[Return] 2007年8月 ガバナー日記
8月2日(木) 市川RC 市川東RC
晴れ 昨日梅雨明け宣言
市川RC、市川東RCの合同公式訪問。市川RCでは青山博一AG、水野 茂会長、増田定夫幹事、村岡 実ノミニー、高島和之副幹事さんと懇談、49名の会員に純増2名を目指す。出席率100%維持とニコニコの醵金が年間 50,000円/人弱を誇っている。
出先機関の会員が多く、委員会構成に苦労されていると言うのでCLPの採用を強く勧める。5人が専任でCLP採用の準備をし、逐一会員に知らせ、理解を共有する作業がある。誰かが率先してやらなければならない。地区で3番目に誕生したクラブが若返りつつあると共にこのCLPを理解して頂き、クラブ活性化を図って欲しい。将来(5年後)、ガバナーを擁立する素地があるだけに地区のリーディング・クラブになって貰いたい。クラブ協議会は合同でなく個別におこなったので時間が少なく意を尽くせないまま終わり残念だった。
市川RCは創立50周年記念事業の一つとして市川駅前に県木である高野槇2本植樹してあり、それを見て帰る。

市川東RCでは内田良男会長、野口政弘幹事、中野栄吉エレクト、城 安雄副幹事さんと懇談。昨年最後の公式訪問で長島PG、松村さんにお世話になったクラブである。本年度創立40周年を迎える。51名の会員で10%純増を目指す。数年後に完成を目指してCLPに取り掛かる。
40周年を機にして @クラブに棚卸をする。脚下を見つめる。良いところを残し悪いところは改善していく。A会員拡大を新しい分野においても開拓する。テリトリーにこだわらない。B4つのテストをバランスよく行なう。CCLPに実施準備をする。
国際奉仕員会ではWCSの助成金(DDF)を使って12/16にビチャイさんを台湾に招聘してマッチンググラントの式典を行なう予定。これはフイリッピンにおける学校建設の資金である。
ロータリー創立75周年禁煙の時は両クラブ合同で1,000万円拠出して英語教師レベルアップのためオーストラリアに教師を派遣したことがあるのに、市川RCと市川東RCとの交流このところ久しくなく、10数年ぶりの合同例会であるという。合同の交流を薦める。

8月5日(日) 社会奉仕・新世代育成合同セミナー
晴れ
今日は公式訪問ではない、地区社会奉仕・新世代育成委員会主催による合同セミナーを君津アカデミアホールで開催したことを記しておきたい。特別講演としてRID2830 パスト・ガバナー関場慶博先生の「ロータリーからの贈りもの」と題して講演と質疑を行なった。先生ご自身の経験談を軸にしての淡々とした話だが、随所に感動、感激があり、約400名の聴衆を2時間にわたり惹きつけた。ロータリーのフェローシップとは、ロータリーのサービスとはいかなるものかを知りえたものと思う。「自分は少し損して他の人のお役に立つ」は印象的な言葉だった。質疑においても丁寧に回答をいただいた。質問の最後に奥様がアフリカ・コンゴ−での生活の一端を述べたが、このセミナーの効果をさらに高めた。講演についてアンケートの回答は非常に良いが100%であったことからも多忙な関場先生をお迎えしてのセミナー開催は成功であったと思う。地区委員の方々も河合委員長をはじめ皆懸命にやってくれた。関場先生ご夫妻、地区委員会、その他のロータリアン全てに感謝する。
8月6日(月) 市川シビックRC
晴れ
市川シビックRCの公式訪問は夜の例会である。16:30より青山博一AG、塚本福二会長、金子幸一幹事、佐々木建雄エレクト、浮谷芳之副幹事と懇談。創立17年目、36名の会員数、事業所が東京であり、住まいが市川にある方が多い、高齢の方は夜例会のため退会していく。平均年齢60歳、今日の出席率は通常より10%多い92%であったが、出席率アップを図る努力を重ねると言う。夜例会だから飲み会が多くなるがコミニューケーションは良く取れている。R情報委員長がロータリーの歴史、ロータリー哲学が生まれた背景などの情報提供を行なうという。これによってクラブ内にロータリー談義が広がることを願う。昨日の関場先生のロータリーのフェローシップおよびサービスの話を交えて話す。このクラブからは1人しか参加していない。早く小冊子を作り、配本して教材に使ってもらいたい。
8月20日(月) 野田RC 野田東RC 野田セントラルRC
晴れ
2週間ぶりの公式訪問である。この二週間に溜まっていた原稿を仕上げる予定が半分しか出来なかった。会う人も多かったが、加齢に加えて異常な暑さよるものだろう。
昨日開催されたロータリー財団セミナー後、柏に入り、野田、野田東、野田セントラルの3RC合同の公式訪問に備えた。昨年来お馴染みの野田商工会議所で行なわれた。ここには3クラブの合同事務所もある。

