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ガバナーメッセージ

ガバナー 漆原 摂子  ― 地区スローガン ―
  「ロータリーの仲間との信頼を繋ぎ、千葉から世界を変えていこう!」
 2023年2月
国際ロータリー第2790地区
2022-23年度 ガバナー
小倉 純夫 (松戸 RC)

公式訪問を終えて「IMAGINE ROTARY」を想う
 昨年12月14日を以って、ようやく当地区内82クラブの全ての公式訪問を終えることが出来ました。ガバナー補佐の皆様、そして私を温かく迎え入れていただいた各クラブの会長、幹事そして全ての会員の皆様、ありがとうございました。公式訪問の感想、そしてクラブ活性化についての私の提言等は改めまして別の機会に述べさせていただきます。まずは、ありがとうございました。さて、今月は「平和構築と紛争予防月間」です。
 昨年2月から始まったロシアによるウクライナ侵攻、そしてその後の戦争の被害の状況は、目を覆いたくなる惨状です。一日も早い戦争の終結を願うばかりです。私達ロータリアンは、ウクライナの支援のための、寄付や募金活動を行い、さらには地区として簡易宿泊施設の寄贈を行いました。しかし、テレビに映しだされる惨状を見つめながら、それ以上何も出来ないもどかしさを強く感じています。本年度RIのテーマ「IMAGINE ROTARY」は、元ビートルズのジョン・レノンの「IMAGINE」という曲からインスピレーションを受けたと、ジェニファーE.ジョーンズ会長は仰っています。現在、「戦争のない世界」を想像することは難しいところですが、ロータリーの究極の目的は、国際理解と世界平和の実現です。そのために、私達ロータリアンは、これまで平和フェローの育成、青少年交換、財団奨学生の派遣、米山記念奨学生の支援、さらには世界中のポリオ根絶の活動によって国際理解と世界平和に向けた様々な活動を続けています。私は、これらの地道な青少年への奉仕活動や世界平和へ向けての様々な活動によって、いずれ真の国際理解と世界平和が実現されることをイマジン(想像)しています。
 私達はロータリーの例会での話合い、切磋琢磨を通じて「良き友人」を得ることができ、「奉仕の理念」すなわち人に対する思いやりと他人のために尽くすことを理解することによって「自分の周りにいる人すべてが大切な人」ということを会得出来ます。そして「Cosmic Consciousness(天地の理法)」すなわち「The reality of the brotherhood ofmen(人類皆同胞の自覚)」-家族同様に人間の価値を無限に深く愛おしむ心-が身につき、友人はもとより職場、地域社会、国際社会においても「皆でわかちあうこと、自利≒他利の境地」に近づいていこうとする心、これがロータリーの「奉仕の理念」の意図するところではないでしょうか(1911年ポートランド国際大会でのシェルドンのスピーチ参照)。 この「奉仕の理念」をロータリアンばかりでなく世界中の人々に広めることが出来れば、戦争など起こることはあり得ないでしょう。そのためにも、ジョン・レノンの「IMAGINE」の歌詞を思い起こし、戦争のない平和な世界をイマジン(想像)することです。

 ♪♪ 
Imagine no possession      I Wonder If you can
(想像してみて、独り占めも無いと)   ( 君にできるかな)
No need for greed or hunger    A brotherhood of man  
(欲張る必要も、飢える必要もなくなって) ( 人類はみな兄弟だ)
Imagine all the people      Sharing all the world, you
(想像してごらん。)         (人々が世界を分かち合うことを)♪♪


世界中の人々が、一日も早く戦争のない平和で平穏な暮らしが出来ることを祈るばかりです。
 
2023年1月
 地区スローガン「ロータリーの仲間との信頼を繋ぎ、千葉から世界を変えていこう!」
 2023年1月


国際ロータリー第2790地区
2022-23年度 ガバナー
小倉 純夫 (松戸 RC)

