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2012-2013年度
国際ロータリー第2790地区
ガバナー事務所
〒271-0092
千葉県松戸市松戸1281
ユニティビル4階
TEL.047-703-9957
FAX.047-703-9958
Email:12-13gov@rid2790.jp
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6月1日(土)
国際ロータリー第2790地区
ガバナー 得 居  仁
 水無月を迎え、今年も古刹本土寺のアジサイに加えアヤメ・カキツバタがしめやかな競演を繰り広げているのではないかと思い巡る今日この頃でございます。
 また、一方では、水無月の無「な」は、「の」にあたる連体助詞であり、水が無いのではなく、「水の月」であり、田に水を引く必要のある月と云われております。やがて長雨がやってまいりますこの時期は、何とはなしに哀愁を感じさせる季節でもあります。
 成都(四川省)郊外の浣花渓に草堂を結んだ晩年の杜甫は、五言律詩「梅雨」の中で、『湛湛として長江去り冥冥として細雨来たる』即ち、長江は溢れんばかりに水をたたえて流れ去り、昼なお暗い空から雨がそぼ降る。天と地の間をめぐり、めぐる水、と詠んでおります。
 今月は最後のロータリー特別月間であるロータリー親睦活動月間であります。より多くのロータリアンが、ロータリー親睦活動に参加することを奨励するために設けられた月間です。「ロータリー親睦活動」は、当地区では余りなじみがない活動でありますので、ロータリー章典に依拠して、少しご説明を致したいと存じます。
 「ロータリー親睦活動」とは、職業的またはレクリエーションの活動を遂行するために結束したロータリアンのグループであります(章典43.010.1.)。すべての親睦活動グループは、RI理事会の承認を得て、RIから認証されたものでなければなりません。認証されるためには、RIの方針に従って組織されていること、少なくとも3ヶ国を代表するロータリアンのグループであること等の条件を満たさなければならないとされています(同43.010.3)。当地区においては、特に3ケ国を代表するロータリアンからなる親睦活動グループを組織することに少なからぬ困難が伴うと考え、今年度もこれまで通りに、地区として特にロータリー親睦活動を取り上げることは致しませんでした。
 さて、長くもあり、短くもあり、苦楽を共に致してまいりました1年、皆様はクラブ運営の重責を見事にお努めになられました。今その責務を果たされた満足感と充実感にひたっておられることと存じます。この貴重な体験は、皆様にとりまして、終生忘れ得ぬものとなることでありましょう。また、永遠に続くロータリーの歴史に貴重な一歩を記された誇りを実感なされるものと確信いたしております。
 創立以来100有余年に亘り、ロータリーが発展を続けて来られた理由の一つに、ロータリー運営の大原則「互譲の精神」の輪番制(単年度制)があります。この制度により、各年ごとに主体性が生かされ、確立されることによって、リーダーの個性が発揮され、その結果として、長期的にクラブ活動に中庸の精神が守られてきたものと言えましょう。
 近年ロータリーの多様性が余りにも進んで来ているために、クラブレベルであれ、地区レベルであれ、共通して、僅か1年で役職の要領を全て身につけることは、なかなかに難しいところではあります。リーダー職を受け持つ人々の間における入念な引き継を行うことによって、容易に解決できるものであると確信しております。
 青々と茂らせる新しい若葉が整ってまいりますと、古い葉は静かに落ち葉と姿を変えていきます。「譲り葉」であります。「譲り葉」の如く、切れ目のない繋ぎの情報を次年度役員に対して提供して頂き、友情溢れる申し送りを奨励して下さるようお願いいたします。
 「利己利他との調和を」と呼びかけて、例会において、親睦を通じて、心を磨き、自己研鑽を遂げ、道徳心を高揚させて、自らの特性と品格を高め、自己研鑽のエネルギーを奉仕の心として、職業の質、職業奉仕の向上を図る国際ロータリー第2790地区であることを目指したこの1年間、親愛なる会長・幹事様の終始変わらぬ、ご支援、ご協力に心からの感謝を捧げ、お別れのご挨拶と致します。
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親愛なる会長並びに幹事様(2013年5月)
5月1日(水)
国際ロータリー第2790地区
ガバナー 得 居  仁
 風薫る、新緑に溢れる、爽やかな季節が到来しましたが、これはまた私達にとりまして、2012‐13年度のゴールがすぐそこに見通せる時節でもあります。
 皆様方にお願い致しまして、職業奉仕に重点を置いたクラブ会員研修を複数回実施して頂くことにより、ロータリーの真の魅力を体得し、地域社会で尊敬されるロータリアンを数多く生み出すことを目指してまいりました。そしてその成果を通じて、退会防止は勿論のこと、ロータリアンとなれる人を各クラブ実質1名増強することを目指しました。
 皆様方におかれましては、クラブ奉仕活動の立案ないし計画の実施状況について再検討して頂いて、有終の美を飾る準備をお願い致します。
 皆様方全員が、達成感に満ちた笑顔で新年度をお迎えになりますよう願ってやみません。
 我々ロータリアンに対するポール・ハリスの最後の言葉となったのは、1947年のロータリアン誌への投稿であります。ポール・ハリスは、「ロータリアンはしばしば私に、『ロータリーを創立なさった時、こんなに盛んになるだろうとお考えになりましたか。』と聞く。『いいえ、1905年には私は6000のクラブと30万人を擁する全世界的な運動などは予見だにしていませんでした。』と答える。
 早春の頃あまり大きくなりそうもない若木を植える時、人はいつの日にかそこに巨大な大木が育つであろうとどうして確信ができようか。それには、雨と太陽――神の摂理の微笑みにまたなければならないのではないか。若芽が初めて生え出でるのを見る時、ああその時こそ人はおおいなる木陰を夢見はじめることができるのである。」と記しています。日々の献身的努力と神の恩寵に感謝する謙虚な心が、ロータリーの隆盛をなし得た最大の原因であると述べているのです。
