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2012-2013年度
国際ロータリー第2790地区
ガバナー事務所
〒271-0092
千葉県松戸市松戸1281
ユニティビル4階
TEL.047-703-9957
FAX.047-703-9958
Email:12-13gov@rid2790.jp
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主催:東海大学付属望洋高等学校IAC
スポンサーRC:市原中央RC

■インターアクト年次大会開催概要

1)年月日:2012年8月20日(月)
  時 間:受付9:30より 点鐘10:00~16:00
2)会 場:東海大学付属望洋高等学校内
   〒290-0011 千葉県市原市能満1531  TEL:0436-74-4721 FAX:0436-74-5266

3)登録費:生徒・顧問教師=800円、参加ロータリアン=2000円
4)昼 食:東海大学付属望洋高等学校にて用意します。

5)大会テーマ:「今日から未来(あした)へ ~ 今、私たちにできること~」
6)交 通:JR内房線五井駅より、バス約20分(駅よりスクールバス運行)
      駐車場あり(要予約)

7)日 程
  10:00点鐘
  10:00-10:45 開会式
  10:45-11:45 記念講演
         (講師)東海大学 健康科学部 社会福祉学科
         竹之内 章代(たけのうち あきよ)先生
  12:00-13:00 昼食
  13:00-15:30 制作活動(テーマ)
         「気持ちを一つに 絆を深めよう」
         (巨大絵画の制作)
  15:30-16:00 閉会式



■開会式
・点   鐘:望洋高校IAC
・開会の言葉:望洋高校IAC
・国歌・インターアクトの歌斉唱
・来会者紹介:
    ・市原市長 佐久間隆義様
    ・市原市教育長 白鳥秀幸様
    ・RI2790地区得居 仁ガバナー様
    ・研修委員長 鈴木雅博様
    ・ガバナーエレクト 関口徳雄様
    ・第6分区ガバナー補佐 小林信雄様
    ・第3分Bガバナー補佐 田仲正道様
    ・次年度年次大会スポンサークラブ成田RC会長 小宮山四郎様
    ・年次大会スポンサークラブ市原中央RC会長 池田兼雄様
    ・新世代奉仕委員長(IA兼務)津留起夫様
    ・千葉県高等学校文化連盟IA専門部会長 阪本尚志校長先生様
    ・東海大学付属望洋高校インターアクト・クラブ会長 武内 葵君
    ・成田高等学校・成田RC
    ・木更津総合高等学校・木更津東RC
    ・千葉県立若潮高等学校・勝浦RC
    ・千葉県立千葉商業高等学校・千葉西RC
    ・千葉県立大原高等学校・大原RC
    ・千葉県立茂原樟陽高等学校・茂原RC
    ・千葉県立安房拓心高等学校・千倉RC
    ・千葉経済大学付属高等学校・新千葉RC
    ・千葉黎明高等学校・八街RC
    ・文理開成高等学校・鴨川RC
    ・聖徳大学付属女子中学高等学校・松戸RC
    ・市原中央高等学校・市原RC
    ・東海大学付属望洋高等学校・市原中央RC

■歓迎の言葉
①(東海大学付属望洋高校インターアクト・クラブ会長 武内 葵君)

 本日は暑い中、ここ市原までおいで頂きましてありがとうございます。私たちは年次大会開催について様々な準備をしてきました。今回のテーマは「今日から未来(あした)へ ~ 今、私たちにできること~」です。午前では東海大学健康科学部社会福祉学科の竹之内 章代(たけのうち あきよ)先生の講演、午後の部は制作活動「気持ちを一つに 絆を深めよう」というテーマのもとに巨大絵画を制作します。この記念すべきインターアクト年次大会が、ここ望洋高校で開催されます事を誇りに思います。皆様が有意義で楽しかったと思えるような一日になるように歓迎をいたします。

②(年次大会スポンサークラブ市原中央RC会長 池田兼雄様)

皆さんおはようございます。早朝より国際ロータリー第2790地区千葉県全域より大勢の皆様にご参集いただきました。まことにありがとうございます。市原中央ロータリー・クラブ一同心より歓迎申し上げます。
ご来賓の市原市教育長の白鳥秀幸様、公務ご多用の中ご臨席を賜りまことにありがとうございます。本大会のホストクラブを努めます東海大学付属望洋高等学校インターアクト・クラブは、今年度創立10周年のめでたい年度を迎える年でございます。青少年による国際親善と青少年の健全育成を目的といたしましてロータリーが提唱をしましたのが、インターナショナル・アクション、略してインターアクト・クラブです。
インターアクト・クラブの皆さんは、常日頃思いやりの心を持ち世のため、人のために良いことを行っています。ロータリー・クラブの会員一人一人は、その思いやりの心を大切にし、世の為、人の為に良いことを行い、ロータリーのモットーでもあります「One Profits Most Who Serves Best.」、日本語では「最もよく奉仕する者、最も多く報われる」ですが、そのような世の中になるように日々切磋琢磨をしています。今日の年次大会はインターアクターの皆さん一人一人が主役でございます。RI2790地区の会員がこのように一堂に会する機会でもございますので、お互いに情報交換をし、親睦を深めていただきそしてインターアクト・クラブの会員であることを、その誇りと思いやりの心を再確認していただくことをご祈念いたしまして歓迎の言葉とします。

■来賓挨拶
(市原市教育長 白鳥秀幸様)

皆さんおはようございます。市原市教育委員会の教育長白鳥でございます。どうかよろしくお願い致します。本日東海大学付属望洋高等学校インターアクト・クラブ主催により、国際ロータリー第2790地区第46回インターアクト年次大会が盛大に開催されるにあたりまして一言お祝いのご挨拶を申し上げます。
本日参加された皆さんは、日頃よりインターアクトの活動を初め普段の生活においても社会奉仕の精神を持って行動されている事に心から敬意を表します。
昨年3月11日の東日本大震災以来、被災地域の復興に向けて「絆」の必要性がいろいろな所で語られています。皆さんは奉仕の心をもって社会に貢献していくことにより、人と人とのコミュニケーションや人と人との「絆」が強く結ばれていくものと確信をしております。勇気をもって率先して行動をする皆さんでありつづけていただきたいと心よりお願いする次第でございます。今回のこの大会のテーマは、「今日から未来(あした)へ ~ 今、私たちにできること~」です。このスローガンをもって皆さんが新しい発見や気づきなどを一人一人の明日からの力に変えて、それぞれの地域や学校に帰ってからも大いに活躍をしていただきたいと思います。
結びにあたりまして、日頃より市原市の青少年健全育成や本大会のためにご尽力くださいました関係各位の皆様、また本日の会場の提供及び準備でお世話になりました東海大学付属望洋高等学校の阪本校長先生をはじめ諸先生方並びに生徒のみなさん方に厚く御礼を申し上げまして私の挨拶といたします。


