお互いに大切にして自己研鑽の場として捉えている姿に感銘する。先輩ロータリアンが連綿として築いてきたロータリーの心のあり方を追求する精神は受け継がれている。千葉県の観光、漁業の面が進展し、県南に活気付くことを願いたい。一極集中などの政策はこりごりだ。地についた適切な地域振興策がないものだろうか。


9月18日(火)  東金RC 横芝RC 東金ビユーRC
曇り時々雨  蒸し暑さが続く
公式訪問例会場は東金から八街に向かう途中の森の中にある東金エストーレホテルで、テニスコート、プールなど大きな運動施設が付属している。第六分区は9クラブあり、ガバナー補佐は地区新世代育成委員会で活躍された茂原東RCの秋葉吉秋さんである。趣味は歩くことで世界各地をトレッキングしている経験を持つ。

東金RCの宮原信道会長、鈴木康道幹事、神定一雄エレクト、市東弥寿雄副幹事、秋葉ADさんと懇談。宮原会長は49代目で、次年度創立50周年を迎える。昨年度から50周年に50名の会員にするべく努力を重ねているが、残念ながら31名のスタートとなる。何れのクラブでも課題は会員増強だが、増員をすることと同時にクラブの真の活性化を図ることが肝心である。クラブとしてはかなり整理された委員会組織になっているが、クラブ運営に全員参加の方策としてのCLPの即実行を勧める。皆さん少々難しく考えてしまいCLPを先送り勝ちにしている。
東金RCの伝統である親睦の心をさらに充実させてモチベーションを上げていくので、CLPとの相乗効果を期待したい。職業奉仕のセミナーで深川純一先生の講演を聴くまで、ロータリーは単なるサロンであると思っていたと言う。ロータリー情報不足と代々ロータリーの心を受け継ぐことがクラブ内で無かったのではないだろうか。反省すべきことだ。クラブ協議会では、一人ひとりがロータリアンであることを自覚し、東金市にロータリーの存在感を示すように頑張り、従来のロータリーへのイメージを変えていくという。海外に姉妹クラブの提携を求めている。

横芝RCでは実直な齋藤逸朗42代目会長、石田喜一幹事、冨 一美エレクト、小林定雄副幹事、オブザーバーとして直前ADの菅井地区クラブ奉仕委員、土屋会計、秋葉ADさんと懇談。齋藤会長は名詞の裏に4つのテストを刷ってあり、時折見ては自問し、ロータリーの根幹である職業奉仕の理念を常に念頭において真摯にクラブを運営していくよう努力している会長である。男社会のクラブから脱皮しようと家族を招き、15夜に観月会を催すが大勢の参加者があり、アトラクションを楽しみ、まずロータリーの理解を家族に深めていく。お互いロータリー談義から経営一般にわたる勉強をしていく意欲と姿勢が窺われた。31名から37名になり、全てに意欲満々のクラブであり、強力なリーダーと会長以下全員が、参加意識を刺激するCLPに着手する予定。多少異論があっても推進していくという。次々と新アイデアを出した奉仕活動に企画力と実行力、そしてクラブのモチベーションがあるので先行き楽しみなクラブである。

東金ビユーRCの8代目の北村 総会長、嘉瀬尚男幹事、野嶋正宏副会長、秋葉ADさんと懇談。昼食時間が12時から始まるのに時間がずれてしまい、懇談時間が短くなり失礼した。注意しなければならない。東金ビユーRCは当地区では最新のクラブである。32名から27名になっているが。東金ビユーRCの大きな目玉は毎年夏の真っ盛りに行なわれるジュニアー研修会である。創立2年目から実施し、年々改善を加えてかなり高度な研修会となっている。お寺に子供達30数名を集めて共同の生活と座禅、清掃、食事作りなどを実施している。今後も市民期待のプロジェクトであるので継続していくという。東金市の人口は約6万人。親クラブの東金RC と東金ビユーRCには全盛時に10組の親子が分かれて会員になっていたことがあった。今2組である。
事務局にNPO法人を利用している。2万円/月で年24万円の事務所費ですんでいる。間もなく50周年を迎える東金RC、10周年を迎える東金ビユーRCの発展を期待したい。