野田東RCは吉田国計第13分区AGのホームクラブである。吉田AG、松田 武会長、遠藤博一幹事、山崎 巌エレクト、吉沢太郎副幹事さんと懇談。36名の会員数だが財政的には厳しい状況にある。当地区の殆どのクラブも同様である。地区会計においても例外でない。その大きな原因は会員数減にも拘らず固定費面でのドラスティックな改善がなされていないからである。このドラスティックな面について話し合うが、ロータリーではこの方法にタッピングというやり方を先輩から聞いたことがある。穴を開ける時一度にドカンと大きく開けないで、チョコチョコと突っつきながらやがて大きな穴が開いていくやり方である。時間を掛けながら諦めずに改善を進める方法である。
野田東RC夫人の集いやゴルフ同好会、酒を飲む会、蕎麦打ち会とクラブ内の交流は盛んであり、トンブリRC(タイ)、高雄港RC(台湾)と姉妹クラブを結んでいる。谷口寿雄会員が中心となって地球環境植物(ケナフ)栽培加工を市内小中学生と取り組んでいる。ケナフとは麻科の植物で炭酸ガスの吸収率の多い植物で繊維も取れると言う。「環境を考える」理科の教材を自作し「エコルーム」に集め、小中学生に「環境を考える」意識付けをしている.

野田セントラルRCは夜間例会のクラブである。吉田AG、山崎達男会長、西野利昭幹事、渡辺 勇エレクト、飯塚 博副会長さんと懇談。夜の例会は出席しやすいが、高齢者にとっては負の要因になる。会員増強について野田3クラブが合同会議を行なうと言うが、良策であると思う。是非実現して欲しい。家族を交えての親睦旅行、クリスマス家族例会など実施している。会員数33名でフィリピン・ダバオ地区のタグムゴールデンレイシスRC(来年15周年)と姉妹関係を結んでWCS活動を行っている。来年同地区WCS視察に多数の参加を予定している。地区青少年短期交換学生および長期交換学生の派遣・受け入れなども積極的に行なっているクラブである。

野田RCは創立52年目を迎えた地区内6番目の老舗クラブであり、他の2クラブの親クラブでもある。吉田AG、岩立 巌会長、仲長 孝幹事、小森谷 渉エレクト、山本章裕副会長さんと懇談。会員数50名を割らなかったクラブだが50名を割ったのはショックであったと言う。平均年齢62.7歳、50名を上回るように3クラブの合同会議を行い、若い会員の入会を考えている。驚いたことに若い事務局員(男性)がいる。彼の父はロータリアンであり、ITに詳しくホームページの立上げを始め、事務のIT化に貢献している。
JCの卒業生が入会しない理由として親子のロータリアンは成立しないことと、作業を中断して例会に出席できないことが上げられた。この点は一考の余地があると思う。
1981年以来アメリカのサイプレスRCと姉妹関係を締結していて、隔年に2週間、2名の交換学生を実施しているがここ数年交換が途絶えているので、今年度再開していくと言う。

3クラブ共同で自然エネルギー利用に供する実験授業に機器を学校に提供して自然エネルギー啓発に努めている。
3クラブにおいて今までのクラブ組織では有効に機能しなくなっているのでCLPの採用を急ぐように薦める。目的はCLPによって活性化した委員会がロータリーの4つの綱領を強力に推進するところにあるからだ。いずれにしても野田RCを中心とした野田3クラブは結束してことにあたり、3クラブの今後のご発展を祈る。歓迎会に出席。吉田AGの用意してくれた資料やご配慮に感謝する。
8月22日(水) 八街RC 富里RC
晴れ
連日、真夏日の最高気温が続く中を八街RC、富里RCの合同公式訪問のためにラジソンホテルに行く。両クラブは親子関係にあり、八街RCが親クラブである。