■大会挨拶
①(得居 仁ガバナー様)

 ご紹介いただきました2012-13年度国際ロータリー第2790地区ガバナー、松戸東ロータリー・クラブ、得居仁でございます。
国際ロータリー第2790地区第46回インターアクト年次大会が「今日から未来(あした)へ~今、私たちにできること~」をテーマに、ここ東海大学付属望洋高等学校におきまして、このように盛大に開催されますことをお祝い申し上げます。また開催にご尽力頂きました東海大学付属望洋高等学校をはじめとする関係各位のご尽力に、心より感謝申し上げる次第であります。
ご挨拶に先立ちまして、参加しておられるインターアクターの皆さんに、ロータリーとは何かについて、簡単にご説明したいと思います。
1905年アメリカのシカゴで創立されたロータリーは、今年2012年4月30日時点におきまして、世界200以上の国と地域に34,335クラブ、122万8690人のロータリアンがおります。
ロータリーを一言で説明することはなかなか難しいのでありますが、「Service Above Self」Self 自己、自分自身をAbove 超越したService 奉仕 を意味する「超我の奉仕」という標語と、「One Profits Most Who Serves Best.」Who Serves Best 最もよく奉仕する者 が、Profits Most最も多く報いられるという「最もよく奉仕する者最も多く報いられる」という2つの標語の下に、ロータリアンがそれぞれの職業生活・実業生活を通じて、「利己と利他との調和」を図る「職業奉仕」を推進することにより、「利己と利他とが調和された」理想社会の実現を目指す実践的倫理運動である、と私は考えております。
インターアクト・クラブを提唱しているそれぞれのロータリー・クラブの連合体(連合組織)を国際ロータリー、またはRIとも言いまして、今年度2012-13年度は、国際ロータリー会長に、私たち日本から、30年ぶり、3人目となる埼玉県八潮ロータリー・クラブ田中作次会長が就任されているという記念すべき年でもあります。国際ロータリーは毎年、その年のテーマを決定するのですが、今年度田中会長のテーマは、「奉仕を通じて平和をPeace Through Service」であります。
ロータリアンには、年齢30歳までの若い人すべてを含む新世代(New Generation)の多様なニーズを認識しつつ、よりよき未来をもたらすために新世代の生活力を高めることによって、新世代に将来への準備をさせる責務がある、として、ロータリーは、新世代奉仕を5大奉仕の1と位置づけて、新世代への奉仕を奨励しています。
RIの新世代奉仕常設プログラムには、インターアクトの他に、ローターアクト、RYLA、青少年交換がありますが、私は今年度第2790地区新世代奉仕委員会に一般プログラムを新設し、これら5つのプログラムが相互に、共に関連して活動するクロス・プロモーションの展開を要望しております。
8月1日から4日までの台湾への海外研修に行かれたインターアクターの皆様は、僅か人口2300万人の小さな国である台湾が、東日本大震災に、世界93カ国から寄せられた175億円をはるかに上回る200億円もの義捐金を送って下さった世界一の親日国家であることを、そしてまた、かつての日本人が、アジアの国において、その国の人々から今でも尊敬され続けている立派な行いをしていたことを、その目で直接見、感じ取って下さったものと思います。
 インターアクターの皆さんが、計画中の地区新世代奉仕一般プログラムや既に計画されているジュニアRYLAに積極的に多数参加し、或は青少年交換の短期、長期の海外留学に挑戦し、更には、インタアーアクト卒業後はロータアクト・クラブに入会して下さって、ロータリーフアミリー(ロータリ―家族)の強い絆で結ばれ続けていって下さることを強く希望しています。
 また10月21日松戸市森のホールで行われます第2790地区地区大会では、インターアクターの皆さんには「新世代の集い」のプログラムが予定されておりますが、集いの終了後は新世代全員に大会本会議場に移って頂いて、地区大会のメイン、謂わば目玉ともいうべき記念講演を聞いて頂くよう座席を手配済みであります。
 講師は評論家、ジャーナリストで高名な櫻井よしこさん、演題は「日本の進路と誇りある国づくり」です。この講演は、日本の将来を背負うインターアクターを含む新世代に、地区ロータリアンが何を望んでいるのか、どう期待しているかを知って頂く絶好の機会であります。
 新世代の集いに参加されただけでは、地区大会に参加したと言うことは出来ません。記念講演を必ず聞いて、地区内ロータリアンが年に一度集う催しである地区大会に、本当の意味での参加をして下さい。
 終わりに当り、21世紀の若者(新世代)に、「君たちは、いつの時代でもそうであったように、自己を確立せねばならない。自分に厳しく、相手には優しく、という自己を。そして、素直で賢い自己を」「君たち。君たちは常に晴れあがった空のように、高々とした心を持たなければならない。同時に、ずっしりとたくましい足どりで、大地をふみしめつつ歩かねばならない」「君たちの未来が、真夏の太陽のように輝いているように感じる。」と呼びかけた、司馬遼太郎の言葉をご紹介してご挨拶といたします。

②(千葉県高等学校文化連盟IA専門部会長 阪本尚志校長先生)

皆さんおはようございます。ようこそ市原の地へ。ようこそここ東海大学付属望洋校問学校へ遠路はるばる、近い方もおられますが、暑い中足を運んでいただきありがとうございます。歓迎いたします。このインターアクトの年次大会が本校を会場にして開催されると決まってから様々な準備を進めてきました。年度初めより、先生方にも支援をお願いしておりました。
ご案内のテーマ「今日から未来(あした)へ ~ 今、私たちにできること~」、素敵な素晴らしい表現だと思います。これを目指して私どもインターアクトを頑張りたいと思います。この市原の地は、人口は28万人、高等学校は8校あります。公立が6校、私立が望洋高校と市原中央高校の2校ですが、この2校がインターアクト・クラブを持っています。不断の活動を展開しています。それぞれの学校の特徴を生かしながらボランティアを進めていることをご報告いたします。
本日は年次大会ということで県内からインターアクターやロータリアンがお見えですのでどうぞ情報交換をし、更なるボランテア活動の推進をしていきたいと思っております。価値ある人生を送るため、高校生にしかできない高校生ならばできる、まさに今私たちができることを求めて進めさせていただければと思います。様々な催しが用意されていますが、どうか積極的に参加をお願いいたします。本日は長い時間になりますがよろしくお願いいたしまして、わたくしの挨拶に代えさせていただきます。

■閉会の言葉 望洋高校IAC


■諸事お知らせ 望洋高校IAC
・緊急時には、本校の教職員の指示に従って避難をしてください。
・熱中症にならないように、飲み物で水分を十分取ってください。
・体調が悪くなった場合には、すぐ申し出をしてください。

■記念講演 「私たちの生活と福祉」
    (講師)東海大学 健康科学部 社会福祉学科
        竹之内 章代(たけのうち あきよ)先生

(添付資料参照)

