2009-2010年度RI会長賞

2009-10年度 国際ロータリー会長ジョン・ケニー

クラブ会長の皆さま
 私たちがロータリーの指導者として新たな年に臨むにあたり、皆さまとともに2009-10年度を実り多い充実したものにしていきたいと思っております。私の主な目的の一つは、一人ひとりのロータリアンがロータリーとその理想に対して責任を担っていることを、今一度、思い起こしていただくことです。
これは「ロータリーの未来はあなたの手の中に」という私たちのテーマに表されている通りです。

 この責任を果たすために、活用できるリソースがあります。ロータリーの未来へのロードマップ(計画)となる国際ロータリーの2007-10年度長期計画は、世界中のロータリアンが決めた7つの優先項目によって構成され、これからのロータリーにとって最も重要な課題を取り上げています。今年度は、この計画を実行に移し、力を合わせて目標を達成できるよう、皆さまのクラブにお願いしたいと思います。

 今年度の会長賞プログラムは、取り組みがいのある数々の活動を項目として挙げており、これらは長期計画のはじめの6つの優先項目に関連しています。これらの活動が、四大奉仕部門ならびに強調事項である保健と飢餓救済、識字率向上、水の分野に取り組む機会でもあることがお分かりいただけるでしょう。クラブがRIの長期計画の枠組みの中で活動に専念することで、ロータリーは、7つ目となる最後の優先項目、すなわち「組織全体を通じて継続性と一貫性を保つために、長期計画の手順を完全に実施する」も、自ずと実現させることができるでしょう。

 クラブが会長賞の資格を得るには、会員目標を達成し、さらに本要項に挙げられている6つの分野から3つを選び、合計3つの活動を2009年7月1日から2010年3月31日までの間に完了しなければなりません。実施する活動の規模は、クラブ会員の数と能力、そして会員の関心や技能に応じたものにすべきです。クラブがこれらの活動を果たした後、申込書に記入し、2010年3月31日までに地区ガバナーに提出してください。その後、ガバナーが、受賞資格を得たクラブのリストを2010年4月15日までにRIに提出します。

 この会長賞プログラムを2009-10年度の活動の指針としてください。クラブがどのプロジェクトに取り組むかを検討し、成果が持続していくような方法で、協力しながら責任をもって真のニーズに応える活動を行ってください。2009-10年度、長期計画を通じて共に活動することで、奉仕の力をさらに高め、将来待ち受ける大きな課題にも備えることができると信じております。「ロータリーの未来はあなたの手の中に」あるのです。

keny

ジョン・ケニー
2009-10年度 国際ロータリー会長

 

地区ガバナーの表彰
地区内の50パーセント以上のクラブが会長賞を受賞した場合、地区ガバナーが特別に表彰されます。


2009-10年度ローターアクトおよびインターアクト会長賞
 ロータリーの未来に欠かせない存在であるローターアクト・クラブとインターアクト・クラブも、2009-10年度会長賞プログラムに参加するよう奨励されています。
本賞の受賞資格を得るには、ローターアクト・クラブとインターアクト・クラブが、本要項に挙げられた活動の中から(分野は問わず)少なくとも2つの活動を実行するか、提唱クラブの活動の少なくとも2つに積極的に参加していることが要件です。提唱クラブは、ローターアクトおよびインターアクト会長賞申込書に署名した上、2010年3月31日までに地区ガバナーに提出しなければなりません。その後、ガバナーは、受賞資格を得たクラブのリストを2010年4月15日必着でRI世界本部に送付しなければなりません。

会員目標(必須)
 2010年3月31日までに1名の会員純増を達成する(2010年3月31日付けのクラブ会員数は、2009年7月1日付けの会員数より多くなければならない)。

活動項目
 以下の6つの分野は、2007-10年RI長期計画の優先項目を反映しています。2009-10年度会長賞の受賞資格を得るには、2009年7月1日から2010年3月31日までの間に、クラブが次の分野から3つを選んで活動に取り組み、これを完了しなければなりません
(全部で3つの活動)。
ポリオを撲滅する
募金のチャレンジを通じて、この重要な仕事を完遂し、世界に対して約束を果たすことができます。
◆地域社会で大規模な募金活動を行い、ポリオ撲滅を支援する
◆ポリオ撲滅に対し、クラブから少なくとも米貨1,000ドルを寄付する


