[Return] 2007年7月 ガバナー日記
7月2日(月) ガバナー事務所
曇り
2007‐08年度始まる。前年度後半のめまぐるしい動きに良く手際よく対処してくれた事務局に感謝し、今年度もよろしくお願いする。写真は私の誇るべき事務局の面々である(前列左より 牧野幸代さん、成田香織さん、後列 神田裕子さん)。
問題は山積しているが一つひとつ解決していきたい。幸いなことに地区幹事団や月信担当ならびに事務局員の強力な支援に負うところ大である。人は一人では何も出来ないことをこの半年間で「いや」と言うほど味わった。それに精神的につらい時こそ、自分自身がまず変わらなければならないことを気付いた。変わることにより周囲が敏感に反応してくれた。つまり「超我の奉仕」を実践したから二重の任務を務めることが出来たと思っている。お互いが「分かちあいの心」で侃々諤々(かんかんがくがく)話合うことは素晴らしかった。見ず知らずのロータリアンが集い、幹事団を結成して、一つ目的に向かっての議論、そこから素晴らしい結論に収斂されていく様は楽しかった。ロータリーの魔力からくるものだと思う。このような雰囲気を保ちこの一年を乗り切っていきたい。
地区内クラブ、地区委員会のメンバー、ガバナー補佐のモチベーションに変化が見えてきた。会議を開いては年度の計画を熱心に討議している。頼もしい。
皆でロータリーを楽しみ、行動するロータリーでありたい。よく睦び、よく学び、よく奉仕し、よく変化し、着実にロータリーの理想に到達する道を歩んでいきたい。
7月7日(土) ガバナー会
曇り
ガバナー会出席のためグリーンジャケット(ユニフォーム)を旅行鞄に入れて早朝に家をでる。全国から同期のガバナー(いや直前パストガバナーになった)が参集し、お互い労をねぎらっている。新ガバナー会に出席し一年の日程や前年度ガバナー会の引継ぎ事項の説明を受ける。渡辺ガバナー(2560地区 新潟)から今年も拉致被害者家族の援助の依頼あり、ガバナー会で了承する。11:45より各年代のガバナー、エレクト、I、U、V、W、ゾーンの理事役員と直前ガバナー会の議長、新議長の挨拶と続く、ガバナーとエレクトの自己紹介あり、いよいよやってきたなと言う感じ。15:00より「ロータリーの友」委員会がある。「友」委員とガバナーが全員出席。好評であった風紋がなくなるのは淋しい。
5:30からは新ガバナー会(シェアーズ会)の会食、一人ひとりのガバナーの抱負や地域の特性などを話され、ガバナーの人となりが垣間見える。直前ガバナー会(無門会)も同時開催だがそちらには出席できない。家内のみ出席する。
7月8日(日) ロータリー財団地域セミナー
曇りのち晴れ
新宿京王プラザホテルにて開催されるロータリー財団地域セミナーに出席、昨日のガバナーも引き続き参加している。
9:30から食事を挟んで17:00まで説明と質疑応答にて終了。財団の内容は年々進化し完成度の高いものに変化している。今回は世界平和フェローの養成に力点を置いている。時々睡魔に襲われる。一人千ドルとロータリーカード100枚は達成したい。質問は活発であるが、自己顕示欲的なことが散見できるのは残念、時間のロスでもある。明日は千葉クラブの公式訪問である。急いで帰る
7月9日(月) 千葉RC
曇り
昨年と同じく千葉クラブから公式訪問を始める。辻AGと小口会長、若い島幹事、並木次期会長、桜木副幹事さんと懇談。前年度純増4名という。今年当初76名の会員数に1割増を目標設定している。増員もなすべきことだが、その後の新会員のフォローの手段として炉辺会合を展開するために予算化している。今日二名の方の入会式が行われた。それも30代、40代の若い方である。女性会員については一部会員にアレルギーがあるように感じた。伝統と歴史と格式あるクラブにおいて女性会員の入会拒否に肯定する点はあるが、世界のロータリアンのうち女性の占める比率は上がっている。次年度には女性のRI理事がフランスから出る。日本のガバナーにも女性ガバナーが誕生した。是非この壁を乗り越えて欲しいと願う。地区幹事団に会計に堪能な田中さんを出向していただき、早川直前会長に地区大会委員長を務めていただくことになっている。千葉クラブの対応に深く感謝する。
7月11日 新千葉RC 千葉西RC 千葉幕張RC
曇り
新千葉RC、千葉西RC、千葉幕張RCの合同公式訪問である。合同の公式訪問は初めてだ。気持ちの上では単独の公式訪問の味を出すように努めるつもりで、8:30に東天紅例会場に入る。会長・幹事懇談会に入るが、最初は辻AGのホームクラブある新千葉RCからだ。辻AGとともに森 信一会長、中村周二幹事、桐谷エレクト、石渡次期幹事さんと懇談。50名から出発し55名の増員を目標としている。全会員100%出席も視野に入れている。お父様も同クラブの会長を務められ、会長は二代目の会長であった。例会の充実を図るために、同クラブがメインであるニ水会(経済・経営に関する懇話会)を活用して入会間もない会員とのコミュニケーションの強化をはかる。会員家族の交流も活発化しているので先行き楽しみである。委員会を集約して活性化を図るなどいろいろ知恵を絞っている様子が良く分かる。地区幹事として若きプリンス森島さんを派遣してくれている。ここでも感謝である