 2・26事件で、目の前で殺害された父、陸軍教育総監・渡辺錠太郎の次女に生まれ、30歳で修道女となり、その後ノートルダム清心女子大学学長を務めた渡辺和子さんの著書「置かれた場所で咲きなさい。」に引用されていた河野進牧師の2つの詩をご紹介します。

   主は問われる。「何を望むか」  「謙遜を」
          「つぎに何を」  「親切を」
          「さらに何を」  「無名を」
          「良かろう」

 こまった時に思い出され
 用がすめば すぐ忘れられる
 ぞうきん
 台所のすみに小さくなり
 むくいを知らず
 朝も夜もよろこんで仕える
 ぞうきんになりたい

 成功したい、豊かになりたい、便利になりたい、とする欲望が、20世紀科学技術進歩の原動力になりました。しかし、これらが実際に実現しても、私たちは決して満たされることなく、幸福感を味わうことができないままでいるように思えてなりません。
 限りなく増殖して行く欲望に歯止めをかけて自己制御し、利己と利他との調和を目指して、ひっそりと花咲く、謙虚な実践的倫理運動であるロータリーに身を置くことができている幸せを噛みしめています。
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ロータリーの雑誌月間にあたって(2013年4月)
4月1日(月)
国際ロータリー第2790地区
ガバナー 得 居  仁
 過ぎ去りし梅を追って桜・桃と百花繚乱の卯月ともなりますと、穏やかな春を満遍なく感じる今日この頃でございます。
 しかし、四月という季節は別名を「気紛れ月」とか、「嵐の季節」と呼ばれ、季語で「春嵐」、「春荒れ」、「春疾風」と詠われる様に、時には天候が荒れ、「花を散らさぬ四月なし」と言われる季節でもあります。
 さて、その四月はロータリーの雑誌月間であります。
 RIの公式機関紙「ザ・ロータリアン」、またはRI理事会が承認し、指定した世界31の地域雑誌の1である「ロータリーの友」の購読と、活用促進に役立つプログラムを実施する月間で、「ロータリーの友」に対する認識を深め、それによってロータリーの普及を図ることが目的であるとされています。
 最近入手いたしました資料によりますと、「ロータリーの友」の購読に関し、クラブ定款第14条・第1節、第2節に規定されております会員とクラブの義務を履行されていないクラブが散見されます。
 如何なる事由があろうと、クラブ定款で定められている事項を厳守する義務は、クラブ定款第15条で明記されておりますことを再確認して頂き、早急に適切なる対応をなさるようお願い致します。
 また、クラブは、この月間中に雑誌に関するプログラムを実施することを要請されております。
 毎月の第1例会の少なくとも前日までに、クラブが指定する委員長に「ロータリーの友」が送付されます事由は、「ロータリーの友」記載記事を事前に把握し、会員の興味を引き寄せる記事や、あるいは重要な記事を紹介する為の準備をして頂くためのものです。
 是非、実践して頂き、「ロータリーの友」の活用を一層充実させて下さいますようお願い致します。
 また、会長・幹事様におかれましては、クラブ・リーダーとして残るあと3ヶ月の任期に、クラブ会員の皆様が職業奉仕に基軸を置いて諸々の奉仕活動に引き続いて邁進されるよう、一層のお力をお尽くし下さいますようお願い致します。
 天台宗延暦寺、故・山田恵諦座主の言葉に「忘己利他」という言葉があります。「もう懲りた」――物欲を追求することはもう懲りた。今後は自分のことは差し置いて、人様の為に尽くしていかなければならない――と理解するよう説いておられます。
 「利他の心」とは、昨年10月の当地区地区大会にRI会長代理としてお出でになりました朴柱寅RI理事のお話によりますと儒教でいうところの「仁(慈しみと思いやりの心)」であり、また、仏教でいえば「他に善かれし」という慈悲の心、キリスト教では「愛」でありましょう。そして、もっと単純に言えば、「世のため、人のために尽くす」ことであると思います。
 「利己と利他との調和」を図るロータリーは、「超我の奉仕」の哲学であり、「最もよく奉仕する者、最も多く報いられる」という実践的な倫理原則に基づくものであると、これまで何回もお話ししてまいりましたが、「利己と利他との調和」は、洋の東西、古今を問わない真理であり、まさにロータリーの美学であります。
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識字率向上月間にあたって(2013年3月)
3月1日(金)
国際ロータリー第2790地区
ガバナー 得 居  仁
 識字率向上月間に当り、私の心の内をお伝え致します。
 「春は名のみの風の寒さよ」と口ずさみながらも、日一日と春の足音が聞こえて参ります。
 今年度第3四半期最後の月となりました。今年度、特に皆様方にお願い致しております、職業奉仕に重点を置いたクラブ自身による会員研修の実施。純増1名を目標とする会員増強の活動の手を、いささかなりとも緩めることなく、任期終了する6月末まで、一層のご尽力をお願い致します。
 今月は識字率向上月間であり、識字率向上は1986年以来、国際ロータリーの強調事項であります。
 2010年のユネスコの推計によりますと、15歳以上で読み書きの出来ない人は7億5900万人、そのうちの3分の2がアジア太平洋地域に集中しているとのことであります。
 ガバナー公式訪問時、東南アジアの識字率の低い発展途上国に、小学校建設や教育資材の提供等、直接識字率の向上に結びつく国際奉仕活動を実践なさっている沢山のクラブがあることを知ることが出来ました。
 一方では、多くのクラブが国際奉仕活動の方向付けに悩んでいる現状もあります。
 皆様方におかれましては、この識字率向上月間を絶好の機会と捉えて頂きまして、識字率の向上のみを目的とするに止まらず、皆様方のクラブにおいて国際奉仕活動の真のニーズを探し、これを検討し、実現可能であり、その成果に期待できれば果断にこれに挑戦して下さいますようお願い致します。
 お手伝いが必要であれば、地区国際奉仕委員会や地区ロータリー財団委員会にご相談ください。両委員会は喜んでお手伝いを致します。