通常クラブは、クラブ内に強力なリーダーとそれを支援する数人の会員が存在するとクラブの勢いはでてくるので、そのリーダーの資質が大いに問われる。リーダーはロータリーに強く関心を寄せ、ロータリーの本質を理解する洞察力を常に養い、それを実践する指導力があればあるほどクラブは生き生きとしてくる。真のロータリアンが育ち、ロータリーは世に奉仕する度合いが増してくるというものだ。今回の公式訪問での感想である。

9月21日(金)  勝浦RC  鴨川RC
晴れ、依然として蒸し暑い。
台風による集中豪雨のためJR外房線の全面ストップになった昨年の経験から、車で前夜遅く勝浦に入る。地区大会や遅れているデスクワークが頭を去来して寝付けず、風邪とあいまって腰痛が出始め、コンディションは最悪だが、そんなことを言っていられない。今年は昨年と打って変わり好天で海の眺望も素晴らしい。早川ガバナー補佐の応援で第5分区も最後の訪問となる。49クラブの訪問を終えることになる。

勝浦RCは今年度創立45周年を迎えることから会員数を45名にするよう頑張っている。36名からスタートし、今41名である。ユーモアーに溢れている牧野利美会長、事務局のいないクラブでの幹事は大変だが見事にこなしている関 正巳幹事、渡辺幸男エレクト、中村 昇副幹事、早川ADさんと懇談。入会歴5年の関幹事は職責を全うするためにパソコンのオペレートを学び、かなりの腕前になっている。半ば強制的に覚えたことだが、幹事にならなければこのようなことは無いと述懐していた。同感だ。クラブの仕事を出来るだけ担当理事役員に分かちあっている。そして委員会を頻繁に開催し、クラブ内のコミニーケーションを図っているのでクラブが生き生きとしている。事務局のいないことがクラブ活性化の一因になっている。
8/5の関場先生による講演に感動し、このような講演を地区は続けて欲しいといわれる。西川さん(和尚さん)が卓話で関場先生の講演を再現したそうだ。昨年度「RIの超我の奉仕賞」を受賞された塩田敬司先生はじめ地区で活躍された鈴木覚三郎さん、齋藤豊久さん、青少年交換でお世話になった千葉正徳さん、直前会長の池田哲夫さんなど元気な人が多い。実に和気あいあいである。会長のキャラクターなのかもしれない。第5分区のリーディング・クラブとして更なる発展を願いたい。

鴨川RC神定浩明会長、伊藤正人幹事、佐藤みさ子エレクト、早川ADさんと懇談。CLPに強い関心を持ち、成田RCの設楽さん、石橋さんを招いてレクチャーを受けている。月一度のクラブ・フォーラムを開催し、鴨川RCの将来あるべき姿、長期目標について話し合いを行なっているが、出席率が悪いと言う。24名の会員中5名が出席免除会員であり、15名で話し合いをしているが議論する対象が多く、遅々として進展しない状況にあるが、辛抱強くCLPの導入を進めてほしい。亀屋本店の代表である末吉会員は大学の先輩で話す機会を持てて楽しかった。
地元でのロータリーのPRは全く無いのでクラブ事務所に看板を立て、広報板を設置したい考えを持っている。良いことだと思う。シャンソン歌手の加藤登紀子さんは鴨川に住所を置いて地域のためになる活動をしているので、第5分区で加藤登紀子さんのチャリティコンサートを企画するのも一計かと思う。最初は不可能のような案でも知恵とやる気を起こすとから可能となることが多くあるものだ。会員数の減少から財政が厳しい状況下にありながらIACを二クラブ提唱しているように新世代育成にはことのほか力を入れてきたが、青少年交換学生受け入れ予算の捻出に知恵を絞っている。この現状を聞くにつけても地区も冗費をより節減していかなければならない。それぞれの委員長の発表は傾聴に値するものだった。