■市原市長挨拶

みなさんこんにちは。只今少し遅れてきましたけれど、本当は12時で少し早めに来ましたが、講演が聞けなくて残念でした。市原市長の佐久間隆義と申します。みなさんよろしくお願いいたします。
今日はインターアクトの関係でお集まりをいただきました。ありがとうございます。みなさんも思いは僕と同じだろうと思います。人や社会のために尽くすということ、奉仕をするということ、その思いを共有して様々なところで活動されていると思いますが、本当にありがとうございます。
私は、66歳になりました。あっという間に66歳になりますよ、君たちも。でもまだ気持ちは、そんなに変わらないのではないかな。みなさんの思いと66歳の市長の思いはそんなに変わらないと思います。ちょっと強がりを言っておりますが、わたくしは若い人が本当に幸せを感じているのか、あるいはこれから年齢を重ねるに従ってもっともっとみんなが幸せであるために、そして一人だけが幸せではなくて、国民があるいは世界の人々が、本来生まれてきた価値というのは何なのか。その所を共有して楽しく幸せな人生をどの国でも過ごせるようにしなければならないと思います。ですからロータリー・クラブの皆様方が、国際ロータリー・クラブという大きな組織の中で各国において活躍をされている。それでもまだ戦争が絶えない。中国や韓国との間で竹島の問題、尖閣の問題が起こっています。では、日本はどうなっているのか。日本も政治的に国政が党派の中で様々な水面下の戦をしているように思います。でもこのようなことばかりやっていて私たちの、市民の、みなさんの未来はどうなっていくのか。もっとおおらかに、真剣にそのことを追及していかなければならないと思います。
市原市の人口は28万人弱です。それぞれの家庭や街がもっと穏やかに幸せであるための日々を過ごさなければならない。その結果、若い皆さんが本当に幸せな国家、日本の中で生活できるように私自身も努力したいと思います。すべては、みなさんのために、子供たちのために。大人になるとどうしても利害関係が出てきますが、孫のためだったら本当に命がけでやれるのではないかと、そんな気がしてなりません。ですからすべてのみなさんが、「子供や孫のために生涯をかけますよ」という気持ちになれば、もっと幸せな国家になっていくのでなないかと思いますし、日本が幸せになれば、東南アジアのリーダーシップをしっかり果たして、もっと中国や東南アジアの人々も幸せになれるのではないかと思います。
インターアクトのみなさんが成長することによって、そのような理想的な世界が実現できていくのではないかと感じております。どうかこれからも自分のために、家族のために、地域のために、街のために、そして国家のために、世界のためにどうぞよろしくお願いします。今日はインターアクトの集まりにお招きいただきありがとうございます。

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■制作活動(巨大絵画の制作)
制作活動(テーマ)「気持ちを一つに 絆を深めよう」

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■閉会式
・指名宣言(次年度年次大会ホストクラブ並びに次年度インターアクト地区代表指名)
東海大学付属望洋高校インターアクト・クラブ会長 武内 葵君

次年度年次大会ホストクラブ並びに次年度インターアクト地区代表は、成田高等学校インターアクト・クラブです。

・受諾声明
①成田高等学校IAC会長 平山温子さん
次年度開催地であります成田には、2008年に開基1070年を迎えた歴史と伝統のある大本山成田山新勝寺をはじめ、世界の窓口であります成田国際空港もあり人の流れの絶えない観光都市となっております。また、成田高等学校は今年3月に新校舎が完成し、私たちは新しい校舎と共に、新しい気持ちで勉学に励んでいます。来年皆様が成田そして成田高等学校の新校舎に来てくださることを心よりお待ち申し上げます。

②成田高等学校校長 大沢浩一様

みなさまこんにちは。成田高校校長の大沢です。今日は東海大学付属望洋高等学校インターアクト・クラブのみなさん、市原中央RCのみなさん、本当にありがとうございました。おかげさまで今日一日充実した時を過ごすことができました。午前中の講演、午後の巨大絵画の制作ということで、共同作業ということに重点を置いてなされました。来年の開催に大変参考になりました。
今インターアクト・クラブの会長がご挨拶をいたしましたが、この後成田RC会長のご挨拶がありますが、学校とインターアクト・クラブと成田RCの三者が力を合わせて、皆様を歓迎したいと思っております。最後になりましたが、阪本校長先生、教頭先生あるいは剣道部のみなさんまで学校一丸となって我々を迎えてくださったことに感激しております。わたくしは、成田高校校長であるとともに成田RCのメンバーでもありますので、その意味でも皆様を大歓迎したいと思っています、来年ぜひ成田にいらしてください。

③次年度年次大会スポンサークラブ成田RC会長 小宮山四郎様
第46回インターアクト年次大会のスポンサークラブであります市原中央RCの皆様、早朝より大変ご苦労様でした。ありがとうございます。また、ホストクラブの東海大学付属望洋高等学校の先生方はじめインターアクトのみなさま、素晴らしい企画を本当にありがとうございました。RI2790地区のインターアクターのみなさんは、一緒になって気持ちを一つに「絆」を深めようとのスローガンのもとに制作しました巨大絵画は、大変素晴らしく、感動いたしました。
次年度は成田RCがスポンサークラブということですので、成田高校のインターアクト・クラブと協議を持ちながら、今日に勝る企画で、大勢の皆様のお越しをお待ちしておりますので、よろしくお願いいたします。ありがとうございました。


■総評
①(ガバナーエレクト 関口徳雄様)

