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グローバル補助金小委員会

2016年2月
勝浦ロータリークラブ 関 一憲
「スリランカ国アヌラーダプラ県に清潔な飲料水を」
グローバル補助金事業
 スリランカの北の内陸部、とりわけアヌラーダプラ県とその周辺は既存井戸の深刻な水質の悪さに苦しんでいる。その原因は農薬の使用で、人体に悪影響を与える物質が流れ落ち、地下水を酷く汚染し、失明・腎臓病など様々なトラブルの原因となっている。そこに注目し、グローバル補助金を利用して、水と衛生のプロジェクトを勝浦RC理事会で実施が決定された。参加クラブを集い、計画のやり取りや情報の共有整理の結果、直前RI会長の所属クラブであるコロンボロータリークラブ、ドイツ国ニュールンベルグ・シゲナロータリークラブ、シンガポールRC、そして我が勝浦ロータリークラブの4クラブでのコラボレーションでグローバル補助金事業の展開が始まった。2015年3月に現地調査に漆原会員(当時会長エレクト)が現地調査に出向き、実態を把握。2016年2月に当クラブプロジェクトメンバー5名(漆原会員、中村会員、岩瀬会員、千葉会員、関会員)と共に、浄水設備を設置する村や学校をコロンボロータリークラブのメンバーたちと訪問および打合せに5日間現地に滞在。行く先々で盛大な歓迎を受けた。何も気を使わずそのままでいて欲しいと事前に意志を伝えていたにもかかわらず。感動のあまり、同行した仲間と行く先々で涙までした。とても心にしみわたる、あたたかい歓迎を受けた。浄水設備完成までの間、各地でドクターから、水の大切さ、汚染水の人体への影響の教育を行い、管理組織をつくり、運営のための指導教育なども行った。持続可能性のために、1ルピー/1Lで水を販売し、システムの維持管理に当てる計画だ。そしていよいよ、設備が完成。2016年9月に竣工式のためにクラブを代表して漆原会員と中村会員そして、第2790地区ロータリー財団GG担当委員長の時田氏が、スリランカへ向かった。数日間にかけて①シッダールダ・マハ・ビディアラヤ学校②キリガレワ村③アバガスウェワ村④カンデラスメール村⑤ララバナワ学校で竣工式を行った。今回のプロジェクトでおよそ1200世帯6200人程に清潔な飲料水を供給できることとなった。
 遠く離れた異国の地のロータリアンや現地の人たちとの出会い、経験、気づき、学び、感動、そして命の大切さ、生きることへの一生懸命などたくさんの得るものがあった。1人でも多くの人々が、安心して生活できる環境を得られることを心から願う。