 我が国は、江戸時代から世界有数の識字率を誇る国でありました。
 全国に、藩校270校、郷学(藩校に準じて藩が認めたもので、武士や庶民が学んだ)118学、私塾1076塾、寺子屋16560塾もの教育施設があったと言われています。
 人口比較して見ましても、2010年3月時点での全国の小学校数22000校に比べて、決して遜色なかったことがよく分かります(上記数字は、全て、月尾嘉男東大名誉教授の「ドクター月尾・地球の方程式第283週」から引用しました)。
 武士は藩校において、儒学による人格形成を図り、また庶民は寺子屋等において、主として仏教に基礎を置いた倫理・道徳教育を受けていました。
 明治以降、我が国が世界に類のない速さで近代化と経済の発展を遂げることが出来た理由の一は、このような教育を基礎として、多くの日本人が、世界に誇る倫理・道徳観をその身の内に収めていたからであります。
 ロータリーが我が国に導入された当時の職業人・実業人の先輩たちはこのような倫理・道徳を内なるものとしていました。公式訪問卓話でお話しいたしました決議23-34の第1パラグラフが、まさにその心の琴線に触れたことは、我が国におけるロータリー運動の一大発展の導火線となったと言われております。
 翻って考えて見ますに、ひたすら物質的な豊かさを求めることだけを目指し、倫理・道徳をなおざりにした教育を受けて来てしまった私達ロータリアンにとって、職業倫理の実践を推進することが 今何よりも、大切なのであります。
 「利己と利他の調和」を図る人生哲学、すなわち「超我の奉仕」を心構えとし、「最もよく奉仕する者最も多く報いられる」を行動規範として、職業奉仕に徹することこそが我が国際ロータリー第2790地区をはじめとする我が国ロータリーの再生、復興への唯一の途である、と私は確信しております。

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世界理解月間にあたって(2013年2月)
2月1日(金)
国際ロータリー第2790地区
ガバナー 得 居  仁
1905年2月23日ポール・ハリス、ガスターバス・ロア、シルベスター・シール、ハイラム・ショーレーの4名が、ロータリーの萌芽としての会合を初めて開きました。このことから、2月23日をロータリーの創立記念日とし、2月は世界理解月間と指定されています。この期間中、ロータリー・クラブは世界平和に不可欠なものとして、理解と善意を強調するクラブ・プログラムを行うよう要請されております。
 皆様方のご指導の下に、当月が世界理解月間であることを契機にして、今年度テーマを「奉仕を通じて平和を」とされた田中作次RI会長が、2012‐13年度会長賞チャレンジの必須項目としておられる
、「クラブが、平和フォーラムを開催するか、または平和に焦点を当てた奉仕プロジェクトを実施すること」を実行なさってみては如何でしょうか。
 1日1クラブずつ、地区内全84クラブの公式訪問を先月末日まで続けてまいりました。ガバナー補佐の皆様の献身的なご尽力と、クラブリーダーである皆様方の惜しみのないご協力によりまして、ガバナー公式訪問を大過なく終えることが出来ましたことを心より感謝申し上げております。あれもお話ししておけば良かった、これもと、帰途後悔することも度々ございましたが、私なりに全力を尽くすことが出来ました。本当に有難うございました。
 私は、従前から、ロータリー・クラブが、エレクトの時を含めてのガバナー(ガバナー、ガバナー・エレクト事務所)や地区委員会も同様でありますが、内向きの、管理・運営に関する費用をかけ過ぎているのではないか、と考えておりました。
 昨年12月、皆様方に、地区協議会でご承認頂いております今年度予算の下期地区関係負担金クラブ会員1人当たり1万2640円を5000円減額してご請求することのご連絡をいたしました。ガバナー・エレクト就任以降からのガバナー(事務所、地区委員会)経費の支出を1400万円弱節約出来ましたこと、そして併せて地区委員会セミナー登録料の参加クラブ負担を廃止することが出来ましたことと、その理由につきまして、前記ご連絡文書で詳しくご説明申し上げました。
 ところで、公式訪問いたしました皆様方のクラブの中に、クラブ運営に関する費用が高額であるクラブが数多くありますことを知り、今更ながら驚きを隠せません。
 五大奉仕の一部門であるクラブ奉仕活動の分野を、ロータリアン自身が行わなければならないことは至極当然であります。この当然のことをロータリアン同志が互いに心を割いて実践してこそ、クラブ運営が円滑に進み、クラブ運営の手法が身につく極意であることを再認識して頂ければと存じます。
 事務局員を置かないで、立派に活動しているクラブもありますこと、また更に、今年度からの地区IT化の実現により、各クラブの事務量が大幅に軽減されましたことをつけ加えておきます。
 ノーベル経済学賞受賞者ミルトン・フリードマンは、「近代福祉社会の虚構のひとつは、善行が他人の金で出来るということである。」と喝破し、(1)自分の金を自分のために使う時には、節約と効率の原理が働くが、(2)自分の金を他人のために使う時や、(3)他人の金を自分のために使う時には、節約ないしは効率への配慮が薄くなり、(4)他人の金を他人のために使うときには、節約も効率も無視される、と指摘しました(故佐藤千寿PG著。私本・人づくりロータリー下160~161頁)。
 皆様方が先頭に立って、クラブにおける、クラブ奉仕とロータリアンの役割を改めて問い直しなさって下さい。そして、会員の貴重な浄財であるクラブ会費を、会員のためとはいえクラブ運営費として消費することについて、フリードマンの理論に則り、節約と効率を充分に配慮して下さることを切に要望いたします。
 その結果、クラブ運営費の節約の必要性が強く認識され、クラブ運営の改善に向けての皆様方のクラブの行動が提起されますことを 心から念願いたします。
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ロータリー理解推進月間にあたって(2013年1月)
1月1日(火)
国際ロータリー第2790地区
ガバナー 得 居  仁
 新年おめでとうございます。