八街RCでの懇談は、第10分区寒郡政雄AG、丸本暢雄会長、満来謙一幹事、山本 昇エレクトと懇談。千葉黎明高校のインターアクトクラブを提唱しており、9月29日千葉黎明高校にて開催する地区インターアクトクラブ年次大会をホストする。「農のこころ」「食のこころ」をテーマにしたインターアクトクラブ年次大会は興味をそそる。
会員数36名のところに名誉会員が5名いる。シルバー会員を作りたいというが、年会費同一でなければならない制約があるのでクラブ内には作れない。プロバスクラブを作るしかないと思う。クラブの行事に何かと先輩に配慮することも一案である。会員入会についてすでにリストアップして5人増を目標にしている。年に5人の入会があるが、それを上回る退会者が出る。会長・幹事になる直前に退会するというがロータリー情報の不足から来るものだろうか。例会での私語をある程度OKにしたというが、この点についても疑問が残る。蟻の穴からも堤が崩れるように、なすべきことをきちんとしていかないと大きな破綻につながる。従来の委員会組織の改善(CLP)について話し合う。まず数人がチームを立上げ、CLPに取り組み、クラブのコンセンサンスを得つつCLPを進展させるのが望ましいと思う。大いにロータリー談義を交わし、退会者の出ない八街RCの発展を望みたい。

富里RCは寒郡政雄AGのホームラブであり、寒郡AG、岩井和徳会長、藤井十郎幹事、宮川欽一エレクト、矢部和男副幹事さんと歓談。32名の会員から30名に減員した。9分区内クラブで増強に関する合同会議を開催し、情報交換を行い会員増強に供していく考えがある。賛成である。
会員増の要因としては@新会員のケアーが出来ている。Aクラブ内でロータリー談義が盛んに行なわれている。B会員の自覚があり、奉仕活動は積極的である。C会費に見合う事がクラブ内で行なわれている。この点に着目してクラブ内での意識改革をしていくと言う。期待したい。何れのクラブでも同じであるがクラブ協議会においては両クラブとも真摯に取り組んでいる。
若い事務局員がクラブのホームページ立上げに頑張っている。今年度創立25周年を迎える節目の時であるだけにクラブ強化を図って欲しい。
8月28日(火) 柏RC 柏西RC 柏南RC
晴れ
柏RC、柏西RC、柏南RC三クラブ合同公式訪問は廣池学園れいたくキャンパスプラザにて行なわれる。友野俊政第10分区ガバナー補佐と大内 啓補佐幹事さんがクッションに定評のあるシトロィエンの新車でホテルまで迎えに来てくれる。見覚えのあるキャンパスは夏休み中で静かである。鬱蒼と茂る樹木と芝生は暑さを和らいでくれている。

柏南RCの友野AG、戸部謹爾会長、服部秀雄幹事、田中駿平エレクト、関口和行副幹事さんと懇談。32名の会員だが35名を目指す。平均年齢58歳、各クラブ共通の会員減少に悩んでいる。委員会数
も多く、懇談はCLPの適用に割かれる。クラブ内に5〜6名の特別委員を選び、CLPを推進する活動に着手することをまず行なうことだ。10日前に届いた改訂版ロータリー情報マニュアル(第2650地区発行)の購入を勧める。CLPに関することも詳細に、しかも具体的に記載されている。その他についても分かりやすく解説されており、ロータリーアンが必携すべきマニュアルであると思う。増強にはクラブの活性化が必要条件であることをわきまえてCLPに取り組んでもらいたい。柏3クラブで提唱しているローターアクト・クラブ育成に力を入れ、人材育成とともに環境保護活動に取り組んでいる。「よみがえれ手賀沼」の実績がある。

柏西RCの鈴木桂三会長、日暮 肇幹事、島田英明エレクト、友野AGさんと懇談。柏3クラブのうち会員数49名で一番多い。9月には3名入会して52名になる。派閥がなく、上下関係もない、気軽に挨拶を交わしている。大正6年生まれの染谷正三さん(90歳)もお元気で例会を楽しんでいる。家族を伴う例会と家族を大事にすることから始まり、「皆と一緒」「楽しく」「前向き」をモットーとしてクラブ内の融和と団結を意識している。特別代表の勧めで台中港東南クラブと長年姉妹関係にあるが、今年度は周年行事を行なわない。柏市内を流れる大堀川の流れに沿い桜の植樹やアイデアを凝らしたイラストマップを作り、散歩やウオーキングをする人に、より楽しんでもらおうと考えている。職業奉仕委員長による報告書の一部が素晴らしいので取り上げてみる。
「ことあるごとに退会防止が叫ばれていますが、その特効薬は“ロータリーの魅力を再確認することだ”と思います。その“魅力”とは、他の組織と決定的に違うところは―即ち高い倫理観を持った職業人がお互い胸襟を開いて切磋琢磨していくことではないでしょうか。ロータリーが100年間続いているのは、職業奉仕概念に“光”が当てられているからだと思います」