皆様お疲れ様でした。ご紹介いただきましたガバナーエレクトの関口です。エレクトというのは、見習いみたいなもので、来年7月1日から正式にガバナーになります。今朝ごあいさつされた得居さんが現ガバナーということです。
本日は国際ロータリー第2790地区第46回インターアクタト年次大会が盛況の中に成功裏に終わりを迎えましたことを誠におめでとうございます。インターアクトのみなさん、それからたくさんのこのお膳立てをしていただきました関係者の皆様、本当にありがとうございました。かくも盛大に挙行できましたことご同慶の至りであります。
さて、大会のテーマですが「今日から未来(あした)へ ~ 今、私たちにできること~」は、大変シンプルではありますが、とても難しい大きなテーマであり、しかし意義深いテーマです。インターアクトの皆様、若い新世代の皆様、竹ノ内先生の今日の記念講演「私たちの生活と福祉」ということですが、先生の講演をお聞きして何を学び、何を得たのでしょうか。
これは午前中に得居ガバナーも申しておりましたが、われわれロータリアンの責務は若い人の多様なニーズを知り、つまりあなた方が一体今何を考えているのか、それを知ってより良い未来を確実なものにするために若い諸君の生活力を高め、将来の準備をさせることであります。われわれロータリアンが支援をすることが責務であり仕事であります。
我々が目指すこのインターアクト・クラブの目標には、九つの明快なテーマがあります。その中でみなさんに肝に銘じてもらいたいのは、「個人の価値を認める考え方に立脚して、他人の権利を尊重する心を養う」とすることです。つまり自分自身に存在価値を認めて、知って、一方で自分と同じ価値を持つ「他人の存在および権利」を尊重する心を養うことであります。この心を養うことによって、では何が解決されるのか、私は、身近においては、「いじめ」がなくなるはずであります。また、大きなところではそれは争いのない平和な世界を築き上げる平和の心に通じると思っています。
みなさんにぜひ知っていただきたいのは、われわれロータリー・クラブが目指す真の奉仕というのは、職業を通じて世界に奉仕をする、献血などをして地域に貢献する、どこかで災害が起きた時に寄付をする、確かにそのようなことをしていますが、本当の目的は、わかりやすく説明しますと、例えば道路にゴミを捨てる人がいたとする。ある人はそのゴミを拾ってゴミ箱にいれます。我々ロータリー・クラブが目指す奉仕の理想は、そのゴミを拾うことではない。ゴミ箱に入れるということは大事なことですが、もっと先にある。ゴミを平気で投げ捨てる人を育てない。別の言い方をすれば、道徳心のある人を育てる社会にすること。主体的には、政府や他のシステムがやるのでしょうが、ロータリーアンはそのお手伝いをする、そのことが目指す究極にある真の奉仕活動であります。
今日竹ノ内先生のお話を聞いておりまして、「孤独死」というお話がありました。そのような状態にある人を助けることは大変大事なことではありますが、我々ロータリアンの目的はそれ以上に、その「孤独死」を出さないような社会を作るのが、作るのをお手伝いすることが、我々の究極の奉仕活動の意味であり目的であります。若い諸君もどうかこのような事柄を理解してほしいと思います。
インターアクトとして奉仕活動をする際、我々が目指す究極の奉仕活動に思いを致し、世のため人のために尽くす活動をしていただきたいと思います。最後になりましたが、インターアクト活動がさらに発展しますことを祈念申し上げご挨拶といたします。

②新世代奉仕委員長 津留起夫様

みなさんお疲れ様でした。只今関口ガバナーエレクトより総評をいただきまして、それに付け加えることはほとんどございませんが、この壁画について思うことを少しお話します。これをデザインしたのは、佐藤君です。ここにある「絆は国境を超える」というのは、あなたの発案ですか。そうですか。1年生において既にインターアクトの真髄を言葉に表しているということです。
「絆は国境を超える」ということは、まさにインターナショナルとアクションを合わせた合成語そのものですが、「絆は国境を超える」、実にいいキャッチです。国旗の色が違っていても手と手を取り合って、世界平和を実現しようというメッセージであります。今年の国際ロータリーのテーマも同じような「奉仕を通じて平和を」となっていますので、今年のインターアクト年次大会にふさわしいものになっています。
 今朝、年次大会ではチームワークが試されるだろうと思いながら食卓のバラの花を見ておりました。黄色のバラです。ジーとみておりますと、外側からだんだん黄色が濃くなっているのです。これは、チームワークを表現していることだと思いました。花びら一枚一枚の黄色の色合いは変わらないのですが、それが中に詰まることによって濃い黄色の色になっているのです。これは、もう一つの力、」チームワークの力なのだと確信をしました。TEAM、T=together E=everyone A=achieve M=more. どのような小さなことでも成し遂げるということで会長さんが言いましたが、この大会に素晴らしい言葉を残したと思います。
ここでお礼を申し上げなくてはならないのが、多くのロータリアンがインターアクトを支えておりますが、インターアクターのみなさんはそれにこたえて一生懸命活動をしております。今日学校の顧問教師の皆様や、他の先生方を見ておりまして、わたくしたちが思っている以上に教職の方は、教育の面で違う尺度をお持ちになっておられ、頭が下がる思いです。また、来年成田高等学校でお会いすることを楽しみにしております。本日はありがとうございました。

■閉会の言葉(望洋高校IAC)

(添付資料)

RID2790インターアクト年次大会記念講演

(講師)東海大学 健康科学部 社会福祉学科
竹之内 章代様

「私たちの生活と福祉」

 皆さんこんにちは。只今ご紹介いただきました東海大学 健康科学部 社会福祉学科というところで社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士という福祉関係の国家資格なのですが、その学生の養成という仕事をしております。私自身ももう二十数年前に社会福祉士と
いう国家資格を取得しておりまして、

 今紹介の中にもありましたが、私自身も知的障害がある子供から大人までの相談や子供の療育(治療教育的な係わり)、例えば「言葉が出ない」「大きさが分からない」「数が分からない」などの知的異常がある子供達に、分かる様にするにはどのように係わったら良いのかを大学院を卒業したから研究をしています。

 そのような中で、実際にそれを永くやっておりますと、昔、幼稚園児だった子供達が、今では成人式を過ぎて二十代半ばまでになってきています。私は、以前より子供に係る仕事をしたいと思って福祉の現場に入ったのですが、今は小さな子供から大きな大人になった方たちの知的に障害がある人達や、あるいは自閉症と言われているような子供から大人なまでの、地域でうまく暮らしていくにはどのようにしたらいいのかなどの相談を受けたり、電車に乗る練習を一緒にやってみたり、一緒に買い物に行ってみたりとか、そのような事を私の出身地であります茨城県で活動もしております。

 要するに、「地域の中で障害を持っていてもいなくても、安心で安全に暮らしていくにはどうしたらいいか」ということを福祉という立場だけでなく、子供であれば教育・保育であったり、保健・母子保健士と一緒に考えたりとか、そのようないろいろな人たちが「地域で生活するには、どうしたらいいのか」を色々な専門職の方たちと一緒に考えるという仕組みを創ったり、あるいは施設等で職員として働いている人たちが、「どうしたら一番、障害がある人達にとっていいサービスやいい援助が出来るか」ということを、研修を通してに皆さんに学んでもらうという研修のお手伝いや、どのような効果的な研修があるのかを研究をさせていただいております。

 私の実践した現場やいろんな人の声を考える中で、高校生のみなさんにどのような事を伝えればいいのか、皆さんの身近なところで「明日につながる」というキーワードですので、今日は皆さんの生活の中で福祉的な事や課題を身近なところで「出来ることはどんなことがあるのか」をテーマにお話をさせていただこうと思ってまいりました。
 先ず、社会福祉という言葉を聞いてどのような事をまたは誰をイメージしますか。どうですか、福祉と聞いた時にたとえば私の大学の一年生にこのような事を聞きますと「介護」高齢者がデイサービスにいって、みんなで食事やお風呂に入るとか、あるいは「車椅子」なんかをイメージする人がいます。また、最近はそこまでイメージできるかどうか分かりませんが、あるお笑いタレントの母親が生活保護を受給していたというニュースになっていましたが、そう言ったことを思い出すという人もいます。皆さんが福祉についてどのようなイメージをお持ちでしょうか

