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ガバナーメッセージ

ガバナー 漆原 摂子  13 号の発刊にあたって・・・

 
国際ロータリー第2790地区
2021-22年度 ガバナー
梶原 等 (千葉 RC)

 2021-22 年度という波乱にあふれた年度を終えてようやく日常が見えて参りました。
 思い起こせばガバナーノミニーに指名を受けたのが2018年9月ですから4年間の道のりでした。もう少し加えるとすると2015-16年度には櫻木ガバナーの下、地区幹事長を拝命しましたのでその準備期間も含めますと都合6年間地区の運営に携わって来たことになります。特に2015-16年度には櫻木ガバナーに同行して50クラブを訪問、更には全14グループ(当時は分区)のインターシティーミーティングにも参加しましたので就任前には地区内のほぼすべてのクラブに訪問したようなものでした。
 私がガバナーエレクトに就任した2020-21 年度にはグループの再編実施が発表され、またそれと同意に私がどうしても実行したかった、ガバナーエレクトによる専権事項であるガバナー補佐の任命についても同時に進めざるを得なかったために、地区内は混乱したままのスタートになってしまいました。いわゆる周知不足。地区運営の声が、姿がどうしてもクラブ迄届いていない現実を目の当たりにさせられました。
 ガバナー事務所の継続利用(事務所固定化)についても2014-15年度から2015-16年度の中で当時の宇佐見ガバナー、櫻木ガバナーの関係で進めました。
 ガバナー事務所を第2790 地区の中心部である千葉市に置く事で、遠方のエリアからガバナーが擁立しにくくなるといった声もある中、何年もかけて進めて来た結果現在ではガバナー、ガバナーエレクト及びガバナーノミニーを3名の事務局スタッフで上手に運営することが出来るようになり、少なくともガバナーやガバナーエレクト、又地区の委員会の方々も非常に有意義に活用することが出来るようになり、事務所の立ち上げに要していた時間を未来の事に向けた検討などが出来るようになってきました。
 その結果、2019-20年度あたりから地域リーダー、いわゆる国際ロータリー日本チームの役職者が当地区からも選出されるようになり、事務所を継続利用してきたことが要因かどうかはわかりませんが新しい風が吹いてきたことは間違いありません。
 2021-22年度を振り返りますと、グループの再編課題はそのまま引き継ぎ現在も継続中です。ガバナー補佐の選出課題は結果として当初10人の予定であったガバナー補佐を、最終的に14名に再考することにより時間はかかりましたがガバナーの意向を理解頂けるガバナー補佐の方々に就任頂き最後まで走り抜いて頂きました。
 夫々の立場や考えの中で大変な苦労をさせてしまいましたが、地区とクラブをしっかりと繋いで頂いたと確信しております。その結果として、地区内でも初めてのプロジェクトとなるENDPOLIOイベントの開催。「広報公共イメージを上げよう」「ポリオを根絶させよう」といった地区主導の「成田山新勝寺ENDPOLIO イベント」と同時に地区内の全域で、クラブごと或いはグループごとにEND POLIOのPRイベント、「ポリオ、コロナ根絶祈願」を開催して頂きました。
 更には地区環境保全プロジェクトとして、マイクロプラスチック除去を主眼とした「海岸清掃プロジェクト」も開催して頂きこれも地区内の各所で開催されました。
 もう一つは東京第2750 地区が中心に行ったEND POLIOイベントで、首都圏の一部JR 車両にPOLIO根絶とROTARYのPRを施した「トレインジャックプロジェクト」にも対象沿線のクラブにご協力を頂き、ポリオとROTARYの広報公共イメージ活動に大きな成果を上げることが出来ました。これは全てガバナー補佐の一人一人の努力のお陰です。そしてそれを理解しサポート頂いた地区内各クラブの皆様のお陰です。ガバナー補佐の方々の功績がいかに重要であるかといった事が理解できた年度でした。
改めてご活躍頂いた皆さんには心より感謝申し上げます。
 もう一つの柱として第2790地区DLP(地区リーダーシッププラン)を発行させて頂きました。DLPの必要性、運用の方法などをガバナー補佐、地区委員長の皆様には何度も説明し理解いただき第2790地区2021-22年度版としてのDLP冊子を各クラブへ発信させて頂きました。今後のグループの再編やガバナー補佐の選出に向けた仕組みづくりに役立てて頂きクラブ運営の指針にして頂ければと思います。
 これを受け、年度の後半には地区戦略委員会で地区ビジョンの設立に向け話し合いを進め、次年度となる2022-23年度の地区大会で大会決議をとり地区内で共通の意識づけをしていこうといった考えで小倉ガバナーに引き継がせて頂きました。シェカール・メータ会長が掲げられたSERVE TO CHANGELIVES(奉仕しようみんなの人生を豊かにするために)のテーマの下、ロータリアン一人一人が世界中の人々の平和を願い、私達第2790地区の各クラブが少しでも活気づくようになればと思い走りぬいて参りました。
 年度の後半には2022 年規定審議会が開催され、SRF 未来形成のガバナンス構造の変化の事やDEIを中心にRACの成長も視野に入れた国際ロータリーが変化していく未来像が少しづつ見えて参りました。
 私達はどの様な変化にも柔軟に対応し、ロータリーの根幹であるSERVICEを常に胸に抱き明るい社会、世界の平和を願い良き行動人であり続けたいと願うばかりです。
 各クラブの皆様お一人お一人に心より感謝申し上げ、結びの言葉とさせて頂きます。
 大変お世話になりました。ありがとうございました。

