地区行動指針「伝統と未来 ~誇りと連帯感~」
2018年11月
国際ロータリー第2790地区
2018-19年度 ガバナー 橋岡久太郎(佐倉中央RC)

ポリオ撲滅へのカウントダウン
10月27~28日に行いました地区大会には多くの皆樣にご参加頂き、ありがとうございました。約2,000名のロータリアンとロータリーファミリーの方々と集う2日間は見事にして素晴らしいものでした。
さて、今月は「ロータリー財団月間」です。ロータリー財団の歴史は1917年のアトランタ年次大会の会場で、当時のアーチ・C・クランフ会長が「世界でよいことをするための基金を作るのが、極めて適切だと思われます」と提案したことから始まります。基金への初めての寄付はカンザスシティロータリークラブからの26.5ドルでした。約10年後の1928年には「ロータリー財団」と正式に命名され、100年の間に教育の支援や持続可能な成果を生み出すプロジェクトにこれまでに約30億ドルの資金を提供してきました。資金の90%以上が奉仕プロジェクトに直接活かされており、チャリティナビゲーターによって慈善団体への最高評価である4つ星を与えられております。
このような素晴らしいロータリー財団の活動の中で、私が今年度特に皆樣方にお願い申し上げたいのは「ポリオプラス・プログラム」へのお力添えです。
1985年にポリオプラス・プログラムを開始した当時は、全世界で毎年125ヶ国35万件以上の発症が確認されていましたが、この33年間で世界中のロータリアンとメリンダ・ゲイツ財団等のポリオプラス・パートナー団体からの寄付金約18億ドルで、25億人以上の子供に予防接種を行ってまいりました。その効果でポリオの症例は99.9%以上減少し、1988年に35万件だった症例数は、今年の9月には何と17件になりました。
2018年1月のサンディエゴでの国際協議会の時に、担当責任者から今年度には「ポリオ発症0宣言」が出せるかもしれないとの報告がありました。発症0が3年継続すると「撲滅宣言」になります。本当にあと1歩の所まで来ているのです。公衆衛生の投資の中でも、「予防接種」の費用効果は非常に大きいのです。世界からポリオがなくなれば、医療費が2035年までに最高で500億ドル削減されるという費用効果があります。そして何より体の自由を奪うこの病気によって子どもがマヒに侵されることは二度とありません。
ポリオ撲滅のために出来ることはたくさんあります。まずは、「ポリオプラス」への寄付。そして、「ロータリーカード」の活用。ロータリーカードはご利用金額の0.3%がカード会社よりロータリー財団に送金されポリオ撲滅に役立てられます。そして貯まったポイントは財団に寄付も出来るのです。一番大切なのはポリオの現状について知り、皆で情報を共有し、発信していくことです。
それが、共感を得てますます大きな力になっていくと思います。
お一人ひとりが行動し、歴史的な瞬間を心一つにして迎えようではありませんか。