 私が、高校生や大学生だった頃は丁度国際障害者年などが盛り上がっていたので、「障害者をイメージします」という年代でした。最近は、高齢者の介護の問題がニュースになったりドキメントがあったりとかということなので、介護とか高齢者ということを思い浮かべるかたが多くなってきているのかなと感じているところでもあります。

 あるいは、こういうことも聞くこともあります。「福祉と聞いた時にどんな色を皆さんは一番最初に思い浮かべますか」。そうすると、たとえば「優しい感じ」がするから「ピンク」とかあるいは「淡いオレンジ色 ふあんとした色」を思い浮かべるという方もいれば、なんとなくキビキビ介護とかお世話をしているイメージなので「さっそうとしたブルー」のイメージがあるという方もいます。
 すごくつらくて大変そうな仕事だなー、たとえば人のお風呂のお世話をするとかお食事のお世話をするとか、あるいはおむつの交換をするとか、ということを考えると大変そうだからもっと「茶色っぽい」イメージとか、あるいは「グレー 灰色」みたいなイメージだよ」という学生もいます。ある意味、「福祉」はいろんな色にみえるようで、明るい色から、暖色から寒色まで、あるいはもっと暗いようなイメージということで、その言葉については、いろんなイメージを持っている人がいると思っています。

 では、「社会福祉」という言葉はどのように考えられているのでしょうか。ただ単に「福祉」と言った場合には、「幸せ」や安心して暮らしていけるような「安寧」という意味が辞書には書かれています。ここに「社会」というものがつくとなんだろかと考えてみると、もちろん人々が幸せだったり、安心で安全な暮らしが安心して出来るということも大事ですが、「社会」とついた時には、「社会の中で生活していく上で、一人一人が幸せに暮らすこと」を目指しますが、それを支えたりすることやそのような社会の仕組みなど、それら全部を含めて「社会福祉」と考えたら良いのではないかと言われています。

 実際に、皆さんが幸せに暮らしていくために、どのようなこと、どのようなサービスを、どんな仕組みを考えたらいいでしょうか。それが、「社会」という文字が付いているのか、それとも、つかない「福祉」なのかというところで、大きく違ってくるのではないかと思います。

そのような意味では、皆さんの活動も「社会」っていうところから、出発している活動と思うのですね。一人一人が奉仕の心で活動するということでありますので、社会に向けて、社会を良くするということが、大きな点になってくるのかなと皆さんのお話を聞きながらそのような事を感じました。
 では、実際に「社会福祉」にはどのようなものが「社会福祉」と教科書に出ているかと言うと、実は、「教育」なども福祉、社会制度のなかの一つで、「福祉」の中にはいる。これは、広い意味で「福祉」を考えた時に入ります。二つ目は、働く場として「雇用」もはいってきます。それから三つ目では、「住宅」、どこに住まうか、あるいは「住まう場所がない」って言うのは、非常に大変なことです。ホームレスになるとか、路上生活者になってしまうっていう方たちも、社会の問題として取り上げられることもありますが、そのような「住宅の施策」も広い意味では「福祉」の一つと言われています。
 それから、「保険・医療」と言われるところです。皆さんが衛生的に暮らすとか健康に暮らすためには、「保険・医療」は、欠かせないものですから、そのようなものも一つと言われています。

 それから五番目が、「お金」です。お金が一銭もなければ人は生きていけないわけですから、「住まうところ」があって、「働く場所」があって、「健康」であって、「教育」を受けて、きちんと「雇用」もされていればいいのですが、「こういうようなことを国で用意をいたんだけれど、そこがうまくフィットしなかった」とか、あるいは「介護されてしまって働く場所もない、住まう場所もない、お金もない」というようになったときには、やはりそこで国の仕組みとして、「所得補償」というようなこと、「お金の補償」ということをしています。それが、さきほどちょっと言ったお笑いタレントのお母さんが「生活保護」を受給していたんだけれども、「生活保護」というのは、健康で文化的な最低限の生活というのが、憲法の25条「生存権の保障」の福祉では言っているんですけども、そこに書かれています。そういった最低限度の生活ってことが出来ないと、一人の力では出来ないよ、あるいは、家族を頼ってもできないよって言う時に、「生活保護」というような最後のセーフティーネットっと言われているものです。

 だから本当にお金が無くて「死んじゃう」と「餓死しちゃう」となった時、市役所の福祉課に行って生活保護を受給すということは私たち国民の権利として定められているものです。そして、最後のところ、大きな意味での社会福祉というところの最後のところに、狭い意味での「社会福祉」って言うのが入ってきます。これが普段、私も大学で教えているのが、どちらかというと狭い意味での「社会福祉」になるのですが、ここには、たとえば子供や家庭に対する福祉であるとか、高齢の方たち、いわゆる高齢者・老人の方たちに対する福祉であるとか、それから障害を持っている方であるとか、あるいは、最近はDVなんていう言葉を聞いたことはありますか。ドメステック・バイオレンス、特に配偶者間の暴力、特に夫が妻に暴力をしてしまう、というところでるのですが、そう言った女性に対する「福祉」がこの中に入ってきます。

 ですから、そう言ったいろいろないま福祉の課題を抱えている生活を、困りごとを抱えている場合に、係わっていくのが「社会福祉」ということになります。その意味でたぶん皆さんのイメージしていたところは、きっとこの最後の狭い意味での「福祉」なんだろうと思うのですが、でも、実際狭い意味ではなく、広い意味で見ていくと、生活全般に社会福祉が、係わっていることになっています。そいう訳です。「生活にかかわっているよ」ことを、ちょっと小難しくここまでお話をしました。

 ここからは、少し皆さんにも一緒に考えていただきながら、身近なところで、どんなふうに考えていくかって行くかということを、ちょっと地域とか住まう場所、今日も「地区」という形で皆さん来ていらっしゃると思いますけれども、「地域」というのを考えながら、少し物事を考えていきたいと思います。