柏RCの岡本祐彦会長、常井典夫幹事、風澤俊夫エレクト、根元健一副会長、友野AGさんと懇談。48年目を迎える。5年前にクラブの組織をリストラしたときに現在のCLPの考え方を導入していたことに驚く。ここでも真摯に考えていくことの大切さを知る。クラブの組織を大きく5つの委員会に分けて、5年間経過している。そしてロータリーの本質である職業奉仕とクラブ内の絆を大切にしているクラブである。岡本会長はかってローターアクターであり、すでに30年間ロータリーに関わりあっているだけに会長方針のご挨拶にその一端を見ることが出来る。会長に将来に期待したいと思うのは私ばかりでないと思う。
見事に世代交替がなされ、平均年齢は54歳弱である。かって80名の会員数を誇っていたのが38名であるが、5名を純増し、再来年に創立50周年を迎えるあたりさらにクラブを充実されるものと確信する。青少年交換、ロータリー財団、米山奨学生の事業への積極的な協力、による実績に敬意を表したい。
創立50周年の年度の柏RCの姿を見ることが楽しみである。
8月30日(木) 木更津RC 木更津東RC
曇り
木更津RC、木更津東RCとの合同公式訪問である。木更津RCは千葉RCに次いで2番目に誕生した歴史あるクラブであるだけに緊張する。第4分区第ガバナー補佐の椎熊邦廣さんと例会場の東京ベイプラザホテルにて合流する。

木更津RCの梶 暉芳会長、時田祥夫幹事、黒田雅俊エレクト、椎熊AGさんと懇談。42名の会員がすでに46名になっている。しかも女性会員が3名入会している。昨年木更津クラブでの女性会員はご法度であるとしていたのに堀内直前会長の力量に負うところ大であると思う。やはり華やかさがある。93歳の重城良造会員とその後子息のご夫婦が会員であり、さらに鈴木義久・まり子ご夫妻も会員である。もう一人は大日方幸子会員である。これを機に女性会員が増えることを期待したい。また鈴木啓二会員のご子息も会員である。
8月15日の市内の花火大会にRIテーマを掲げて25万円の費用を負担し、スターマインを打ち上げて27万人の観衆に向けて、ロータリーのRIテーマと平和を訴えたPRをした。木更津市では一戸建てを奨励して30万円を補助して景気浮揚に務めている。木更津―羽田・東京行きのバスがラッシュには1時間に9本も運行している。WCSでモンゴルの医療の補助や点字の機械と紙の提供、中学生への文化活動の一環として音楽演奏やプロのバス・バリトン歌手(元ロータリー財団奨学生)を招聘して生の声を聞かす計画を立てている。創立55周年に向けてさらにクラブの強化を図り、往年の木更津RCの復活を図っていることを感じた。

木更津東のRCの渡部和夫会長、内田 稔幹事、鈴木克己エレクト、鈴木正毅副幹事、椎熊AGさんと懇談。本年度創立40周年を迎える。44名の会員から42名に減員となる。40周年記念例会があるのでそれまでに純増1名、45名に目標を置く。15年前に木更津東RCにBIG&R(ボーイスカウト、インターアクト、ガールスカウトそしてロータリーの頭文字)を立ち上げて4者による社会奉仕活動を継続して行なっている。大田山公園の清掃、老人福祉ホームの慰問、堰堤の草刈、フリーマーケット、キャンプなどの協同作業である。ロータリーとボーイスカウトとの連携が薄れてきているだけに貴重な奉仕活動だ。
青少年交換事業だが希望者がいても受け入れに苦労しているので残念ながら交換が成立していない。四国の坂出東RCと姉妹関係にあり締結20周年になるので40周年とともに祝う。

地区全体にいえることだが、今から5〜7年後に掛けてのガバナーを擁立する気運をだして欲しい。特に両クラブにお願いしたい。
8月の終わり
早いもので2ヶ月過ぎた。地区行事に関わりあいが多く、昨年より忙しい。石井七郎幹事長始め地区幹事団・月信担当ならびにガバナー補佐の方々に、また地区委員会の活動振りに感謝したい。社会奉仕・新世代育成委員会合同セミナーにおける関場慶博様の講演の反響に安堵する。異口同音に素晴らしい講演であり、感動したと言う。
34クラブの訪問を終えたが、会員減による財政の逼迫が問題として浮上している。右肩上がりのときは何ら問題視されないことが、右肩下がりのときはそれらが一挙に噴出してくる。地区についても同じだ。その時どのように対処するかが重要であることを痛感する。幅広い知識、洞察力、決断、本質を見失いことのない判断力(教養)が要求される。何れの分野でも周囲の人の話を聴くことが肝心であり、自分を見失うことから免れる唯一最大手段であると思う。
それにしても公式訪問のクラブ協議会での喋りすぎに注意しなければならない。