ガバナーメッセージ
地区行動指針「感謝と挑戦」
2017年6月
- 2016-17年度を終えるにあたって -
今年度も残り1ヶ月となり、クラブの会長・幹事の皆さんへの情報伝達小冊子「ガバナー月信」の「ガバナーからの手紙」も、今回が最後となりました。国際ロータリーの動向、日本及び地区の現状、また、特別月間に関する情報等を、時には、私の考え・思いを含めてお伝えしてまいりましたが、少しは、皆さんの参考になったでしょうか?
そして、クラブの活動は、皆さんのリーダーシップの下に活性化され、元気なクラブになりましたか?
今年度最大の話題・課題は、昨年4 月の規定審議会で決議された近来稀な標準RC 定款等の大幅改定です。会員が日本・米国等で減る一方、インド・韓国・ブラジル等で急増する中、RI は、4 つのテスト、職業分類、中核的価値観等の基本理念は変えることなく、変化する社会、多様化する地域特性等に柔軟な対応を認め、クラブ活動の活性化を図ると共に、クラブ運営の責任をクラブに委ねる規定を昨年7 月1日発効で導入しました。
従って、地区は、5 月末に標準RC 定款等の改定点をクラブに開示すると共に、公式訪問の卓話の半分を費やして解説しました。
しかし、マイロータリーを通じた発表は、規定審議会決定報告書が6 月11日、日本語版RI 定款・細則、及び標準RC 定款が9月中旬、そして日本語版手続要覧発行は年明けになる現状では、新規定に基づく各クラブの細則等の見直しが発効半年後になるのはやむを得ない状況です。
規定審議会開催時期が3 年毎の4・5・6 月のいずれかで、発効日を7月1日としている現行規定を改めない限り、3 年毎に同じ問題が発生すると思います。ロータリーの公用語は、英語で、RI の文献は日・独・仏・韓等10ヶ国語に翻訳されていますが、標準RC 定款等の正文が何語かの明記が無いのは、規定解釈に混乱をもたらします。因みに、私は、航空会社時代に運送約款の編纂に携わりましたが、状況によっては裁判沙汰にも繋がるため、運送約款には、英語版が本文で日本語版は参考との注意書きがあります。
ジャームRI 会長が私達に課した今年度最重点取組事項は会員増強です。当地区の現状は昨年11月末の2,840 名が最大で、至近の4 月末は2,825名です。期首(昨年7 月1日)比で14クラブが減少、21クラブが現状維持と、約4 割のクラブは会員が増えていません。期首51名以上の10クラブは2 名、他は1名の会員増目標を地区全体では現在超えていますが、6 月末退会者を極小化し、地区目標2,822名、少なくとも地区番号と同じ2,790 名を期末に超えるよう願っています。
尚、2016年1月RI 理事会は、会員増強戦略を「Membership Development」から「MembershipAttraction and Engagement」に変更し、英文委員会名も変えました。即ち、単なる会員の開発・拡大から、入会したいと思うような魅力あるクラブ創り及び運営を通じ、新入会員を引付けると共に、会員間の絆を深めて退会を防ぎ、仲間の輪の拡大に繋げる戦略に変えたようです。従って、会員がロータリアンになって良かったと思うことが出来るようなクラブの創設・活動が重要です。
今月は、ロータリー親睦活動月間です。奉仕と親睦を目指すロータリーで親睦月間が最後に来るのも妙な感じですが、親睦の原語Friendship(友好)を大切にし、仲間との絆を深めると共に、ロータリー活動を通じて相互自己研鑽に励みましょう。
7月からの私は、1ロータリアンとして、クラブの活動活性化、魅力あるクラブ創設等に寄与できるよう努めてまいる所存ですので、皆様には、今後とも、宜しくお願いします。
最後にあたり、この1年間の皆様のご理解とご協力に感謝すると共に、7月から始まる寺嶋年度の順調なスタートを祈念申上げて、筆を置きます。