 先ずは、皆さんの隣に住んでいる人を知っておられますか。千葉のこの地域だったら知っておられますか。どうでしょう。「隣の人は誰誰さんで、どういう人がいて、おじさんとおばさんと子供がいるよ」とか、そういうことが分かっている、顔が見える関係にありますか。「あのマンションで、隣が誰だか分からないわー」という方いますか。あまりないかな。
 では、次にですね、そういうご近所さんとどんなお付き合いをされていますか。たとえば朝とか帰りがけに、皆さんが通学の時にあったときに「おはようございます」とか「こんばんは」とかあるいは、近所のおばさん達が「行ってらっしゃい」なんて声を掛けてくれるような、挨拶をするようなお付き合いなのか、それとも、「ちょっとお味噌ないから隣のおくさん貸してよ」みたいな、物の貸し借りなんかを頻繁にするような関係にある、どうでしょうね。「そんなことしたらめんどくさいからコンビに行った方が早いわ」と言う時代なのかもしれないんですが、そのような事をしているとか、あるいは、本当に困った時に、例えば、子どが熱を出して、もう一人上の子を迎えに行かなければならない時に、その子供を、たとえば自分が子どもだった時に、「隣のおばちゃの家で遊んでなさい」といって、そう言ったちょっと困った時に助けてもらったような経験があるようなお付き合いをしているか、どうでしょうか。だんだんね。高校生ぐらいになってくると、あまりご近所さんと、小さな頃よりしなくなっちゃうのかもしれないですけれども、そんな付き合い方。どうでしょうかね。それから、困った時に、さっきお話したように、ちょっと相談できる人が近所にいるでしょうか。あるいはさらにもっと困った時に、何かあった時に、助けてくれるような、お隣さん、がいるでしょうかね。どうでしょう。皆さん反応がないのですがどうでしょう。

 こんなことをちょっと頭の中に描いていただきながら、今日お話をしようと思っているのは、実は今年の1月ですね、北海道で起こったある事件と、あといくつかを取り上げていきたいと思うのですけれども、この寒い時期ですよね、11月に北海道で、マンションの管理会社から警察に連絡があったそうです。その前の月2011年12月から連絡がつかない、要するに「家賃の催促をしたけど連絡がつかない入居者さんがいるので、警察立会いの下みてくれないか」ということがあったそうです。そして、入ってみたらそこに暮らしていた42歳の姉と妹40歳が遺体で発見されたということでした。

 とくに、妹さんは知的障害者でお姉さんと二人暮らし、ご両親も亡くなられて本当に兄弟が頼れる関係のなかで生活をしていたそうです。もともといた、子供のころからいたある地域から、お姉さんの仕事の関係やいろいろな事があって、ちょっと離れたところに引っ越しをして、ご近所さんとは挨拶はしていたんだけども、ここに「知的障害のある妹さんがいるということもあまりよく知らなかったし、どんな暮らしぶりをしているかっていうこともあまり気にとめる方があまりいなかった」ということでした。でこの二人が発見された時に、もともといた地域の人たちは、このお姉さんはとても気さくで明るい方だった、なんでこんなことになちゃったんだろう、みんなお友達がすごく悔やんだそうです。
 それからもともと妹さんの地元だったとことでは、日中障害の方たちが集まって作業をしたり働き場があって、そこに通っておられた方なので、その姿を知る職員さんは、どうしてこんなことになっちゃったんだろう。皆さん口をそろえてそんなふうにおっしゃっていたそうです。

 でも、翌々状況を見てみると、ここに出てきているんですけど、もう実は11月の末から、ガスは止められていたそうです。電気も12月の中旬には供給が停止されていたそうです。われわれ関東圏にいるのであまり分からないかももしれませんけど、北海道で12月にはガスが使えなくなって、12月の半ばには電気も使えなくなったというのは、暖房器具、どうされていたと思いますか。考えるとちょっと怖くないですか。そういう状態であったわけです。なんでこんなことになっていたかというと、お姉さん一生懸命働いていましたが、不況でもともと働いていた会社が倒産してしまって、次の就職先を探したり、要するにバイトをしながら、食いつないでいたって言っていました。
 それから、知的障害の妹さんも、障害年金が働けない分国から支給されているんです。だけれども、家賃を払ったりいろんな物を払ったりすると、出ても月に六万から八万ぐらいの年金です。それを平らにしていろんな事で使ったり、あるいは、足りない時にちょっとした借金をしたりという事をしている間に、ぜんぜんお金がない状態になってしまった。電気やガスに使うお金がなくなってしまったという状況だったようです。

 なので、先ほどよりお話している所得補償である「生活保護」を受けるために、実は、市役所の窓口に相談をしたという証拠が残っていた。だけれどもどうもお姉さんもお腹をすかせた状態で倒れられて、知的障害の妹さんが残されただけれども、じつは倒れた場所が玄関で、携帯電話で110番を押そうと思ったようで、112なんか近いんだけれども違う数字が、その携帯の履歴に残って、それを握ったまま亡くなっていた。

 そんなことを考えると、実は、もちろんこういう制度がありながら、「ちゃんと国とか市町村が取り上げないから、お金が無くて餓死のような状態で、凍死で発見されちゃうじゃないか」ということを、我々ちょっと考えなくもないかなあと思うのですけども、もう一つ気になる点は、もともといた地元だったら気にしてくれる方が、きっといただろうと思うんだけれども、もう引越して何年かたっているのにもかかわらず、だれも発見されるまで1ケ月以上2カ月近く経つまで、だれもそれに気がつかなかった。要するに、これお金取れなくなっちゃうから管理人さんが、催促に行ったら亡くなっていたというのがこの事件でした。

 それからもう一つ。こんどは、高齢者のいる世帯で起こった同じような事件です。これは昨年の八月、都営住宅の一室でお母さんが80歳、娘さんが49歳の二人が亡くなっているのが見つかったそうです。外傷はなくて数日以上経過している状態で発見されました。
 警察の調べでは、もともと持病を抱えていた娘さんが、寝たっきりのお母さんを介護されていたようなのですが、どうもその持病が急に悪くなって亡くなった後、寝ったきりのお母さんが、娘さんにお世話されなければそのまま衰弱死したという事で、孤立死の疑いがあるというふうに発表しました。

 孤立死とか孤独死とか言われるのですけど、今年問題になっているのは、孤独死というのは、「一人暮らしの高齢者の方がだれにも分からないまま亡くなっちゃった」ということです。実は一人暮らしの高齢者の方には、たとえば地域の民生委員さんが「目に掛けてね」って言われていたり、地域包括支援センターが一人暮らし老人のリストを持っていて、定期的に安否を確認するような仕組みというのが出来てきたんですが、実はここのところ相次いで起こっている「孤立死」というのは、一人ではないんです、住まわっている人が。
 だけれども、そういう孤独死と同じ様な孤立した状態で、発見されたということがありました。で、じゃあ誰が発見したのかということなのですけども、この80代のお母さんのホームヘルパーさんが、ホームヘルプに入る日だからと来たんだけれども、全然物音もしないし、新聞もこういう風に郵便受けに五日も溜まっていたって発見して、これはおかしいということで通報したそうです。で、このご家族も生活保護を受給しながら、お金の援助を受けながら生活をされていたという様な事が報告の中にありました。

 そこで、じゃあこんな悲惨な事件を通して、私たちどんなことを「考えていったらいいかな、どんなことがわかったかなあ」ということなんですけど、実は、何らかの福祉サービスに受けていた、あるいは受けている状態にあったところです。あの妹さんとお姉さんのご家族にしても生活保護の窓口に途中まで行きました。
 だから、こういう家族が存在している事を、市町村の方はどうも把握はしていらした。あるいは、昔いた地域では、妹さんがそういう福祉の施設にかよっていらした」というところで、つながりは全然なかったわけではありません。
 で、あとのケースでは、高齢世帯のケースでは、ヘルパーさんという福祉サービスを使っている人たちが発見していたということなので、そのことが一つありました。二つ目なのですが、実は「他に相談できる家族親族がどうもいなかったようだ」というのも、共通するところかなあと思います。