千葉西RCでは才気煥発な内貴会長、野口幹事、小林エレクト、遠藤副幹事と懇談。支出見直しによる冗費を省き、年会費を4万円減額しているが、青少年の育成にかけては伝統的に素晴らしい実績を上げている。20年にわたり毎年10人の高校生に2〜3年間1万円/月を支援している。台湾、韓国との姉妹関係は盛んである。
内貴会長が今年は地区ガバナーのホスト・クラブであり特別な年度である。地区にかかる費用の不足はクラブでも負担しようではないか、ホスト・クラブとしては当然のことだと述べられた。驚きと同時に有難くて、瞬間感謝の言葉さえ出せなかった。
思い起こせば二つの分区13クラブの代表に幹事団のメンバー構成をお願した時、内貴会長は率先して賛同し、各クラブ代表をリードして頂いた。今日またこの言葉、本当に心強い励ましである。感謝するのみである。しかし、その温情に応えるにはこの地区を皆でより良い地区にしていく事である。千葉西ロータリー・クラブからは海寶さんという気骨あるロータリアンを派遣して頂いた。ウイルキンソンRI会長が言った「ロータリーには魔力がある」ことを実感した。

千葉幕張RCでは新倉会長、田沢幹事、高山副幹事(女性)さんと懇談、同クラブは39名の会員数でうち4名は女性会員である。女性会員の活動振りは見事であり、忠実に職務に励むと言う。女性会員拒否クラブの人に聞かせたい。今年5月に8回目を迎えたアートフレンズ展(身障者の芸術作品の展示会)を千葉幕張RCは継続している。この事業は立派である。身障者の人の作品を発表する場がなかなかないことから、クラブが千葉市中央美術館を借りて身障者の作品の展示会を開催している。3年ほど続いて見に行ったが、年々作品が多くなり、作品を展示できたことに保護者共々喜んでいる。ぜひ継続していただきたい。
誰でもそうだが一寸した切っ掛けで自分の能力に自信をもち、才能に花を開かせることが多い。このような奉仕活動は大事なことだ。アート展だけでなく別の社会奉仕事業にも新たに取り組んでいく積極的な姿勢に感動すらおぼえ、何をするのか楽しみである。「夜回り先生」を講師とした講演会を開催するようだ。10月6日に創立20周年記念式典と記念事業も行う予定である。出席の約束をする。
7月12日(木) 千葉中央RC