職業奉仕について考える
  新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
 さて、今月は「職業奉仕」月間です。職業奉仕は、ロータリーにとって最も大切な理念ですが、中々その理解は難しいものです。職業奉仕の理念は、アーサー・フレデリック・シェルドン(1868年~1935年)によって、初めて提唱されました。彼は、ミシガン大学経営学部を卒業し、図書の訪問販売、セールスマンや出版社経営を経て、ビジネススクールを設立し、販売学理論を講義していました。1908年シカゴRCに入会し、情報拡大委員長として、奉仕の理念を提唱します。その理論は、従前の「互恵取引」から「奉仕の理念に基づく取引」の重要性を主張しました。この考えは、商取引の継続性を重視する考えで、短期的なボロ儲けをするより、長期的に安定した利益を上げることの重要性を主張し、それが出来る販売の仕方を説きました。具体的には、①継続的な事業の発展を図るためには、自分の儲けを優先するのではなく、自分の職業を通じて、社会に貢献することを意図して事業を営むこと②利益を独占するのではなく、従業員や取引関係者に再配分をすることが継続的取引を得る方法である、と主張したのです。まさに日本の伝統的な「三方よし」の考えです。この考え方は、現在では当たり前の主張ですが、20世紀初頭の資本主義が未成熟で、自由競争が行われ弱肉強食の時代にあっては先進的で画期的なものだったのです。そのため、この理論に反対する会員も多くいて、その後委員長を解任され、ポール・ハリスも会長を辞任することになったとのことです。
 ところで、このシェルドンの「奉仕の理論」と職業観とは、どのように結びついたのでしょうか。商取引を行う場合、自分の利益より相手(客)の利益を考えサービスする→客から信頼され信用がつく→客がリピーターとなり、反復継続して取引を行う→口コミで宣伝する→さらに長い目で見ると、多くの利益を得ることが出来る→安定した事業経営が出来る、というものです。この考え方は、彼の唱えた「最もよく奉仕する者、最も多く報いられる」として披露され、1910年のポートランド大会で、ロータリーの標語に採択されました。「奉仕」がロータリーの公式文書に使われた始まりです。さらに、この標語は1923年のセントルイス大会で決議23-34号に取り入れられ、決議されています。
 職業奉仕は、単なる理論ではありません。実践を伴うものでなければなりません。私の所属する松戸RCでは、圡屋亮平PGの言葉「ロータリーとは、商売繁盛の秘訣を伝授させる処。ロータリークラブの理想像は、血の通った職業人の心の拠り所。各自が信じる道を歩み、寛容さを以って認めあえる処。ロータリアンの責務は、職業倫理の高揚を図り、実践すること。ロータリーの最大の関心事は、自己の職業人としての取り組みにあたり、どの様な心構えで臨み、どの様な行動様式を採るか。正々堂々と生きよ。」を毎年、活動計画書の表紙の裏に記載しています。
 私は、ロータリーの「奉仕の理念」とは、「職業奉仕を実践すること」に他ならないと考えています。
 
2022年12月
 地区スローガン「ロータリーの仲間との信頼を繋ぎ、千葉から世界を変えていこう!」
 2022年12月


国際ロータリー第2790地区
2022-23年度 ガバナー
小倉 純夫 (松戸 RC)

COVID-19によるパンデミックは、ロータリーに何をもたらしたか?
 新型コロナウイルスによる感染拡大は、依然として終息の見通しが立ちません。世界中で約6億2,400万人が感染し、死者は660万人にものぼっています。アメリカでは、約1億人が感染し、106万人以上の人が亡くなっています。日本でも、2,200万人以上の人が感染し、死者は4万6,300人以上にのぼっています(2022年10月現在)。
 現在は第7次感染中ですが、やや感染者も減少し、高止まっているところでしょうか。このコロナによるパンデミックの恐ろしさは、日本では、あの有名なお笑い芸人が感染し亡くなったことで、一気に多くの人に実感されました。約3年間に及ぶコロナ禍は、様々な社会現象や日常生活の変化をもたらしました。マスクをつける日常、ライフスタイルの変化(テレワーク)、ソーシャルディスタンス、医療崩壊、ロックダウン、PCR検査、クラスター等々。最近は、外国人の受け入れも大幅に緩和されたこともあり、さらに冬季を迎えてインフルエンザの流行と併行して感染者が増えるのではないかと懸念されます。
 さて、このように世界中で猛威を振るっているCOVID-19ですが、ロータリーにどのような変化をもたらしたでしょうか。4回にわたる緊急事態宣言が発令された時期には、ほとんど日本中のロータリークラブで、例会が休会になりました。そのため、例会の出来ないロータリーに入っている意味はないと退会した会員も相当数にのぼりました。また、コロナ禍の中で経済的悪影響を受けたサービス業、特に飲食業、旅館、ホテル等では、多くの店舗で閉店を余儀なくされ、経営が悪化し、退会していった会員も相当数あったと伺います。例会を何とか再会できても、クラブとしての親睦、奉仕活動が出来ない状況が続き、ロータリー活動そのものが停滞してしまいました。公式訪問で伺った多くのクラブは、活動が停滞し、会員の減少が見られました。そのため、会員増強は難しくても、退会防止をして、コロナ収束まで現状維持が図れないかと願っています。ロータリーにとって、危機的な状態は続いています。
 一方で、コロナ禍によって新たな光明ももたらされました。それは、例会のオンラインでの実施、ICTの推進です。対面での例会が困難になった時、多くのクラブでは、Zoom等によるオンライン例会、ハイブリッド例会が開催され、何とか例会の開催に漕ぎつけられました。オンライン例会では、距離的移動がなく、情報伝達手段としては大変有効なものであることが証明されました。地区のセミナーや委員会活動等に今後大いに利用していくことが出来ると思います。
 その反面、これまで当たり前と考えていた対面での例会の大切さを痛感させられました。例会で、会員が一堂に集まって、同じ卓を囲んで、楽しみながら食事をし、様々な卓話を聴く楽しみ、その中からお互いの信頼関係が生まれ、人と人とが繋がることの大切さを感じることが出来ました。
 今、我々は人と人との繋がりを大切にし、アフターコロナの楽しいロータリーを想像しながら、新しい例会(親睦活動)、奉仕活動の在り方を考える時が来ています。
 