 本年が、皆様方並びに皆様方のクラブにとりまして、良い年となりますことをお祈り申し上げます。
 2013年の幕開けは、とりも直さず2012~13年度下半期のスタートであります。年度後半のスタートに際しまして、大所、高所から、クラブ運営のあり方、奉仕活動の進捗状況を、年度当初の活動計画に照らし、再確認して下さいますようお願い致します。
 特に、最近のロータリー年度後半が、多分に、次年度のプログラムと重複する傾向が見受けられますので、この点についても適切なるご指導を重ねてお願い致します。
 今月はロータリー理解推進月間であります。
 この月間の趣旨は、クラブ会員にロータリーに対する知識と理解を深めて頂くことであります。しかし、その真意は、ロータリーの真価を如何に会員が理解し、これを有用出来るかに懸かっている、ということであります。
 具体的に申し上げれば、毎週の例会に出席する目的は、会員個人の人格の形成にあり、信頼出来る得難き友人に巡り会える絶好のチャンスがあり、実績ある実業人、専門職業人の実績につぶさに接することなど、量り知れない効用があることは申すまでもございません。
 ロータリー理解推進月間の趣旨に則り、推進月間を更なる契機として、会長様が中心となって、直接担当する委員会をご指導頂き、繰り返し、繰り返し、会員研修を実施して下さいますようお願い致します。この手法こそが、退会防止の特効薬であり、会員増強の奥の手ではないでしょうか。
 月信11月号でお知らせ致しました地区内会員数が、会長・幹事様は勿論のこと地区内会員の皆様のご尽力の成果で、10月末で純増72名と言う立派な成績を挙げて頂きましたことを心より感謝申し上げます。
 先日クラブオールでお届け致しました会員数の入会、退会データにありますように、7月から10月迄の4ヶ月間に、当地区では102名の入会者を迎えましたが、同時に30名の退会を出しております。
 調査データから、退会者の内57パーセントが死亡、転勤、病気、ケガ等止むを得ない理由に因る退会であることが判明致しました。この退会者57パーセントが、止むを得ない事由からとは言え、毎年相当高い確率の退会者となってしまいます。そこで、組織の自然衰退を防止する意味合いをもって、今年度各クラブに純増1名をお願いした次第であります。
 一方、退会者の内残る43パーセントの対策は、前記したロータリー理解推進月間でも触れましたが、職業奉仕の理解の推進に重点をおいた会員研修会を、下半期も複数回開催して頂き、一人でも多くの、地域社会から尊敬されるロータリアンを輩出して頂くことが、退会防止の最善策と信じて居ります。重ねて、会員研修会の実施を切にお願い致します。
 また、1月26日に地区クラブ奉仕委員会主催のセミナーを開催致します。私が年度当初からお願いしております会員増強と、会員研修の徹底を含む退会防止策について、他のクラブ指導者の皆様と共に、活発な意見交換をなさって下さいますようお願い致します。
 私の強く要請しております各クラブ1名の純増に、勿論、上限はございません。どうぞ目標達成に、更なるご協力とご尽力を切にお願い致します。
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家族月間にあたって(2012年12月)
12月1日(土)
国際ロータリー第2790地区
ガバナー 得 居  仁
 早くも2012-13年度上半期最後の月の到来となりました。
 皆様方クラブリーダーを先頭としてのクラブ奉仕活動も益々佳境に入って来たものと存じます。更に一層のご尽力をどうぞよろしくお願いいたします。
 最近、内村鑑三が大正15年に書き記した「成功の秘訣10ヶ条」なるものを目にいたしました。主なものをご紹介いたします。
 1 自己に頼るべし、他人に頼るべからず。
 2 成功本位の米国主義にならうべからず、誠実本位の日本主義に則るべし。
 3 雇人は兄弟と思うべし、客人は家族として扱うべし。
 4 誠実により得たる信用は最大の財産なりと知るべし。
 5 人もし全世界を得るともその霊魂を失わば何の益あらんや。人生の目的は金銭を得るにあらず、品性を完成するにあり。
 内村鑑三はまた同時に、「生ける魚は水流に逆らいで泳ぎ、死せる魚は水流と共に流る。」とも言っております。
 精神と倫理が総崩れしていると言っても決して過言ではない状況にある現今の我が国において、86年前の内村鑑三の「成功の秘訣10ヶ条」は、決して古びてなどはおらず、私達ロータリアンに、時流に流されることなく、ロータリーの綱領が目指す「職業奉仕の推進」に邁進することの大切さを教えてくれている、と考えています。
 1日1クラブずつ、蝸牛の如き歩みでありますが、11月末までに61クラブへのガバナー公式訪問終えることが出来ました。
 会長・幹事との懇談会、例会に引き続いて行われますクラブ協議会を通じて、多くの地区内ロータリアンに、直にお目にかかり、直接意見交換する機会を得ることが出来ました。
 お目にかかった地区内クラブのロータリアンお一人お一人が、例外なく、ロータリーを愛し、ロータリーを楽しんでおられるのを知ることが出来ました。ロータリーに魅力を感じておられるからこそのことであります。
 繰り返しお話ししておりますが、職業奉仕に重点をおいてのクラブ会員研修を通じて、一日も早く、このロータリーの魅力を知って頂くことが、退会を防止する最善の方策であり、皆様方クラブの会員増強に直接結びつくものであります。
 今年度私が皆様方クラブリーダーに強くお願いいたしております、職業奉仕に重点をおいてのクラブ会員の研修の徹底を改めてお願い申し上げます。
 今月は「家族月間」であります。ロータリーでは、インターアクター、ローターアクター、ロータリー財団学友などロータリーに関係するすべての組織を「ロータリー家族」と呼んでおります。
 当地区では地区新世代奉仕委員会、ロータリー米山記念奨学会委員会、及び、ロータリー財団委員会が関わっておりますが、今年度はこれらの地区委員会のご尽力により、皆様方をはじめとする当地区ロータリアンの皆様は、これら「ロータリー家族」と極めて友好で良好な関係を維持できているものと存じます。