7月最強の台風4号が梅雨前線を刺激して関東以南に被害を与えている。増田PGのホームクラブである千葉中央RCの公式訪問である。辻AG、藤原会長、市原幹事、地区幹事の一人である岡崎エレクトと懇談。創立30周年に向けて38名から43名の実現を目指す。炉辺会談、会員卓話などでモチベーションを上げていくと言う。
JEFプロサッカーチームに依頼して青少年を対象としたサッカー教室を開催し、都川堰堤に桜の植樹をする予定である。サッカー教室は千葉西クラブも企画していることから、Jリーグのホームタウン制の理念が地元に定着しつつあることを実感する。何事も目的に適う理念・思想が底流になければならない。ロータリーにおいても然りで、ロータリアンはすべからくロータリーの理念に通暁する努力を怠ってはならない。千葉中央ロータリー・クラブにおいては、総じてロータリーの理念に真摯に対応する意気込みを見ることが出来た。30周年を機に一段の飛躍を祈る。
7月13日(金) 千葉南RC 千葉緑RC
曇り
千葉南RC,千葉緑RCの合同公式訪問である。台風の動きが気になる。宮野ADに同行し、道中ロータリー談義を交わしつつ会場に入る。
千葉南RCは48名の会員数からスタートし、まず50名の増員を目指す。かって90名を擁したクラブの会員の減少理由として高齢、人事異動、多忙が上げられたが、これらはどのクラブにおいても共通の理由である。その内部に潜む原因を謙虚に探ることが肝要であると思う。入会間もない会員のクラブへの同化、挨拶に始まる声かけ、炉辺談話、家族を交えての例会、ロータリーの歴史と理論の学習、クラブ全員で行う社会奉仕活動等々に不足があるのではないかと自省することが、魅力あるクラブへの第一歩であると思う。これは千葉南RCだけでなく、全体に言えることだ。
姉妹クラブとの交流は活発にされている。金親会員が毎年実施している里山の集いはユニークな奉仕活動である。数々の実績を持ち、伝統と歴史ある千葉南RCが、全員でロータリーの魅力追求に取り組んで頂くことを望みたい。

千葉緑RCの森 茂樹会長は63歳にしてなお千葉緑RCのエースであり、地区野球リーグ戦にて好成績を収めている。実直な長嶋利忠幹事、大塚エレクトさんと懇談。ロータリーの意識の薄さからくるクラブ運営に悩んでいる。同伴メイク・アップの奨励、家族会の催しを推進して出席率やロータリー意識の向上を図ろうとしている。10周年記念事業として鎌取駅前にソーラー時計設置寄付と三つの看護施設の祭りの行事に出店や餅つきなどで参加したり、霊園の山裾に桜の森の完成を目指したりしてロータリーの存在を地域社会に広める努力もしている。
今年度創立10周年を向かえる若いクラブである。30名から1割アップした増員とロータリーに対する意識向上をこの10周年を良い機会と捉えて実現できることを願う。森会長と長嶋幹事のコンビなら出来る。
7月17日(火) 鎌ヶ谷RC 船橋みなとRC 船橋南RC

15日、午前中大きな地震があった。震源地は新潟の柏崎の海岸が震源地で浅い。マグニチュウド6強と言う。時の経過とともに被害の甚大さが報道される。九州南部の豪雨による被害に続き、またも地震である。中越地震、能登半島地震と続いて中越沖地震と名がついた。自然災害が頻繁に起きるが被災者にとっては大変なことである。2790地区としても現地ガバナーに取り急ぎお見舞金を送金しなければならない。鎌ヶ谷、船橋みなと、船橋南RCの合同公式訪問である。前日に会場のホテルに宿泊する。
仲村AGと鎌ヶ谷RCの徳永会長(女性)、松原幹事さんと懇談。会員数28名、2010年までにJC出身の若い人をターゲットにして35名の増員を考えている。仕事の第一線にいる若い人が例会に作業衣での出席の可否が問われた。バッヂを着用し気持ちを切り替えて例会に出席することが大事で、周囲に迷惑を及ぼさなければOKであると思う。会長はきめ細かい運営に徹して会費を上げない努力をしている。鎌ヶ谷市には日ハム球団の練習場があるので日ハムとロータリアンが手を組んで少年野球を育成している。親子の絆を強固なものにするために、落語家を呼び、対話の大切さと親子関係の重要さを子供に伝えている。各学校からの要請は多い。献血、チャリティバザー、職業奉仕の一環として例会で企業倫理の向上も図っている。