2022年11月
 地区スローガン「ロータリーの仲間との信頼を繋ぎ、千葉から世界を変えていこう!」
 2022年11月


国際ロータリー第2790地区
2022-23年度 ガバナー
小倉 純夫 (松戸 RC)

ロータリー財団は、26ドル50セントから始まった?!
 今月は、ロータリー財団月間です。皆さんは、ロータリー財団が26.5ドルから始まったことをご存じでしょうか。1914年、第1次世界大戦が勃発し欧州での戦争にアメリカ軍も参戦することになって、アメリカの人々は、戦地に出向いて戦傷者を見舞い、慰問し、激励に行きたいと考えました。しかし当時は、船で出向かなければならなかったので、長い航海の時間と大変な旅費がかかりました。そこで、1917年国際ロータリー会長に就任した、アーチC. クランフは、アトランタで開催された大会で、第1次世界大戦のような事態が再び起きた場合、ロータリーとして提供できる基金を全ロータリアンの協力を得て作る必要があると構想し、提案しました。しかし、この提案は全く賛同を得ることが出来ませんでした。そこで、次年度大会開催予定地のカンザスシティのロータリアン達が、何とか会長の面目を立てるために、手許にあった26ドル50セントを寄託しました。当時のロータリアンは、ロータリーの原理派(ロータリーは個人の奉仕との考え)が多く、クランフ会長が提案している国際理解と親善のための基金を集めて行動を起こすことは出来ない、というものでした。
 当時、ポール・ハリスは、この基金の構想は、原理的には問題があるものの、奉仕の実践は個々のロータリアンに委ねられるものであると考え、これを1927年RI理事会にて提案し、この基金を発展させ、公益信託制度を活用することとして、1931年正式にロータリー財団が認められることになりました。RIはその後、この基金の拡大を図ろうとしましたが、効果は上がりませんでした。
 1947年ポール・ハリスは亡くなりました。生前、ポール・ハリスは、再び世界大戦を起こしてはならない、ロータリーはそのために何をすべきか、次世代の若者達に外国で学ぶ機会を与え、相互理解と親善のための制度を創らなければと周囲の人々に語っていたとのことです。
 そこで、多くのロータリアンは、彼の死を悼み、ロータリーの創始者の遺志を継承するために、新世代の育成のための財団基金の拡大を図ることで、その遺志に報いようと全ロータリアンに1人あたり10ドルの寄付を呼びかけたところ、ロータリー財団に多額の寄付が寄せられました。そして、1948年、ロータリー財団は、18件の財団奨学金を授与することができ、ここに国際親善奨学金が始まったのです。
 そして、1956年RI理事会は、毎年11月に「ロータリー財団週間」を設けることとして、財団への寄付を呼びかけ、さらに1982年に11月を「ロータリー財団月間」と改めました。
 その後ロータリー財団は、発展・強化され、そのプログラムは、平和フォーラム、グローバル補助金、地区補助金、ポリオプラス、平和フェローに引継がれ、今日に至っています。
 最後に、アーチC.クランフは、「金だけでは大したことは出来ない。個人の奉仕は金がなければ無力である。この2つが組み合わされば、文明への天の恵みになることが出来る」と語ったとのことです。(「デイビッドC. フォワード著『奉仕の1世紀』)
 皆さん、地域で、そして世界で良いことをしましょう!!
 