地区幹事団の地区大会打合せ会議が行われているので直行し会議に加わる。熱心な討議に準備は着々と進んでいく、昨年同様、皆様に感謝するのみだ。登録者数も2000名を越えた。一先ず安堵する。
9月26日(水)  大網RC  茂原中央RC
曇り
第6分区の茂原中央RCは大網RCの親クラブである。大網白里町の中部コミュニティセンターが大網RCの例会場であり、立派なセンターであるにも拘らず使用料は無料である。自治体によるサービスは様々だ。財政再建団体に陥った北海道の夕張市のことが頭をよぎる。両クラブの合同の公式訪問はこのセンターで行なわれた。

秋葉ガバナー補佐と大網RCの斉藤幸男8代目会長、石田英世幹事、吉原久男エレクト、星野 実副幹事さんと懇談する。1名増員して36名となり、チャーターメンバーの36名に復活している。しかし、出席率は極端に低く、クラブの抱える大きな問題となっている。夜間例会、ゴルフ大会などの出席はよいのでこの辺りが突破口になるだろう。誘い合う、迎えに行くなども考えている。是非実行して、ロータリーは仲間であることを実感しあって欲しい。齋藤会長は意欲的であるのできっとクラブは引き締まっていくに違いない。クラブにCLP導入研究特別委員会を設けているので、
次年度は全員参加型のCLPを実施して活性化を図っていく。地区米山奨学会委員長で活躍している四之宮さんが米山奨学生のスピーチの一部を披露していた。このように地区の情報を伝達することを心掛けていただきたい。
昨年資料を送ったが、それを基にして直前会長の河野さん自身がロータリーの基本知識と題した小冊子を作成し、配布していた。縁結び委員会は開店休業状態であるのが残念。難しい問題があるのではないかと思う。
東京目黒RC の会員である真野さんは昨年に続いてメイク・アップに来ていた。真野さんは美容関連のコンサルタントであり、目黒RCチャーターメンバーである。目黒RC在籍40周年を記念して大網RCの会員に記念品を贈ったそうだ。

茂原中央RCでは、田辺文孝会長、志田野舞幹事、香山次郎エレクト、山口靖幸副幹事、秋葉AGさんと懇談。会長は例会時間の充実を図るために工夫を凝らすなど意欲的である。冒頭に青少年交換事業のホストクラブへの補助金を30万→20万にしたのを元に戻して欲しいと言われる。3千人を切った地区予算が縮小している現在、要望を満たすには難問を抱えている。田辺会長、志田幹事ともに饒舌でアイデア一杯の感、中でも全員に万歩計を渡し、一日の歩数を1週間毎にパソコンに入力し、チェックし合っている。@健康維持によい、A三日坊主にならない、Bコミュニケーションが取れてきた。C出席率が飛躍的に向上した(95%)。この万歩計の採用は面白い。27名から29名になり、2〜3名増やす意気込みだ。
ことし創立15周年なので記念事業として西那須野RCと友好関係を締結し、地域に自慢できる事業を行なうが、一緒に汗を流すようなことを模索している。学校を通じて、長生郡市の小、中学校の精勤者の表彰を行い、子供達に張り合いを与えている。会長の知恵と行動力は見事である。

クラブ協議会では二つの大きな質問があった。CLPに関することと、国際ロータリーや地区指導部は現場を知らなさ過ぎし、トップダウ方式である。これでは衰退するのも当たり前だと言う。それについてこたえる。RIはガバナーに対して支配権はあるが、各クラブに対する支配権は無い。RIは全ロータリークラブの連合体であり、全て推奨することはあっても命令権は少しもない。また、ボトムアップの流れを作るのがCLPであり、それは参加意識の生まれる組織体である。これも推奨であるので採否はクラブの一存である旨を伝える。一部だけを目にしたことや、風評によることの現象面を捉えて、全体を見誤ることの無いようにしたいものだ。セミナー、勉強会、「ロータリーの友」雑誌に目を通すから本質を捉える訓練を重ねることが肝心であることを伝える。ロータリーを善意で判断するロータリアンは、ロータリーから多くの恩恵を受けるものだ。
9月27日(目)  茂原RC  茂原東RC
雨のち曇り
人口10万人弱の茂原市内に3クラブ存在し、会員数が約130名いる。秋葉ADさんには連日にわたる訪問だが、茂原.東RCは秋葉さんのホームクラブである。茂原RCは72名の会員を擁して千葉RC77名に次いで二番目の会員数である。前年度、茂原ローターアクトクラブを茂原東RC、茂原中央RCと共同で提唱して立ち上げた。合同例会では80名以上の出席で張り合いがある。驚いたことに、地区の地区大会のRI会長代理である藤川享胤様が例会に出席されていたことである。全く知らされていなかった。有難いことに例会とクラブ協議会にまで出席していただいた。 