船橋南RCの宍戸会長さんも女性である。石井エレクト、川原幹事さんと懇談。会員数27名で純増1名を確実にするために直前会長を会員増強委員長に据えている。創立以来28年を経過するなかに佐川PG、山中PGを輩出しているクラブである。入会希望者にはオリエンテーションを大事することや、クラブ内のいろいろな意見をまとめて良い方向に持っていくのが会長の務めであるが、ロータリー・クラブは夫々の意見を尊重するだけに他の団体より運営は難しいので、無理強いしないが正論を貫くと会長は言う。そこに会長としての手腕の発揮のしどころがあると思う。
帰国子女の多い小中一貫校である葛城での教育に一役担っている。船橋市制70周年記念全国緑化フェアーにも大きく貢献している。R財団、米山財団寄付のためにクラブで個人の通帳を保有して余裕の有る時に貯金していると言う。興味あるやり方である。

船橋みなとRCの鈴木 正会長、木村孝夫幹事、越田 光子エレクト、竹田輝夫副幹事と懇談。今年度も佐藤ののりこさんによる「愛のミニコンサート」を10月に宮本中にて実施する。前年度の倍の生徒数と保護者がいる。あの感動を生徒に、保護者に、先生に与える力は大きい。毎年続けてクラブの継続事業として考えている。現場を何回か見たが、音楽のもつ力、トーク力の凄さ、感動する子供達の心の動きに感心する。しかし、この準備は大変だが、学校側に理解と協力を求める交渉と準備を全員で分担して当たっている。クラブの誇りとしたいという全員のコンセンサンスがあるからである。会長の方針は全員でクラブの運営に携わり、全員参加のクラブにする方針だ。もろ手を挙げて賛同する。すでにCLPの目指すことをしているのである。女性会員は8名でクラブは明るい。京都の洛西RCに7名がメーキャップで訪問したと言う。ちょうどガバナー公式訪問に出会い、思わぬ経験をされた。そのことが京都の橋本ガバナーから、千葉のどのクラブかはっきりしないが大勢メーキャップに来ていたと、事前に私のところに連絡が入っていた。船橋みなとRCの面々であったとは思いもしなかったが、嬉しいことだ。

三クラブによるクラブ協議会は各クラブの会長のクラブ方針と現況報告の後、質疑応答に入る。活発な発言に時の経過も忘れるぐらいだ。一例を挙げればI serveとWe serveの違い、ロータリーの魅力とは、卓話者の紹介などロータリーの根幹に関わる質問であった。
7月18日(水) 市原RC 市原中央RC
曇り
中越沖地震発生から1週間経つ。支援について気になっていたが、ガバナー会から連絡が入る。新潟の渡辺ガバナーとようやく連絡がとれて、「現在、混乱していて、全国のロータリアンからの義捐金を受け入れる準備が出来ていない。受け入れ口座を設けるのでよろしくお願いする」との一報があった。当地区では災害援助特別基金があるので即座に義捐金を送付する積もりだ。

市原RCのはホームクラブ訪問。宮野AG、角谷 修会長、齋藤榮志幹事、藤谷副会長、小川副幹事さんと懇談。数年間クラブを留守にすること多く、理事役員の若返りに自分の加齢を知る。経験上、心身ともに溌剌と活動できるのは65歳ぐらいまでだ。この懇談で、懇談とは何か、対話とは何かを考えさせられた。ロータリーのいう「超我の奉仕」の元になっている思いやりの気持ちとか寛容、慈愛さらに「ロータリーは分かち合う心」とか謙虚であれ、いたわり合うという言葉は響きが良いが、響きが良いだけでは済まされない。ロータリーで得たことを真摯に己の行動に取り入れる努力をすることが肝心であろうと思う。それらに関係した数多くの箴言が脳裏を去来する。もって肝に銘ずべきである。津留直前会長に「ロータリーの友」委員とを地区幹事と兼任で担当して頂いている。前年度地区幹事団の奮闘に敬意を表し、感謝申しあげたい。 