 そしてさらに、地域で気にかけてくれる人、さっきのアパートで亡くなったご兄弟の場合もそうですけども、さきほどの80代のお母さんと40代後半の娘さんの世帯も、どうですか、皆さん。ご近所で新聞受けに旅行でもないのに五日も六日も新聞がたまっているってなったら、これは気になりませんか。どうでしょう。もし皆さんが、お隣さんが旅行でもないのに、新聞が一週間も十日も溜まってたら、「あら、どうしたのかしら」と思いませんか。だけれども実は、先ほどはサービスをしにきたヘルパーさんが、気がついたという事でご近所では実はあまり気にかけている方がいなかったんじゃないかっていうことです。それから家族のどちらかに、福祉のニーズがあって福祉の必要な状態にあった人だったわけです。一人が福祉の必要な状態にあって、一人はそいう状態ではないんだけれども、その福祉のサービスを必要としない人が何らかの原因で亡くなってしまうと、実は、孤独死と同じ様な状態が起こってしまうということがわかってきました。

 ここで問題になってくるのは、このような所から孤立してしまうこと、それからだ誰に相談できるのか、「SOS 助けて」と声を上げにくいということが共通して分かることかなと思います。今ひどい話ばかりをしていますが、このような報道があってちょっと良かったなと思ったのは、ヤクルトレディーの方がある方を救ったという報道があったのを覚えていますか。

 ヤクルトを配達しているヤクルトレディーの方が、郵便受けに新聞がたまっているのはおかしいな、いつも声をかける家なんだけれど、声をかけても出てこない、おかしいいなって、そこには高齢の母親と障害を抱えていた息子さんが暮らしていた。声をかけると人影が何んとなく動いている気配がする、なので近所の人たちを頼んで、家に入ったならば、高齢の母親は亡くなっておられて、息子さんだけは、ヤクルトレディーの気転で助かったなんていう事件がありました。
 ですから、誰がどういう形で気にかけてくれる人がいるという状況を、本当は我々地域のなかで創っていかないと、今あげた孤独死とか孤立死ということが、今後も亡くならないのかなということも言われています。

 それから、今のは兄弟だったり親子だったりっていう例があったのですが、二人暮らしの高齢者の世帯、夫と妻でどちらも80代だよって言う場合に、どちらかが倒れてSOSが出せなかった場合には、孤立死や孤独死になてしまう可能性ができきます。

 これは、平成22年に行われた「高齢者の生活と意識関する国際比較の調査」がありました。統計からみてみると、「心の支えになっている人はどのような方ですか」と聞いてみました。回答で一番多いのは、「自分の妻・夫」であるというのが65歳以上の人が約65%でした。次に多いのは、「子供」で約57%あったそうです。次は「孫」で約17%、あるいは「兄弟姉妹」で約10%、これは子供の配偶者ですから「婿・嫁」が10%をかけるぐらいになっています。その他「親族」などを合わせてみると、相当数の方は、心の支えは親類縁者になっていますが、ちいさな数字ですが気になることは、ここです。「誰もいない」という2.7%ほど存在するということです。
 ここまでの線で、血のつながりのある人なのですが、「その他」友人だとか知人などのいわゆるお隣さんが15%ぐらいになっています。だけれどもよく考えて見おると、今みなさん、子供とか孫とか回答していますが、一緒に生活している人ばかりでしょうか。皆さんどうでしょうか。おじいちゃんやおばあちゃんと一緒に暮らしているいわゆる3世代であるならば、「子供や孫」という回答をしてもいいのですが、もし支えになっている親族が遠くに離れているとしたら、頼りになるになるのは、ご近所さん近くの他人になてくるのではないでしょうか。

 2005年にOECD加盟国で調べた調査によると、「家族以外のひとと交流がありません」と回答している日本の統計では、15.3%あったそうです。先ほどの心の支えとしての「その他」で15%ほど回答がありましたが、15%は交流がないということです。OECDで調査した20ケ国の中では、日本が一番ご近所とか家族以外のひとと交流がすくないという結果でした。

 このような事を聞いた時に、地域の中にどのように活動したり関わり合い方をすると、このような事件だとか、悲しい事故が起こらないようになるのか。どのように考えますか。
近所でどのような事を、今後考えていけばいいのか。
 身近なところから出来ることと、社会として仕組みや制度・法律を創る考えなければならないことの2つがあります。自分が明日から出来ることは何か。何かフレッシュな頭で何かアイデアはありませんか。私だったらご近所さんに向けて発信信出来るかなとかこんなことだったら明日からできそうだなー。いますか。「積極的に挨拶をしてみたらどうだろう」という意見が出ました。小学校のころ、挨拶道路というのがあって、誰でも挨拶をしましょうということがあってのですが、いま高校生になったらどうですか。気恥ずかしくなってやりにくくなっていますよね。他にどうでしょうか。「近所で行われるイベントや防災活動に出てみる。」

 防災意識だったりご近所、防災マップ。津波の時にいろんな体験談の中でも、「ご近所で声を掛け合って逃げました」という方が結構ありました。たとえばご近所にどういう方が住んでいて、災害弱者、自分であるいて逃げることが出来ない方など赤ちゃんを抱えたご家族をどうするかとか、障害がある方のいるご家庭とか、皆さんのような若い方が、おばあさんの手を引いて一緒に逃げてくれた、幼児を抱っこしてにげたとか、こういう事はすごく助かることです。そのような所に参加して見る。高校生の参加が少なくて残念だったということ。ホスト校はどうですか。「みんなで挨拶をしよう」

 だんだん「近所とか地域というつながりを、社会福祉の現場では非常に大事にしてください」と国から再三再四言われてきています。でも現実は、三世代同居が減ってきているとか、あるいは、マンションだとかアパートなどの暮らす人が、お隣さんの顔が見えない状況で住んでいる人たちがどんどん増えてきています。
 一人世帯の割り合が東京都心では、半数近くになったということです。ということは、ご近所同士の付き合いがない、隣に誰がいるのか知らないような人達というのも、どんどんこれから増えていくと言われています。
 ある社会科学者の説によると、今後、皆さんの年代の人は、四人に一人ぐらいしか結婚していないかもしれないという学者もいます。少子高齢化する事は本当に嘆かわしい事態なんですが、それくらい今離婚率も上がってきています。だから一人暮らしの若い世帯というのがいるという事実として出てきているところです。