杉木年度の名地区幹事長であった吉田幸雄会長、安川和弘幹事、足立俊夫エレクト、蒲田俊郎副幹事、秋葉ADさんと懇談する。今年行なわれた50周年記念誌をいただく。50年間に黒田ガバナー、杉木ガバナーを輩出している老舗のセのクラブである。創立50年に及ぶクラブの歴史が茂原の主だった企業の責任者が入会したことの大きな理由である。87名まで押し上げ、例会場が手狭になり、例会場の変更を余儀なくされると数名の退会者がでることがあったが、時の経過とともに2代目、3代目の入会があり、子クラブが誕生して今に至っている。量と質が上手くかみ合い、仲間意識が強く派閥も無く、クラブに勢いがある。委員会は副委員長にベテランを配し、新旧会員を巧みに配置している。杉木PG、古参会員の木内会員がSAAの役を務めている姿は微笑ましく、頼もしくもあり、茂原RCの特徴が出ている。平均年齢62.4歳、平均在籍年数13.7年である。IAC,RAC を提唱し、出前教室、職場体験学習など活発に行っている。今日の公式訪問に家族のご夫人が出席していることにも驚いた。入会勧誘時に拝み倒すようなことはしないで、ロータリーの良さを十分に伝えることにしていることと、繰越残を競うようなことをせず予算を有効に消化することを会長は主張している。CLPは組織改革で無く意識改革であるという認識である。その通りだ。

茂原東RCの森川一喜会長、千葉正巳幹事、今関義彦エレクト、横山 茂副幹事、秋葉ADさんと懇談する。若い会員が多い31名の会員クラブであり、会長はCLPの導入に意欲的である。CLPによって炉辺会議を盛んにしてクラブの活性化を図ると言う。日本の高度成長期の終わりに当たりロータリー拡大の真只中の1975年9月の創立だが、この年、地区内では6クラブが誕生したという。
クラブ奉仕委員長は例会の前後にミーティングを開き、席の固定化を防いだりして自分のクラブであるという自覚を促すという。また夜間例会の出席率はよいので、一寸した切掛けを作り、通常の例会の出席率の向上を図りたいという。退会防止を心掛けているが、企業の出先機関の代表者は転勤により、ロータリーを理解する前に止めてしまうことが残念だという。真に同感である。ここでも入会後のロータリー談義がロータリー普及の重要なポイントになると思う。
9月の終わり
これで9月の公式訪問は終わる。クラブの会長、幹事さんはクラブ運営に真摯に対応して頑張っている。地区全体にモチベーションが挙がって来ているように思う。
28日は石井地区幹事長と早川地区大会委員長を訪問し打合わせと出納について相談する。29日は地区指名委員会を開催した。ガバナーノミニーの指名がなるかどうかの重要な委員会であったが、ついに候補者が決まり、地区クラブに10月1日公告することになる。
30日は幕張RCの創立20周年記念一般公開による講演会があった。「夜回り先生」 水谷 修先生の講演は体験談によるもので話に迫力があり、世の親の子供に対するあり方、心を病んでいる子供への真の理解と対応に多くの教訓を得た。千葉幕張RCに感謝する。 
暑くて、気ぜわしかった9月が過ぎていく。10月には地区大会が控えているが、その準備のために地区幹事団をはじめとする関係者一同の献身的な活動に敬意を表したい。また各ロータリークラブからの多数の地区大会登録者に感謝する。全ては皆様のお陰であることを強く感じている。