市原中央RCの北島久男会長、池田兼雄幹事、遠藤元明副会長、谷川副幹事さんと懇談。皆さんとは見慣れた方々で話が弾む。例会の出席率アップに知恵を出し合う。その中から話題はCLPに及ぶ。会員は自分の受けた役しか関心を持たない、他については知ろうとしないと言う。この弊害を打破するにもCLPの導入が必要であることを話し合う。このように自クラブまたは自分の悩みや考えを披露することが、そして、謙虚に聞くことが本音での対話の第一歩であろう。
自分の仕事のPRについてはご法度と言うが、お互いの仕事の内容とその経営の関わりあいを披露することは職業奉仕活動の一環である。その結果相互信頼の下に取引することは良いことであると述べる。申し遅れたが地区大会実行委員長として元気の良い千葉英隆さんが地区幹事兼任で務めて頂いている。素晴らしい人を出向して頂いたクラブに感謝する。

双方のクラブ協議会では殆どの会員が出席していただき、それぞれが計画、考えを発表した。また質問もあった。主な質問は、職業奉仕を軽視しているように見えるがどうか、地区大会は一日で出来ないか等である。宮野さんとともにホームクラブの公式訪問であった。
7月19日(水) 千葉港RC 千葉北RC
曇り
千葉港RC、千葉北RCの合同公式訪問である。宮野順功AG、千葉港RCの林 正弘会長、藤田英司幹事、伊藤雅幸エレクト、山崎喜雄副幹事さんと懇談。再来年には創立25周年を迎える。会員数26名を30名に引き上げる予定でいる。現況では実働している会員が少ない。ピーク時69名の会員がここに至った原因を話し合う。@お互い「もたれあい」で率先する人がいない。A良い意味でのボスがいない。B拡大に努力しているが推薦があがってこない。C会費が高い。Dオーナー経営者が少ない。などがあげられた。「もたれあい」を打破する手段として全員でクラブ運営に関与するCLPの導入を薦める。クラブ内で会長をボスとするようなバックアップ体制をみんなで話し合う。女性の入会を了承していくことなどを懇談する。炉辺会談を実施してロータリー談義を奨励する。これからは例会を充実させ家族を取り込んだ楽しい例会としていくという。クラブでは文字を主体とした通常の会報のほかに、写真を面白く編集した瓦版を発行している。この瓦版は一目で例会の様子が分かり楽しく編集されている。

千葉北RCの奇主俊雄会長、榎本初雄幹事、萩庭寿山エレクト、大谷京子副幹事産と懇談。当初29名の会員から25名になる現況に増強を真剣に考えている。入会者より退会者の方が多い事由を新・中堅・旧会員同士で徹底的に話し合うことが望まれる。難しいことだと思うが、やらなければならない。そのためにロータリーの親睦、四つのテストの実践をお互い意識しあうことだ。理事・役員は中堅のメンバーなので、そこから本音でクラブの体制を謙虚に話しあい、ロータリアンのあるべき姿を見出して欲しい。友人・知人を進んで連れてくるようなクラブにするという強い気持を持ち、人間関係のもつれによる嫌気を絶対なくすことだ。ロータリーはそのようにならない訓練をする場所でもある。クラブの体質の一新を願う。
今年度で創立10周年を迎えるので、改善に着手する良い機会である。親睦を重ね本音で語りあううちに相手の良いところが見え、欠点をあげつらうことや陰口をたたくようなことはなくなる。
当クラブからは石井地区幹事長を出向して頂いている。いろいろ感謝しなければならない。それだけに素晴らしいクラブに発展することを切に願う。
7月23日(月) 千葉東RC 千葉若潮RC
曇り
気温の低い日が続き、今夏の予報は酷暑から冷夏がささやかれている。千葉東RCと千葉若潮RC両クラブの例会は夜間であるので合同公式訪問も夜間となる。
16:00地区大会でお世話になるホテルニューオータニに入る。辻AG、千葉東RCの高柳啓一会長、鈴木康平幹事、小山 篤エレクト、池田銀蔵副会長さんと懇談。鈴木幹事は見事な計画書を刷りあげていた。高柳会長は、会長になってからロータリーの思想に触れるにつれ、世のため尽くすと言う強い使命感が生まれてきたと言う。台湾の李登輝前総統が観音山頂にて「私は私でない私である」と言う啓示を受けたと言う話を思い出した。33名の会員が会長の提唱する「人と人とのふれ愛を大切に」を活動の軸にして「ロータリーは分かちあいの心」を実践していくと言う。期待したい。
0歳から18歳までの面倒を見ている恩寵園の子供達に里親の親心を持って、より深く接していく。人脈を利しての公的機関(自衛隊、海上保安庁、消防署)の見学とその後に現場の人との
炉辺会議を設ける。近隣のクラブとの合同例会の開催、台湾の五福RCとの交流などの計画を聞く。五福RCは毎年周年記念行事をおこなっているが、今年は日本で開催したいとの要望があるそうだ。面白い試みであるが、国際交流も節度ある交流を望みたい。