 これから行われる「ロータリー家族」に関連するプログラムとして、既に実施済のインターアクトの「台湾・海外研修」のお返しの受け入れと、ジュニアRYLA、シニアRYLA、ローターアクト地区年次大会などのプログラムがあります。どうぞ、皆様がリーダーシップを発揮し、積極的ご支援、ご協力を切にお願い致します。
 ところで、皆様をはじめとする地区内ロータリアンのロータリーの奉仕活動は、ご家族のご理解、ご協力、ご支援によって成り立っておりますことは言うまでもないことであります。
 家族月間が、地区内ロータリアンが、ご家族への感謝の気持ちを新たにされる契機となりますことを念願いたしております。
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ロータリー財団月間にあたって(2012年11月)
11月1日(木)
国際ロータリー第2790地区
ガバナー 得 居  仁
 すっかり秋らしくなって参りましたが、会長・幹事様におかれましては、クラブ奉仕活動のリーダーとして益々ご活躍のことと存じます。
10月20、21日両日開催の地区大会に、皆様方のクラブから多くの会員のご参加を頂きましたこと、まことに有難うございました。
ホスト・クラブ、コ・ホスト・クラブこぞってお迎え致しました。しかしながら、何かと不行き届きの点があったかと存じます。ホスト・クラブ、コ・ホスト・クラブ会員が、精一杯力を尽くして準備いたしましたことに免じて、どうぞご容赦下さいますよう伏してお願い申し上げます。
今月はロータリー財団月間であります。ご承知のとおり、いよいよ次年度2013-14年度から、「未来の夢計画」が正式にスタートいたします。
2013年1月の国際協議会と並行して行われます世界各地の地区ロータリー財団委員長を集めてのセミナーにおいて、確定した制度の詳細が明らかにされるものと存じます。
然しながら、これを待つことなく、地区協議会と地区ロータリー財団委員会・地区国際奉仕委員会共催のセミナーにおいてお伝えした情報に基づいて、皆様方と各クラブのロータリー財団委員長のご指導により、新制度の導入と同時にクラブが新しい補助金を上手に利用することが出来ますように、事前の準備を始めてくださいますようお願い致します。ご不明なことがありましたら、何なりと、地区ロータリー財団委員会にお尋ね下さいますようお願い致します。地区ロータリー財団委員会は皆様方からの疑問やお尋ねにお答えする用意を整えております。
地区補助金は、3年前の地区ロータリー財団寄附金額に比例して配分されることは、皆様方ご案内の通りであります。三年後の活動に備える為、クラブの会員皆様がロータリー財団への寄附にご理解とご協力を賜りますように、是非皆様方のお力添えをどうぞよろしくお願い申し上げます。
ところで、月信10月号会員数報告でお知らせいたしましたように、2012年8月末日現在で第2790地区は69名の会員増を達成することができました。これもひとえに皆様を先頭にして、クラブ会員の皆様が情熱を込めて増強に励んで下さった成果の表れであります。心から敬意と感謝を申し上げる次第であります。
増強の勢いをこのまま持続して頂き、今後更にいっそうの会員増強に皆様方のお力をお尽くし下さいますよう心よりお願い申し上げます。
一方、当地区では昨年度まで増強を上回る退会者を出してしまい、結果として会員数が大幅に減少する傾向が続いておりました。今年度私が特に皆様方にお願いいたしておりますロータリーの「綱領」の推進を目指す職業奉仕に力点を置いてのクラブ会員研修を繰り返し行って下さいますよう改めてお願い致します。
 皆様方のクラブがクラブ会員研修を徹底して行うことにより、ロータリーの真の魅力を習得し、かつ徳性と品格を備えた地域社会から尊敬されるロータリアンを数多く生み出すことが、退会防止の最善の方策であると確信しております。どうか退会防止にも、皆様方のお力を尽くして下さいますようお願い申し上げます。
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職業奉仕月間・米山月間にあたって(2012年10月)
10月1日(月)
国際ロータリー第2790地区
ガバナー 得 居  仁
 2012-13年度早くも四半期が経過いたしました。皆様方のクラブにおかれては、クラブや各委員会が、それぞれのお立場において、奉仕活動の活発な実践をなさっておられるものと存じます。
 今年度私は、RIと皆様方のクラブ定款のいずれも第4条に、「綱領」が規定されていること、そして「綱領」は、目的、目標と同義ではありますが、単なる目的、目標に過ぎるものではなく、目的、目標としてこれをいつまでも守り続け、守り通していかなければならない大切なものであることを意味する言葉であるとして参りました。クラブの構成員である会長・幹事様は勿論のこと、クラブ会員全員が、クラブ定款第4条で規定された「綱領」を遵守することを約束してロータリアンになられたのであります。したがいまして、クラブ会員全員のロータリー活動は、「綱領」が宣言しておりますように、「有益な事業として奉仕の理想を鼓吹し、これを育成すること」を目指すものでなくてはなりません。ロータリーは、「奉仕という基本理念の上に立って事業が行われるようにすること」、すなわち職業奉仕を何よりも大切な目的、目標とするものであるべきことが当然のことでありますと、繰り返しお話ししてまいりました。
 「超我の奉仕」の「人生哲学」を「心構え」とし、実践的倫理基準、すなわち「行動規範」である、「最もよく奉仕する者、最も多く報いられる。One Most Profits Who Serves best.」に依拠して、職業生活、実業生活において「利己と利他との調和」を図る最高善を求め続けていく、それがロータリーである、と私は考えています。
 職業奉仕月間が、皆様をはじめ、クラブ会員全員が、職業奉仕の実践に更に邁進することに、改めて契機となりますよう、ご期待いたしております。
さて、今月は米山月間でもあります。「将来の日本の生きる道は平和しかない。その平和日本を世界に理解させるためには、アジアの国々から一人でも多くの留学生を日本に迎え入れて、平和日本を肌で感じてもらうしかない。それこそ、日本のロータリーに最もふさわしい国際奉仕事業ではないだろうか。」(ロータリー豆辞典より)に、米山記念奨学事業のすべてが凝縮されていると考えています。