ロータリーに対する認識と公共イメージを高める
新会員を惹きつけ他団体の協力を得るために、メディアや地域社会に対して地元や海外の奉仕活動を広く知らせる必要があります。◆ロータリーとは何か、またロータリーとは何をする団体かについて、大々的な広報キャンペーンを地域社会で実施する
◆印刷媒体、ラジオまたはテレビ番組、看板広告などを通じて、少なくとも1回、公共奉仕広告「人類のために活動します」を使う
◆地元地域でのクラブ行事やプロジェクトをメディアで取り上げてもらう


奉仕するロータリーの能力の増大を図る
四大奉仕部門に沿って、より多くの時間、技能、熱意をボランティア活動に捧げることで、ロータリー・クラブはこれからも水、保健と飢餓救済、識字率向上に取り組むよう奨励されています。
◆地域社会のニーズ調査を行い、クラブ会員の少なくとも50パーセントが積極的な奉仕活動に参加できるような社会奉仕プロジェクトを立ち上げるために、その調査結果を活用する
◆ロータリアン以外の人々で構成されるロータリー地域社会共同隊を提唱し、そのメンバーとの合同プロジェクトを完遂する
◆海外の提唱者と協力して奉仕プロジェクトを実施する(実施側または援助側のいずれかとなる。クラブは、ロータリーのデータベース「ProjectLINK」を利用して協同提唱者を探すことができる)
◆保健と飢餓救済、識字率向上、水に関して、RI支援グループが推奨する奉仕プロジェクトを行うか、これらの分野を専門とする定評ある他団体とのプロジェクトに協力する


質的にも量的にも会員組織を世界的に拡大する
ロータリーが実現したいと望んでいることはすべて、会員があってこそ成し遂げられるものです。会員一人ひとりが資格ある新会員を入会させる責任を担っています。
◆少なくとも20パーセントのクラブ会員が会員候補者をクラブ例会にゲストとして招く

◆RIまたはロータリー財団プログラムの学友で35歳以下の人物を少なくとも1人、勧誘する(ロータリー財団とRIプログラムの学友には、元国際親善奨学生、元研究グループ交換チームメンバー、元ロータリー世界平和フェロー、元青少年交換学生、元ローターアクター、元インターアクターが含まれる)
◆クラブで十分に反映されていない会員層(職業、年齢、宗教、民族等)から少なくとも2人新会員を勧誘し、クラブ会員の多様性を広げる
◆2010年3月31日までに少なくとも1名の会員純増を果たすという必須目標の一環として、社会奉仕、職業奉仕、あるいは国際奉仕の活動経験を有する新会員を少なくとも2人勧誘する

ロータリー独特の職業奉仕への取り組みを強調する
職業における高い道徳的水準を保つよう強い心構えを示すことによって、私たちは同僚や従業員、顧客に対して模範を示し、ロータリーをほかの奉仕団体や人道団体とは異なるものにすることができます。
◆クラブで、青少年個人指導(メンター指導)プログラムを開始または支援し、クラブ会員の少なくとも10パーセントが職業技能や職業倫理の面において青少年に個人指導を行う
◆クラブで、キャリア相談またはキャリア開発プログラムを開始または支援し、地域から参加者を招く。参加者が職業技能を伸ばし、求人市場で有力な人材となるよう、クラブ会員の少なくとも10パーセントが積極的に関与し、手伝う
◆少なくとも1人のクラブ会員がロータリー・ボランティアとして登録し、適切なプロジェクトを探すために、ロータリーのデータベース「ProjectLINK」を利用する


国際ロータリー内の指導的才能を最大限に活用し、育成する
ロータリーの未来には強力な指導者が欠かせません。クラブで、職場で、そして地域社会で、私たち一人ひとりがより良き指導者となるよう努めなければなりません。
◆指導者育成プログラムを創設し、少なくとも5パーセントのクラブ会員がプログラムを完了する。RIの出版物「指導力育成:プログラムを始めるための手引き」(250-JA)にある提案を参考にする
◆少なくとも5パーセントのクラブ会員がロータリー青少年指導者養成プログラム(RYLA)の行事参加者を後援したり、青少年交換学生、国際親善奨学生、ロータリー世界平和フェローを派遣または受入れることで、青少年のための指導力育成の機会をつくる

ページのトップへ