千葉若潮RCの服部正則会長、鵜沢和弘幹事、加藤時春エレクト、内藤一夫副幹事さんと懇談。平均年齢49歳のクラブであり、年々加齢するがその動きよりさらに若い人が入会しているので平均年齢は50歳を越えないでいる。新年度に入り2名入会しているが三十代の人である。クラブ名のごとく40名の若いクラブで活気がある。女性会員の増加を考えている。野球部あり、地区リーグ戦において2年に一度は優勝している。ゴルフも強い。若い人の入会の鍵はこのゴルフコンペに誘い、一緒にプレイするところから勧誘が始まると言うことだ。
次年度創立10周年の若いクラブであるが、前年度から若潮RCにて育った会員が会長となり、良い意味でのリ・スタートを切った。これが結束を固くし「和気あいあい」とクラブ運営をしている。スポーツを楽しみ、ロータリーを楽しんでいる。入会二年目職業奉仕委員長が、職業奉仕をまだ理解できていないと素直に述べたが、その通りだと思う。その率直さが理解への第一歩であると思う。9月6日の職業奉仕セミナーで行う深川純一先生の特別講演の聴講を薦める。

楽しい夜の公式訪問合同例会でした。ロータリーの思いやりの心と信じ合う気持ちが渾然一体となっていたからであると思う。
7月25日(水) 市川南RC 浦安RC
晴れ 梅雨はまだ明けない
市川南RC,と浦安RCの公式訪問、浦安ブライトンホテルが会場である。青山博一AD、森川晶章会長、本司俊喜幹事、松倉 勉副会長、有村 忠副幹事さんと懇談。会員数は21名、旧行徳がテリトリーだが会員は全部行徳で生まれ育った方である。ホテル、食事はナイフ・フォーク付のコースとなれば入会金10万円、会費30万円でも財政的には楽ではない。旧行徳の人口は約16万人であるので門戸をもっと開くことを考えても良いと思う。金融機関を利用して、PTA、法人会、町内会など移入してきた人との接点が必ずあるはずだ。クラブ発展はその人たちの勧誘を出来るかどうかにかかる。青山ADのホームクラブである

浦安RCでは女池雄二郎会長、佐伯俊介幹事、相馬榮作副会長、斎藤博昭副幹事さんと懇談。昔、山本周五郎の「青べか物語」で知られていた浦安だが、今はディズニーランドおよびシーで知られている。クラブも7つのホテルの強力なバックアップで行うチャリティウォークは好評であり、ローケーションをたくみに活用してかなりの収益金を生み出している。事前PRにパンフレトットを学校に配布する時、貯金箱を持って行き、カンボジヤに学校を建設する費用や井戸掘削の水保全の事業に活用している。会員数50名で60名までの増員を考えている。平均年齢は61歳であるが活気を帯びている。昔の浦安と発展著しい現在の浦安とが見事にマッチングしてクラブ形成している。そこには歴史と伝統を生かし、さらにそこに新風を吹き込んだ新しい息吹きと力強さを感じる。