2022年10月
 地区スローガン「ロータリーの仲間との信頼を繋ぎ、千葉から世界を変えていこう!」
 2022年10月


国際ロータリー第2790地区
2022-23年度 ガバナー
小倉 純夫 (松戸 RC)

米山奨学生に中国人留学生が多い理由は?
 米山記念奨学会は、日本で学ぶ外国人留学生に奨学金を支給し、支援する国際奨学事業であり、日本のロータリーが協同で運営する民間最大の奨学金制度です。
 将来、日本と世界とを結ぶ「架け橋」となって、国際社会で活躍しロータリー運営の理解者、推進者となる人材を育成することを使命・目的としています。まさにロータリーの目指す“平和と国際理解の推進”そのものの活動です。この事業は1952年、東京RCが日本のロータリーの創始者故米山梅吉氏の生前の功績を称えるために設立した基金を基に、多くの日本のロータリアンが“平和日本”を世界に伝え、二度と戦争の悲劇を繰り返さないために、国際親善と世界平和に寄与したいという熱い思いから創立されました。
 ところで最近、米山奨学生に中国人留学生が多く選ばれていることに疑問を呈する声が一部にあります。今や世界第2位の経済大国になった中国からの留学生を援助する必要があるのかという意見です。私はここ3年間奨学生の選考委員を務めましたが、中国人留学生の応募が多いこと、そして優秀な学生も多いことがその原因だと思います。来日している留学生は皆、日本が好きで日本の文化や歴史に興味を持っています。現在、日本と中国との関係は良くはありませんが、将来中国出身の奨学生が中国と日本の架け橋になってくれることを期待しましょう。
 この奨学金制度の最大の特徴は、ただ奨学金を授与するだけでなく、それぞれの奨学生に世話クラブ、カウンセラーをつけ、不安な日本での生活を見守り、勉学に専念出来るよう、心に寄り添うことによって、物心両面でのサポートをすることです。世話クラブ、カウンセラーの皆様には、この米山奨学会設立の使命・目的を充分ご理解いただき、奨学生を温かくクラブ全体で迎えサポートしていただいています。奨学生は、ロータリーという組織に関わるのは初めてです。日本で頼ることのできるのは、世話クラブ、カウンセラーだけです。まさに、クラブのDEIの文化で奨学生を包み込んでいただき、居心地の良いクラブと感じていただきたいと思います。
 奨学生は毎月1回以上クラブの例会に参加し、例会において日本での生活や勉学の状況について報告します。この近況報告によって、クラブ会員全員が奨学生を身近に感じ、ロータリーの奉仕活動をしていることを実感することが出来ます。
 未だコロナ禍は収束の見通しが立たず、奨学生も不安な日々を過ごしています。このような時であるからこそ、世話クラブ、カウンセラーは、奨学生をしっかりサポートして下さい。クラブの強いサポートを受けた奨学生は、留学期間を終えた後、同窓会とも言うべき米山学友会の一員となって、日本のロータリーを支えてくれます。これまでに巣立った奨学生は22,000人を超え、世界中で活躍しています。
 地区内全ロータリアンの皆様には米山奨学会の使命・目的やその現状をよくご理解いただき、地区内全クラブが世話クラブを目指していただくと共に、1人でも多くの奨学生をサポートするため、年間目標の達成のためのご寄付をお願い致します。
 
2022年9月
 地区スローガン「ロータリーの仲間との信頼を繋ぎ、千葉から世界を変えていこう!」
 2022年9月


国際ロータリー第2790地区
2022-23年度 ガバナー
小倉 純夫 (松戸 RC)

ロータリーに研修は必要か?
1. 今月は「基本的教育と識字率向上月間」です。識字率向上というと、外国の問題で、日本とは関係ないと思われる人が多いのではないでしょうか。しかし、日本の15歳の若者の「読解力」は世界15位に低下し、2012年からの3年ごとの調査では、低下し続けているとのことです。(OECDの2018年調査)。そうだとすると、日本でも今後若者に正しい日本語を理解させ、表現できるような教育が必要になりそうです。