 顔の見える、日本最大の奨学金制度であるとの誇りを持ちながらも、奨学生の選考等に関連して兎角のご批判があることは十分承知しております。しかしながら、制度でありますから、欠陥のない、完璧なものはあり得ないことにも是非ご理解を賜りたいと存じます。
今年度地区ロータリー米山記念奨学会委員会は、ご批判に対してどう応えるべきか熟慮に熟慮を重ねた末、先例に囚われることなく、日本全国34地区の中で最も適切であると評価されると確信できる奨学生採用基準を作成いたしました。
基本財産取り崩しを取り止めするという公益財団としての当然の行為と全国ロータリアンからの寄付金額の減少により、採用できる奨学生が大幅に減少しております。
米山記念奨学事業の趣旨と制度を是非もう一度ご教授頂き、クラブ会員の皆様に米山記念奨学事業へのご理解を更に深めて頂くために、会長、幹事様のお力をお貸しくださいますようお願いいたします。
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新世代のために月間にあたって(2012年9月)
9月1日(土)
国際ロータリー第2790地区
ガバナー 得 居  仁
 お暑い日が続いていましたが、クラブ会長並びに幹事様におかれましては、あっという間の2ヶ月が過ぎ、クラブ運営に自信を増されたことと拝察いたします。
 新年度のスタートであるクラブ活動計画作成時点では、「奉仕活動の計画を立てる」、或は「実施を検討する」、とだけ決まっていたクラブにおかれても、既に具体的な実施計画は立案が完了され、また実施を検討されていた奉仕活動については、それぞれ行動に着手して下さっているものと存じます。
 今月は新世代のための月間であります。
 今年度青少年交換をRIプログラムのとおりに新世代奉仕委員会に所属させ、新たに加えた一般プログラム、青少年交換、ローター・アクト、インター・アクト、RYLA相互の間の仕切りをなくして、協働して活動し、それぞれがそれぞれの価値を高めるクロス・プロモーションを実施して頂きたく、地区新世代奉仕委員会の小委員会を廃止し、委員全員に新世代奉仕活動を行って頂いております。
 新情報として、「休会していた茂原ローターアクト・クラブが活動を再開」、また「インター・アクトクラブの設立を検討しているクラブがある」、という明るいお知らせがあります。
 「君たち。君たちはつねに晴れあがった空のように、たかだかとした心を持たなければならない。同時に、ずっしりとしたたくましい足どりで大地をふみしめつつ歩かなければならない。」と、司馬遼太郎は21世紀の若者に呼びかけました。
 新世代が健全に成長することは、地域社会、民族、国家、世界、地球、そしてロータリーの将来に明るい灯をともすことになります。
 将来のロータリアンとなる人材として新世代の健全な育成を図り、また同時に、私たち自身が新世代の見本、手本となるように日々努力することがロータリーの新世代奉仕活動でありましょう。
 皆様の新世代奉仕活動への更なる地に足の着いた実践をご期待申しあげます。
 月信8月号で、地区内クラブの2011-12年度の会員増強が実を結び、2012年5月末日時点で74名の純増、会員数が2780名に増加したと申し上げましたが、ここ何年間かの恒例のごとく、昨年度末に多数の退会者を数え、6月末日時点での会員数は2684人、22名減という結果となっております。
 入会者数を上回る会員数の退会による会員の減少を防止する最良の方策は、繰り返し繰り返し、会員同志の相互討論形式のクラブ会員研修を行うことにより、クラブ会員にロータリーの魅力をしっかりと認識して頂くこと以外にありません。
 ロータリーが、品格を磨くことができる素晴らしい団体であり、私たちは皆ロータリーから恩恵を受けており、ロータリーを愛しているのだ、との認識を共有し、各自が思い思いの奉仕活動を実践できるようにすることが退会を防止する最善の方策であると考えています。
 皆様方のクラブにおかれましては、予てより要望いたしておりますクラブ会員研修を、どうか複数回実施して下さいますよう、重ねてお願い申し上げます。
 そしてまた、入会できる人ではなく、高潔な、ロータリアンとなれる人に入会して頂けるように、クラブ会員全員が一致協力して増強に力を尽くし、今年度各クラブ純増1名に果敢に挑戦して下さることをご期待いたします。
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2012インターアクト年次大会挨拶 (2012年8月)
8月20日(月)
国際ロータリー第2790地区
ガバナー 得 居  仁
 ご紹介いただきました2012-13年度国際ロータリー第2790地区ガバナー、松戸東ロータリー・クラブ、得居仁でございます。
国際ロータリー第2790地区第46回インターアクト年次大会が「今日から未来(あした)へ~今、私たちにできること~」をテーマに、ここ東海大学付属望洋高等学校におきまして、このように盛大に開催されますことをお祝い申し上げます。
また開催にご尽力頂きました東海大学付属望洋高等学校をはじめとする関係各位のご尽力に、心より感謝申し上げる次第であります。
ご挨拶に先立ちまして、参加しておられるインター・アクターの皆さんに、ロータリーとは何かについて、簡単にご説明したいと思います。
1905年アメリカのシカゴで創立されたロータリーは、今年2012年4月30日時点におきまして、世界200以上の国と地域に34,335クラブ、122万8690人のロータリアンがおります。
ロータリーを一言で説明することはなかなか難しいのでありますが、「Service Above Self」Self 自己、自分自身をAbove 超越したService 奉仕 を意味する「超我の奉仕」という標語と、「One Profits Most Who Serves Best.」Who Serves Best 最もよく奉仕する者 が、Profits Most最も多く報いられるという「最もよく奉仕する者最も多く報いられる」という2つの標語の下に、ロータリアンがそれぞれの職業生活・実業生活を通じて、「利己と利他との調和」を図る「職業奉仕」を推進することにより、「利己と利他とが調和された」理想社会の実現を目指す実践的倫理運動である、と私は考えております。
