RI会長メッセージ

Building Communities, Bridging Continents
「地域を育み、大陸をつなぐ」


レイ会長2010―11年度 RI会長 レイ・クリンギンスミス


  ロータリーとは何か。ロータリー・クラブとは何をする団体なのか。ロータリアンは、会員候補者やロータリーに関心を持っている人々からこういった質問をよく受けますが、簡潔に数分で、しかも効果的に答えるのは難しいものです。

  ロータリーの第一標語である「超我の奉仕」は私たちの利他的な性質をとらえてはいますが、先の2 つの質問に答えてくれるものではありません。そこで私は、「ロータリアン以外の人々にロータリーの目的を説明すること」と「ロータリアンにロータリーの原則の重要性を再確認してもらうこと」、この2 つの目標を満たす簡潔なテーマを探す決心をいたしました。

  そして適切な言葉を探す上で、四大奉仕部門を再検討していたところ、クラブ奉仕と職業奉仕はどちらも人生を謳歌し、善き市民となるよう私たちを導いてくれるものであると気づいたのです。また、社会奉仕と職業奉仕を合わせるなら、地元の地域社会をより住みやすく、 働きやすい場所にすることができるでしょう。一方、国際奉仕は、国や大陸を異にする海外のクラブと協力し、世界理解、親善、平和を広 め、世界をより良い場所にするための機会を、私たちに与えるものです。

  ロータリーが、ロータリー・クラブの連合体であると同時に、奉仕の精神から成り立っていることを忘れてはなりません。私たちは、「 奉仕」「親睦」「多様性」「高潔性」「リーダーシップ」というロータリーの中核となる価値観を分かち合う必要があるのです。ロータリーの真髄を表す多くの語句を検討した結果、ロータリーの現在の使命を表し、私たちの業績を強調するために、私たちが得意とすること、 すなわち、次のテーマを最終的に選びました。

地域を育み、大陸をつなぐ  

  この簡潔な語句が、ロータリアンとしての私たちの存在と私たちの活動を的確に言い表すものであると賛同していただけることを願って おります。ロータリーは世界でも比類のない優れた組織です。私たちは、地元地域社会の精神とリソースを育んでいます。また、住みやす く働きやすい世界をつくるために、世界中の人々の善意をつないで協力と支援を得ることにかけては、世界でも私たちの右に出る団体はな いでしょう。エド・カドマン元会長の言葉どおり、「ロータリーは、画一化ではなく、結束である」のです。ロータリアンである私たちは 、誠に恵まれています。

  2010−11年度会長賞を検討するにあたっても、私はこれと同じ哲学を用いました。私は四大奉仕の各部門が等しく重要であるという考え に基づき、クラブが四大部門のすべてにおける成果を確認することができるよう、質問形式による新しい表彰プログラムを設けました。さらに、この表彰とは別に、年次会長賞を何度も受賞し続けているクラブのチャレンジ精神に応えるために、さらに上のレベルの特別賞も加えることにいたしました。 

  私たちが親睦と奉仕のレベルアップを図り、1910年に初のロータリー大会を開催した国際ロータリーを奉仕の第二世紀に向けて前進させていく中で、この質問形式を用いた新しい用紙がクラブと地区ガバナーの皆さまに役立つものとなることを願っております。

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レイ・クリンギンスミス
2010−11年度国際ロータリー会長

レイ・クリンギンスミス、米国ミズーリ州カークスビル
  2009 −10年度国際ロータリー会長エレクト
  2005 −06年度ロータリー財団副管理委員長
  2002 −06年度ロータリー財団管理委員
  1985 −87年度国際ロータリー理事
  1975 −76年度地区ガバナー
 

 レイ・クリンギンスミス氏は米国ミズーリ州カークスビルの弁護士で、主に、商法、会社法、不 動産法、遺産計画法を専門としています。22年間勤務したカークスビルのトルーマン州立大学(旧 ノースイースト・ミズーリ大学)では、総合弁護士および経営学の教授としての職を最後に1995年 8 月に退職しました。大学が一般教養と科学を軸とする教育機関へ移行した5 年間に、管理学部長 を務めた経験もあります。大学の職務を退職後は、2001年から2004年までの4 年間、アデア郡政委 員となりました。

  1971年からメーコン・アトランタ州立銀行の理事、1989年にミズーリ州議会が設立したミズーリ・ ファミリー・トラストの初代管理委員を務めました。シャリトン・バレー障害者協会では1982年の 設立当初から会長に就任し、1988年にミズーリ州知的障害者のための計画審議会から保護者・介護 者賞を授与されました。ボーイスカウト米国連盟グレートリバー支部の理事を務めた経験もあり、 成人ボランティアとしてシルバー・ビーバー賞を受賞しています。カークスビルの統一メソジスト 教会に所属しており、教会でもリーダー的役割を任されてきました。

  1961年にロータリアンとなって以来、地区ガバナーを経て、1998年規定審議会(インド、ニュー デリーで開催)ならびに2008年ロサンゼルス国際大会委員会の委員長として、RIに奉仕してきま した。1985−87年度にRI理事となり、1986 −87年度には理事会執行委員会の委員長を務めました。

2002年にはロータリー財団管理委員、2005 −06年度には副委員長、また2005年から2008年まで未来 の夢委員を務めました。また、大口寄付者でもあり、財団の功労表彰状と特別功労賞を受賞してい ます。

  配偶者のジュリー夫人は、メーコンとカークスビルの小学校で教鞭をとっていました。また カークスビル地域の職業センターで子供の発育を支援するプログラムのコンサルタントも務めてい ました。クリンギンスミス夫妻にはレイさんとカートさんの2 人の子供と、モルガンさん、グラン トさん、シドニーさんの3 人の孫がいます。

 

 

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