地区スローガン「ロータリーの仲間との信頼を繋ぎ、千葉から世界を変えていこう!」
2022年12月
国際ロータリー第2790地区
2022-23年度 ガバナー
小倉 純夫 (松戸 RC)

COVID-19によるパンデミックは、ロータリーに何をもたらしたか?
新型コロナウイルスによる感染拡大は、依然として終息の見通しが立ちません。世界中で約6億2,400万人が感染し、死者は660万人にものぼっています。アメリカでは、約1億人が感染し、106万人以上の人が亡くなっています。日本でも、2,200万人以上の人が感染し、死者は4万6,300人以上にのぼっています(2022年10月現在)。
現在は第7次感染中ですが、やや感染者も減少し、高止まっているところでしょうか。このコロナによるパンデミックの恐ろしさは、日本では、あの有名なお笑い芸人が感染し亡くなったことで、一気に多くの人に実感されました。約3年間に及ぶコロナ禍は、様々な社会現象や日常生活の変化をもたらしました。マスクをつける日常、ライフスタイルの変化(テレワーク)、ソーシャルディスタンス、医療崩壊、ロックダウン、PCR検査、クラスター等々。最近は、外国人の受け入れも大幅に緩和されたこともあり、さらに冬季を迎えてインフルエンザの流行と併行して感染者が増えるのではないかと懸念されます。
さて、このように世界中で猛威を振るっているCOVID-19ですが、ロータリーにどのような変化をもたらしたでしょうか。4回にわたる緊急事態宣言が発令された時期には、ほとんど日本中のロータリークラブで、例会が休会になりました。そのため、例会の出来ないロータリーに入っている意味はないと退会した会員も相当数にのぼりました。また、コロナ禍の中で経済的悪影響を受けたサービス業、特に飲食業、旅館、ホテル等では、多くの店舗で閉店を余儀なくされ、経営が悪化し、退会していった会員も相当数あったと伺います。例会を何とか再会できても、クラブとしての親睦、奉仕活動が出来ない状況が続き、ロータリー活動そのものが停滞してしまいました。公式訪問で伺った多くのクラブは、活動が停滞し、会員の減少が見られました。そのため、会員増強は難しくても、退会防止をして、コロナ収束まで現状維持が図れないかと願っています。ロータリーにとって、危機的な状態は続いています。
一方で、コロナ禍によって新たな光明ももたらされました。それは、例会のオンラインでの実施、ICTの推進です。対面での例会が困難になった時、多くのクラブでは、Zoom等によるオンライン例会、ハイブリッド例会が開催され、何とか例会の開催に漕ぎつけられました。オンライン例会では、距離的移動がなく、情報伝達手段としては大変有効なものであることが証明されました。地区のセミナーや委員会活動等に今後大いに利用していくことが出来ると思います。
その反面、これまで当たり前と考えていた対面での例会の大切さを痛感させられました。例会で、会員が一堂に集まって、同じ卓を囲んで、楽しみながら食事をし、様々な卓話を聴く楽しみ、その中からお互いの信頼関係が生まれ、人と人とが繋がることの大切さを感じることが出来ました。
今、我々は人と人との繋がりを大切にし、アフターコロナの楽しいロータリーを想像しながら、新しい例会(親睦活動)、奉仕活動の在り方を考える時が来ています。