インター・アクトクラブを提唱しているそれぞれのロータリー・クラブの連合体(連合組織)を国際ロータリー、またはRIとも言いまして、今年度2012-13年度は、国際ロータリー会長に、私たち日本から、30年ぶり、3人目となる埼玉県八潮ロータリー・クラブ田中作次会長が就任されているという記念すべき年でもあります。
国際ロータリーは毎年、その年のテーマを決定するのですが、今年度田中会長のテーマは、「奉仕を通じて平和をPeace Through Service」であります。
ロータリアンには、年齢30歳までの若い人すべてを含む新世代(New Generation)の多様なニーズを認識しつつ、よりよき未来をもたらすために新世代の生活力を高めることによって、新世代に将来への準備をさせる責務がある、として、ロータリーは、新世代奉仕を5大奉仕の1と位置づけて、新世代への奉仕を奨励しています。
RIの新世代奉仕常設プログラムには、インターアクトの他に、ローターアクト、RYLA、青少年交換がありますが、私は今年度第2790地区新世代奉仕委員会に一般プログラムを新設し、これら5つのプログラムが相互に、共に関連して活動するクロス・プロモーションの展開を要望しております。
8月1日から4日までの台湾への海外研修に行かれたインター・アクターの皆様は、僅か人口2300万人の小さな国である台湾が、東日本大震災に、世界93カ国から寄せられた175億円をはるかに上回る200億円もの義捐金を送って下さった世界一の親日国家であることを、そしてまた、かつての日本人が、アジアの国において、その国の人々から今でも尊敬され続けている立派な行いをしていたことを、その目で直接見、感じ取って下さったものと思います。
 インター・アクターの皆さんが、計画中の地区新世代奉仕一般プログラムや既に計画されているジュニアRYLAに積極的に多数参加し、或は青少年交換の短期、長期の海外留学に挑戦し、更には、インタアーアクト卒業後はロータアクト・クラブに入会して下さって、ロータリーフアミリー(ロータリ―家族)の強い絆で結ばれ続けていって下さることを強く希望しています。
 また10月21日松戸市森のホールで行われます第2790地区地区大会では、インター・アクターの皆さんには「新世代の集い」のプログラムが予定されておりますが、集いの終了後は新世代全員に大会本会議場に移って頂いて、地区大会のメイン、謂わば目玉ともいうべき記念講演を聞いて頂くよう座席を手配済みであります。
 講師は評論家、ジャーナリストで高名な櫻井よしこさん、演題は「日本の進路と誇りある国づくり」です。この講演は、日本の将来を背負うインター・アクターを含む新世代に、地区ロータリアンが何を望んでいるのか、どう期待しているかを知って頂く絶好の機会であります。
 新世代の集いに参加されただけでは、地区大会に参加したと言うことは出来ません。記念講演を必ず聞いて、地区内ロータリアンが年に一度集う催しである地区大会に、本当の意味での参加をして下さい。
 終わりに当り、21世紀の若者(新世代)に、「君たちは、いつの時代でもそうであったように、自己を確立せねばならない。自分に厳しく、相手には優しく、という自己を。そして、素直で賢い自己を。」「君たち。君たちは常に晴れあがった空のように、高々とした心を持たなければならない。同時に、ずっしりとたくましい足どりで、大地をふみしめつつ歩かねばならない。」「君たちの未来が、真夏の太陽のように輝いているように感じる。」と呼びかけた、司馬遼太郎の言葉をご紹介してご挨拶といたします。
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会員増強及び拡大月間にあたって (2012年8月)
国際ロータリー第2790地区
ガバナー 得 居  仁
 新年度が始まりはや1月が経過しました。皆様のクラブにおかれましては、無事離陸を遂げられ、巡航高度での安定飛行へと移りつつあるものと推察申しあげます。クラブ運営の操縦桿をしっかりと操作して、大胆に、しかも慎重な、「奉仕の理想」に向けての飛行をお続けくださいますよう祈念いたしております。
 8月は、会員増強及び拡大月間であります。
 2011年9月RI理事会は、2015年に会員130万人とすることを目指して、今年度から3年間に亘り毎年3%ずつの会員増強を目標とするとの決定をいたしました。
 山田ガバナー年度までの5年間をとりましても、毎年平均56.8名もの会員の減少が続いておる現状であります。当地区にとりましても、会員増強が組織の衰退を回避する手段であり、且つ緊急を要する課題であると言うことは言うまでもありません。
 諸事情を鑑み今年度私は皆様方のクラブに各クラブ1名純増を目指すようお願いした次第であります。
昨年度山田修平ガバナーは会員10%の増強を目標とされ、2012年5月末日時点で、43名の会員減があったにも拘らず、74名の会員純増(会員合計2780人)という目覚ましい実績を挙げておられます。
 地区内84クラブが1名純増(全体として84名増)を遂げることが出来れば、偶然でありますが、当地区はRI理事会が目標とする3%会員増を達成することも出来ることになります。山田ガバナー年度に皆様方のクラブが会員増強に向けた力強いエネルギーを、絶やすことなく、引き続き情熱をもって今年度にも注ぎ続けてくださいますよう改めてお願い申し上げます。
 RI理事会は、会員増強と維持における課題が文化圏によって異なり、型にはまった解決方法はうまくいかない事も充分理解していると言っております。しかしながら、文化圏を異にまではしていないものの当地区内クラブのそれぞれは、地域の特性、歴史、伝統、習慣を少なからず異にし、また地域の人口動静、経済情勢にも少なからぬ違いがあります。地区全体に適用できる会員増強の方策の策定は事実上困難である事は当然であります。況してや、会員増強に王道が存在するはずもありません。