 そういう中で、「つながり」というところは、どうも待っているだけでは、「つながらない」という世の中に日本がなって来たんだなー」という事が一つあるんじゃないかと思います。
 先ほど、「積極的に挨拶をしてみよう。自分からつながっていこう」とか「そういう集まりに自分から顔を出して、いろんな方とつながりを求めていこうか」というなところ。なので、「誰かが自分に声をかけてくれるのではないか」って言うのではなくて、是非皆さんの方から、ご近所さんとか周りの方たちに、つながりを求めて、積極的に声をかけていくとか、いろんな活動に参加するということが必要になってくるのではないかと思います。

 先ほどの孤立死のことを考えてみると、どんなふうに発見できるか、発見できる仕組みをどう創るか。そして発見した人を地域とかそういう「つながり」に、どうつなぐか。これが非常に大事になってくるのではないか。そのために、地域をどのように考えたらいいのか。どのような仕組みを考えたらいいのか。挨拶とかいう「身近で出来ること」と、リスクの高い家庭や家族をみつけたら、どこに連絡したらいいのか、新たなつながりができるか、という機関や仕組みを考えていくのは、社会の側でもあります。

 今まで「つながり」がある地域は、それをさらに強めていく。私が今実家に住んでいると感じるのですけども、父や母はそこに40年余り住んでいますが、昔からいる人と、最近マンションがどんどん建って若い世代が、全然地域のことを知らないでそこに住まうということが起こってきています。そうすると、地域のお祭りやこういう習わしとか行事とかというところに参加しにくいような、住民層というものが出てきているところがあるのじゃないかと思います。千葉県内もきっとそういう一杯マンションなどが建って新しい住民と昔からここに住んでいるよという住民とでは、考え方とか地域にたいする愛着って言うのがぜんぜん違ってくるのじゃないのか。そうなったときには、今あるつながりを大事にしながら、新たなつながりっていう。だから自然発生的に、「どうにかなるわ」ではなくて私達が動いて、人為的につくる「つながり」を改めて創っていくようなことが必要になってくると思います。

 二つ目が、地域に内で発見できる人を創っていきましょう。さっきのお話の中に、「ヤクルトレディーさんが発見しました」と言いました。これは福祉の関係の人ではありません。だけども、「おかしいなあ」って感じた時にちゃんと動ける人が、仕組みがあるのかどうか。これたとえば、新聞屋さんに頼んで、たとえば三日四日以上、旅行じゃないのに新聞がたまっているお家があったら「地域の民生委員さんのような、地域の福祉のことを気にかけている人にお知らせください」というつながりを創ったら、もしかしたら、さっき言ったような、「死後何日か経っていました」なんて事が防げるかもしれません。それから、他にも郵便屋さんなんかも、そう言う発見になるかもしれない。牛乳屋さんなんかも、「この暑いのに牛乳がたまっているのはおかしいよな」って知らせてくれるような仕組みを作るとかいうことでもいのです。

 だから、福祉というものは、社会福祉士という資格を持っているものだけが支えることは到底出来ない。そこで、働く人であったり、そこに住まう人たちが、どう気遣いしながら発見するのか、そのためにはいろんな人に協力してもらう。一緒に手をつないで出来る仕組みを作っていくということが非常に大事になってくることだと思います。

 最後の所では、そうも言っても、先ほど統計を見てもらったり、お話をしたのですが、「気軽に相談できる人」とか「場所」って言うのを作っておくという事も大切な事でしたが、近所には住んでなくてすぐには相談できない、そぐには来てもらえない、っていう本当に困った時、でも「他人にこんなことを言うのは恥ずかしいかなあ」ということを、高齢であればある程、自分の弱みを人に話すとか、「家族が世話をしてくれないって家の恥だわ」って感じるご高齢の方はまだまだいます。
 そうなると、「自分のことを他人に相談するというすごく嫌がる」とか、あるいは、あまり良く思われない世代に方たちも中にはいらっしゃいます。だけれどもそう言う人がちょっと困った時に、「ねエねエ、どうしようかな」って言える仲間がいるとか、言える場所がある。それが、市役所に行って「そこの窓口に相談しなさいよ」って言われたら、そうそう簡単に役所の窓口まではいかないですよ。「こんなちっちゃいこと、相談したら笑われちゃうのではないか。役所なんて、お上のお世話になるなんてとんでもないと思っている方もいらっしゃるかもしれません。

 そういう意味では、身近なところで、場所で相談できるような人とか場所があるか。たとえば社会福祉協議会の地区社協が、サロン活動とかふれあい活動などをやっているところもあるかもしれません。是非皆さんからそう言うところに積極的にお顔を出していただいて、そこでは、高齢者の方たちのふれあいサロンであるとか、子育て中のお母さん方が集って悩みを話し合うと様な場所がつくられているようなところがあります。そう言うところに若い世代が出向いて、世代間交流をしていただくなんて事も、実は孤立とか、SOSを出しにくい状況を防いでいくことのひとつになるのじゃないかなと思います。


 そんなふうに見ていくと、実は、本当に大事なことはですね、日頃のつながりなんです。困ったらここに相談に来なさいとか、国や市町村都道府県が示しているところが、「必ずしも住民である皆さんにとって身近な所か」と言うとそうではない場合があり、敷居が高い場合もあります。日頃「あそこちょっと困ったわ」と言える人間関係をどう作っておくか、あるいは、地域に中でそう言った「見守り」出来るようなゆるい優しい仕組みをどんなふうに作っておくのかっていうのが、実は非常に大切になってくるかと思います。

 ただ、最近は、皆さんの年代、私は大学生と話をしていると「竹之内うるせいよなあ」とか言われちゃうのですけど、でも、「うざい」って関心をもっているからこそ、皆さんと関わりたいっていうふうに、われわれ大人世代は発信をしています。その時に、どんなことを考えて福祉の現場でお話をしたりとか、あるいはそういうお母さんたちとお話合いをするときに、「どんなことを考えて、つながりを作って行こうとおもうかな」っていう時に、これ当たり前のことなんですが、「わたしが人にやられて嫌なことは相手にもしない」。そして、私がその方にされてうれしいとか心地いいと感じた事を、相手にもそれを返していく、してあげるということが、ひとと関わることの第一歩、原点ではないかと思っています。
 そやっていけば、余計なお世話、おせっかいではなくなるはずなんですね。ですので、よく「相手の立場に立って」とか「相手の身になって考えましょう」なんていうことを、大学の授業のなかで言っているんですけども、人に係る仕事というのは、活動というのは、相手の立場、相手の目線、相手の身になって、どう感じどう考えていくか、それを、「気持ちがいいな、心地いいな」と相手が感じてくださるように、私たちがお話しかけたり、動いたり、あるいはお手伝いをしたりっていうことが、原点になってくるのではないかと思います。
ご静聴ありがとうございます。
(文責:新世代奉仕委員会)

共催:国際ロータリー第2790地区新世代奉仕委員会
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