2. ところで、「基本的教育」というと、ロータリーでも教育(研修)は必要でしょうか。何故、私がこのようなことを書こうと思ったかについて説明します。本年4月に行われた地区研修・協議会において、私はクラブにおける研修の充実の必要性を説きました。そうしたところ、あるクラブの会長エレクトから「ロータリーに研修はそぐわない」との発言がなされました。私の説明に対する意外な反応に驚くとともに、その方に発言の真意を尋ねました。彼は、「ロータリーの例会に出席していれば、改めて研修等せずともロータリーを理解できるはずだ」と答えました。実際に、クラブの例会に出席しているだけで、ロータリーを理解し、ロータリーの新しい情報も得られるのであれば、それにこしたことはないでしょう。しかし、実際には1時間弱の例会において、食事を摂り、クラブ会長の挨拶、幹事報告、卓話、その他行事等が行われ、その中でロータリーの何たるかを理解し、その目指すものを理解するのは不可能ではないでしょうか。平成17年に実施された全国のロータリアンに対するアンケートでも「自己研鑽と学習・成長の機会」がロータリーに対する1番強い要望でした。我々ロータリアンは、何のために、何を目指してクラブに入会したのかを考えると、それは「自己の成長の機会」ではないでしょうか。そして、そのためには、例会への出席は勿論、他のあらゆる機会に尊敬できる先輩や友人との交流(親睦)や研修によって、それが可能になるのではないでしょうか。

3. 私は、ガバナー補佐になるまで、地区委員として地区に参加したこともなく、また、松戸RC以外の例会にメークアップしたこともなかったので、RIの提唱する、中核的価値観、戦略的優先事項、ビジョン声明等についてほとんど知りませんでした。また、この20年近くのRIの変化についても、なんとなく以前のロータリーとは変わってきたという実感はありましたが、それが具体的にどのようなものかについての正確な知識はありませんでした。RIの最近の動向について、何も知らなくても職業奉仕の考え方や奉仕の理念が何であるかを理解していれば、ロータリアンとしては充分だと思ってきました。しかし、折角ロータリーという世界的な組織に入ったのですから、それが目指すべき方向やなぜそのような変化が生じているのかを正しく認識することによって、現在のロータリー活動を正しく理解できるのではないでしょうか。

私はそのためにも、クラブにおいて、会員のロータリーに関する研修は勿論、その充実は是非とも必要であると確信するものです。
 
2022年8月
 地区スローガン「ロータリーの仲間との信頼を繋ぎ、千葉から世界を変えていこう!」
 2022年8月


国際ロータリー第2790地区
2022-23年度 ガバナー
小倉 純夫 (松戸 RC)

「会員増強は何のためにするのかを考える」

1. 今月は、会員増強・新クラブ推進月間です。今年度ジェニファーE.ジョーンズRI会長は、我々ガバナーに対し、会員増強と新しいクラブを2つ作るよう要請されました。会員増強はガバナーの任務の1つであり、会員基盤の向上はRIの至上命題です。前年度RI会長も全世界で130万人の会員を目指し、「Each one, bring one」を提唱されましたが、その実現は叶いませんでした。掛け声ばかりでは、会員の増強は出来ないことは明らかです。

2. 今やロータリーは世界的な慈善団体としてその組織の維持拡大のために、多大の費用がかかっています。そのため、会員増強が強く主張されています。ロータリーの歴史は、会員増強の歴史と言っても過言ではありません。特に、ここ20年来のRIの組織運営の柔軟性(一業種一人の原則の廃止、例会数の減少、出席義務の緩和等)やSRF(ロータリー未来形成委員会)の提唱は会員減少に対する危機感から生じたものです。当地区でも、1996年をピークに会員の減少が続いています。その原因は、クラブの歴史や地域性により様々です。私はコロナ禍の中で退会者は300人を超すのではないかと危惧していましたが、そこまではいかず、ホッとしているところです。

3. ロータリーの目的が、ロータリー精神を体得した人を1人でも多く作り、住みよい社会を築くことだとすると、会員増強はロータリアンの永遠の課題でもあります。 会員増強は、クラブの活性化、元気なクラブ作りによって達成されるものと思います。地域で元気に奉仕プロジェクトを実施しているクラブには、誰もがその仲間に入りたいと思いますし、クラブの会員も新たなメンバーを入会させ、更なる活動に邁進したいと思うでしょう。活動が停滞し、元気のないクラブに入りたいと思う人はいません。ロータリアン一人ひとりが会員増強の必要性を充分感じ、仲間との信頼関係を繋ぎ、元気なクラブ作りが出来れば自ずと会員の増強が出来ると確信します。