 会員増強に当たっては、田中作次RI会長もおっしゃっておられますように、ただ単に会員の数を増やすことを目指すのではなく、且つ又入会できる人ではなく、ロータリアンとなれる人即ち善良なる成人であって職業上及び(または)地域社会において良い世評を受けている人(クラブ定款第7条、第1節)を勧誘すべきであります。そして、勧誘にあたっては、ロータリーが入会するにふさわしい素晴しい団体であり、ロータリーのおかげで幸せになれることを説明して、入会を勧めなければなりません。私たちが、会員増強を目指すのは、私たち皆がロータリーから恩恵を受け、ロータリーを愛しているからであり、そうであるからこそ入会を通じて自分と同じ幸せを人々にも味わってもらいたいと思っているからであることを常に念頭に置いて、会員増強活動に力を尽くしてください。
 会員増強は、単なる人集め、員数合わせであってはなりません。
 会員増強を担当する地区クラブ奉仕委員会は、杉山俊明委員長をはじめとする地区クラブ奉仕委員会の決定により、地区会員増強セミナーを例年と異なり2013年1月26日(土)に開催することといたしました。その理由は、毎年度後半に会員の減少が顕著になることに視点を置いて、既に皆様方のクラブにお送りしてあるアンケート調査の回答の整理分析を踏まえたうえで、年度後半に向けて会員増強・維持を図るようするものとのことであります。
 また一方で、アンケートにお答えいただくことは、皆様方のクラブの今年度の会員増強計画を客観的に見つめ直す絶好の機会ともなる筈であります。
 ロータリアンとなる人を各クラブ1名純増するためにどうすれば良いのか、何をすべきなのか、皆様の叡智を絞っての会員増強計画の立案と実行を直ちに開始して下さいますようお願い申し上げます。
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親愛なる会長並びに幹事様 (2012年7月)
国際ロータリー第2790地区
ガバナー 得 居  仁
 2012-13年ロータリー新年度の出発にあたり、親愛なるクラブ会長、幹事様と共に「ロータリーの綱領」の推進に向けて、歩を一にして共に行動できますことを、何よりもの光栄と存じております。
日本からの30年ぶりであります田中作次RI会長の今年度RIテーマが「奉仕を通じて平和を」であることはご承知のところであります。
 田中RI会長は、「平和」を大きく分けて2つの意味に使っておられるものと思われます。
 1つ目は、伝統的な意味での「戦争」の反対語である「平和」であります。
 ロータリーは、世界の人々との友情と寛容を推進することによって、互いに理解し合う後押しをし、「平和な世界」を築くことが出来るとされて、この見地から、ベルリン、ホノルルに引き続いて、2013年5月17、18日広島で「平和はあなたから始まる」のサブ・タイトルの下に「世界平和フォーラム」を開催することを決定されました。
 ご案内の通り各クラブ会員1人当たり300円の開催費用分担金の拠出が求められております。どうぞご協力をよろしくお願いいたします。
 また、新世代の方々と会員皆様の参加につきましても、通知があり次第ご案内致しますので、併せてご協力をお願いいたします。
 2つ目は、「心の平安や家族の幸せ、満足感」や「人間の基本的なニーズが満たされた安全な状態」を指すものであります。
 田中RI会長は、この意味での「平和」は、「自分のためだけではなく、社会全体を考えよと教えている言葉『超我の奉仕』を実践することにより実現できるものである。」と言っておられます。
 PETS及び地区協でも申し上げましたように、職業奉仕、クラブ奉仕、社会奉仕、国際奉仕、新世代奉仕どの奉仕活動をとっても、この意味での「平和」を達成することを目指していることに疑問の余地はありません。
 皆様のクラブが、前年踏襲だけを主たる理由とするものではなく、会長様独自の個性に満ちた様々な奉仕活動を活発に実施されますことを心より念願いたしております。
 新世代奉仕が、2010年規定審議会により五大奉仕の一に加えられ、クラブ定款第5条に5.として追加規定されましたこともご承知のところであります。ロータリーは、創立以来そのごく初期の段階から、新世代への奉仕活動に強い関心を持ち、活動して来た歴史を有しております。家族、地域社会、民族、国家、世界、そして地球の輝く、明るい未来を担っていく新世代の健全育成を図る一助として、地区新世代奉仕委員会に対して、RIの新世代常設プログラムとは別に新世代奉仕一般プログラムの新設を要請致しました。それも社会奉仕委員会とのクロス・プロモーションにより、企画、立案し、これを地区内クラブに提示し、実行して頂けるよう助言、助力することを要望いたしました。詳しくは、PETS、地区協配布冊子に掲載しております私の挨拶を是非再度お読み頂きたいと存じます。
 皆様のクラブには、これを採用することが義務付けられているRI所定の定款があります。定款とは、団体の目的、組織、活動、構成員、業務執行についての基本規則を意味する概念であり、国家に譬えれば、憲法ともいうべきものであります。そのクラブ定款とRI定款の何れも第4条で「綱領」が規定されています。英語原文では「OBJECT」すなわち「目的」でありますが、単なる「目的」に過ぎるものと解すべきではないと考えることについてはPETSで詳しくお話しいたしました。
 このロータリーの憲法ともいうべき「綱領」は、「ロータリーの目的は有益な事業の基礎としての奉仕の理想を鼓吹し、これを育成し‥‥」と宣言しています。ロータリーの目的は「奉仕という基本理念の上に立って事業が行われるようにすること」、すなわち、「職業奉仕の推進」にあるとしているのです。
 会長、幹事の皆様、実践、行動するときが到来しました。この1年間、「綱領」すなわち「職業奉仕の推進」を目的とするロータリーの奉仕活動に全員参加で力を尽くすよう、クラブの先頭に立って行動して下さい。勿論ガバナー、地区委員会委員長・委員、ガバナー補佐、地区幹事全員が皆様のお手伝いをいたします。
 「歌は歌わなければ歌でない、鐘は鳴らさなければ鐘でない、心の中、愛はそこに留め置くべきではない、愛は与えなければ愛ではない。私達は今、歌う時であり、鳴らす時であり、そして愛を与える時である。」(オスカー・ハマーシュタイン)
 皆様の年度のご成功を誓いあいましょう。
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