隣接しあう両クラブにあって会員構成に大きな隔たりがある。同化し、同化されるという外来者との融合は地域の発展にとって欠かせないことと思う。ロータリークラブにおいての同じことだ。行徳と浦安の人口からすれば三クラブあっても不思議でないと思う。今後両クラブの情報交換により、入会の拡大を図って頂きたい。
7月31日(火) 船橋RC 船橋西RC 船橋東RC
薄曇り
26日国際奉仕合同セミナー、27日会計監査、29日地区指名、地区表彰、地区資金委員会、地区諮問委員会、30日地区クラブ奉仕合同委員会と続きで家に戻る間がない。船橋ガーデンホテルに宿泊し、翌日の船橋RC、船橋西RC、船橋東RCの合同公式訪問に備える。
9時から仲村寛治AG, 船橋RCの森嶋康長会長、桜井忠久幹事、山田 聡エレクト、高松 滋副幹事さんと懇談。桜井さんは秋元PGがガバナーの時一緒に分区代理を務めた仲間である。会長はクラブ方針として「ロータリーは分かちあいの心」を行動のモットーとし、RI会長の家族、水保存、飢餓対策、識字率向上に寄与するプロジェクトを策定する。いずれにしてもクラブの活性化を図らなければならない。クラブの基盤を強化するために30名の会員に増強10%アップを依頼する。55名から30名に減員した主な理由は、金融をはじめとする大手支社の補充がないからと言う(12人に及ぶ)。パスト会長が22人いる。手を拱いているだけでは前に進めない。歴史と伝統あるクラブの栄光を再び築き上げていただきたい。CLPを取り上げ、クラブの全会員がクラブ再興に強い意識を持つことであると思う。年々同じことを繰り返していてはならない。クラブ再興について徹底して話し合いをすることだ。会長・幹事さんにお願いする。

船橋西RC
クラブ運営に「バランスと調和」を心掛ける川名 宏会長、安藤 徹幹事、松本俊身エレクト、高木副幹事さんと懇談。前年度から継続している「ロータリーとは何か」の勉強会をさらに充実して、全員がロータリアンでありますと答えられるようにする。勉強と実践をバランス良くし、常にロータリーの四大奉仕(目的)を見据えてクラブの活性化をさらに図る。本年度創立40周年を迎える。48名の会員数であるがここ2〜3年の会員数が多く、10年未満が22名いるので、いかにロータリーに馴染むか、同化するか
である。
CLP採用に向けての準備、例会のやり方が画一であることから変化をもたせたいと願っている。参加意識を持てるような例会を考え、5年未満の会員の卓話の実施、例会30分前に来て談話を奨励するなど工夫を凝らして例会を充実させることが増強につながると言う。ロータリーについて勉強することが肝心であると皆さんかなり意欲的である。頼もしい。森島PGのホームクラブである。

船橋東RCは前年度に創立30周年記念例会を開催した。国際奉仕活動、社会奉仕活動にかなりの実績を有したクラブである。岩浅宗之会長、前年度RI会長を受賞された金子研一幹事、佐々木光弘エレクト、鈴木恭浩副幹事さんと懇談。カンボジャへの船橋東RC冠名の学校建設、遊具の設置、本の寄贈、市内福祉施設等へ多くの奉仕活動を実践している。いろいろなファンドを活用している。さらに今年度は東京電力のグリーン基金を活用して風力発電機の設置を申請している。一つの事業を成し遂げるとそのノウハウを利して次の奉仕活動に取り組む姿勢に感嘆する。金子幹事さんの個人的な東南アジア地域での医療活動の経験に負うところ大である。会長は「和をもって尊しとする」を基盤にRIテーマに則した奉仕活動の充実と38名の会員からの増加を考慮している。
東京電力のグリーン基金からは費用(500万円)の80%をグリーン基金から醵金され、15%を会員が負担すると言う。今まで約10年間毎月グリーン基金へ協力していたが、その使われ先に接したのは始めてであった。

三クラブの会長さんがそれぞれのクラブの方針、運営などの説明後、質疑応答に入る。各クラブ二名を基本にした質問であったが、内容の濃いクラブ協議会が出来た。それに80名の会員が一堂に会しての例会とクラブ協議会はどこでも同じだが、参加者全員が集中していた。