4. ところで、会員増強というと必ず質か量かの問題が議論されます。これはロータリーの永遠に繰り返される問題です。私はクラブには、適正な規模の会員数というものがあると思います。世界中には何百人もの会員数を誇るクラブもありますが、あまりにも会員数が増えすぎて会員同士一度も話し合ったことがないというのもいかがかと思います。たとえ会員数が少なくても、会員がそれぞれ信頼し合いロータリーを楽しみながら奉仕活動をしているのであれば、会員数に拘る必要はないと思います。1905年シカゴで生まれたロータリーは、ポール・ハリスも含めて4人の会員から始まったものですから。

5. さて、4月に行われた地区研修協議会において、当地区の最大の課題は、「会員の高齢化と減少」だと話したところ、一部会員から高齢者がなぜ悪いのかとの反論がなされました。私は、高齢会員が悪いと言っているのではなく、誰も毎年1つずつ年をとっていくので、若い人が入らなければクラブが自然消滅してしまうということを説明しました。平均年齢が若いクラブが、より活動的であることは間違いありません。若い人と活動を共にすることにより、肉体的には高齢でも、精神的に張りのある活動的なロータリーライフを楽しむことが出来るのだと思います。
 
2022年7月
 地区スローガン「ロータリーの仲間との信頼を繋ぎ、千葉から世界を変えていこう!」
 2022年7月


国際ロータリー第2790地区
2022-23年度 ガバナー
小倉 純夫 (松戸 RC)

1、はじめに~自己紹介~
 皆さん、こんにちは。本年度当地区ガバナーを務めます松戸RC所属の小倉純夫です。私は、現在松戸市内で弁護士を開業しています。主に民事弁護を担当しています。弁護士になって34年になります。その前は、10年ほど裁判官をしていました。ロータリー歴は、平成3年松戸RCに入会し、今年で32年目になります。

2、RIのテーマと当地区スローガン
 本年度RI会長、ジェニファー E.ジョーンズ氏は、本年度RIテーマを「IMAGINE ROTARY」としました。ロータリーが、世界にもたらす変化を想像して大きな夢を描き、その実現のためには、ロータリーの力と繋がりを生かすよう呼びかけました。
 そして、「想像してください、私たちがベストを尽くせる世界を。私たちは毎朝目覚める時、その世界に変化をもたらせると知っています。私たちは今、果敢に目的意識を持って行動し、リーダーシップを発揮できるかどうか問われています。」「ロータリーは繋がりを生かして協力関係を深め、新たなパートナーシップを作り出していく必要があります。ロータリーは、それをあらゆるレベルで行うことが出来ます。私たちには、皆夢があります。しかし、その実現のために行動するかどうかを決めるのは私たちです。」そして、「昨日のことをイマジン(想像)する人はいません。それは未来を描くことです」と結ばれました。
 RIテーマは非常に抽象的でどのような解釈も可能ですが、私は次のとおり解釈しました。
1)クラブのビジョンを明確にし、より多くの会員の参加を得て
2)より良い未来を想像して、新しい奉仕活動に取組み、その夢の実現のために行動しましょう
3)そしてその取り組みの中に青少年への支援を発展、充実させましょう
そこで、本年度当地区スローガンとして、「ロータリーの仲間との信頼を繋ぎ、千葉から世界を変えていこう!」とすることにしました。
 ロータリー活動によって培われた仲間同士の信頼・友情(fellowship)を繋ぎ、千葉という地域から世界を少しずつでも変える奉仕活動(service)を起こしていこうという趣旨です。私たちは今より少しでも住みよい社会や世界を想像しながら行動し、一歩一歩地域に根差した奉仕活動を実践することにより、地域社会に変化をもたらし、それがひいては世界を変える一歩になることを確信しています。ロータリーの力と繋がり、世界のネットワークを信じ、信頼できる仲間そして地域の人々との協力関係を深めながら、その夢を実現するための行動を起こしていきましょう。これが私の当地区スローガンの主旨です。
 なお、私がこれまで考えていたスローガン「ロータリーを楽しみながら、地域で、そして世界で良いことをしよう!」は、地区の第2スローガンにしたいと思います。ロータリーの基本は、親睦(fellowship)であり、奉仕(service)です。何よりもロータリーは、楽しくなければ続けることは出来ません。楽しく奉仕活動を実践していきましょう!
 改めまして、1年間どうぞよろしくお願い致します。