2021年6月
 地区スローガン「Love Other Spirit」~繋ごう次世代へ 夢ある未来に向けて~
 2022年6月


国際ロータリー第2790地区
2021-22年度 ガバナー
梶原 等 (千葉 RC)

 2021年2月1日深夜23:00 からロータリー史上初のオンライン国際協議会に始まったガバナー年度も残すところ一ヶ月となりました。思い返せばガバナーエレクトデジグネートに選出されたのが2018年9月末ですから、それから約4年弱という長い道程でした。途中多少の紆余曲折はありましたが、皆様とともにここまで辿り着くことができました。
 ロータリーに入会してからこの7月で20年を迎えますが、その間で一番印象に残っていることは2015‐16年千葉RC櫻木さんがガバナーを務められた時、地区幹事長として各クラブに同行させていただいた時のことです。1 クラブのガバナー公式訪問の懇談会の席でクラブ終結の話が持ち出され、重たい雰囲気になったのは今でも忘れられません。「何故これまで何もしてこなかったのか」「きっといろいろな問題があったのだろう」「何か解決方法がなかったのか」と様々な思いが交錯しました。
 この様な経験を通して、クラブの活性化の為に地区がなすべきことはクラブ基盤の再整備であるとの考えを強くしました。高潔なロータリアンがserviceの理念(職業奉仕の理念)を大切にして地域や国際社会の課題に真摯に向き合い、平和な世界を目指していくことを再認識する事がクラブの基盤再整備のスタートと考えます。ガバナー補佐の皆さんには会員基盤向上についてIMやセミナーを企画・実践して頂きました。各クラブの基盤の強化にも繋がったものと信じます。
 2020年12月にRI はロータリー未来形成(SRF)の構想を発表しました。従来からの“ ゾーン、地区”から“ 地域、セクション” に変更することも含まれています。本年の規定審議会で2モデル地区が決められ、2030年には実施される方向の様ですが具体的な事は未知です。ここで大切なことはガバナンス構造がどの様に変化してもクラブが基本であるという事です。そして地域のリーダーに推薦される様な人材をクラブが育てていく事であると考えます。当地区ではここ数年課題になっていたグループ再編に関してはある一定の方向性は示すことができたものと考えますが、変化の波に足を掬われないように気を付けましょう。
 時代は大きな変革期を迎え、既に新しい時代に突入しています。「強いものが生き残るのではなく、変化する環境に適応したものが生き残る」とダーウインが「種の起源」で述べています。これは生物だけでなく組織も同じであると考えます。私達ロータリーも社会の変化に適応していかなければなりません。時代の先を進まなければなりません。
 
 世界は常に変化している
 ロータリーは、この世界と共に
 変化して成長していかねばならない
 ロータリーの物語は
 幾度も書き換えられなければならない
     『ポールハリス略伝より』

 2021‐22年を締めくくるにあたり各クラブのロータリアンの皆様、信頼のおける精鋭のガバナー補佐、そして地区委員長、委員会の皆様、パストガバナーの皆様、本当にお世話になりました。また地区チーム、特に宇佐見研修リーダー、佐々木地区幹事長を中心とする地区幹事団の皆様、ガバナー事務所の皆様、大変お世話になりました。
 最後にRI シェカール・メータ会長より「BestRotary Days of Service」表彰状を第2790地区全ての皆様の代表として受けることができ、無上の慶びです。
 心よりの感謝をこめて
 
2021年5月
 地区スローガン「Love Other Spirit」~繋ごう次世代へ 夢ある未来に向けて~
 2022年5月


国際ロータリー第2790地区
2021-22年度 ガバナー
梶原 等 (千葉 RC)

 5月は青少年奉仕月間です。
 若い人々の育成を支援するすべてのロータリー活動に焦点を当てる月間であり、指導力養成活動、社会奉仕プロジェクトおよび国際奉仕プロジェクトへの参加、世界平和と異文化の理解を深め育む交換プログラムを通じて、青少年および若者にとって好ましい変化がもたらされることを認識する月間です。またロータリークラブは、この月間中、クラブのニュースレターやその他の広報資料に「各ロータリアンは青少年の模範」のスローガンを掲載するよう推奨されています。
 歴史的に国際ロータリーの奉仕活動についてみると、1927年6月5日から10 日まで開催されたベルギーのオステンド国際大会で目標設定プラン「TheAims and Objects Plan」が採択され、クラブ奉仕、職業奉仕、社会奉仕、国際奉仕が4 大奉仕部門として纏められました。その時青少年奉仕は含まれていませんでした。しかし、その後青少年に対しては新世代奉仕として活動が行われ、様々な変遷を経て2010年の規定審議会で青少年(新世代)奉仕が第5の奉仕部門として加わり、現在の5大奉仕部門が整いました。このように歴史的には青少年奉仕部門は比較的新しいものですが、将来のロータリーを担う極めて重要な部門です。
 国際ロータリーの青少年奉仕活動には皆さんご存じのように複数のプログラムがあります。12歳から18歳を対象としたインターアクトクラブ(IAC)、18歳から若い世代を中心としたローターアクトクラブ(RAC)、また高校生の海外留学と海外からの留学生の受け入れを行う青少年交換事業、更には若い世代が中心になりロータリアンも参加することができる ロータリー青少年指導者養成プログラム(RYLA)事業があります。IAC、RAC、青少年交換、RYLA としっかりとしたプログラムが揃っており、国際ロータリーは元より各クラブの将来に大きく影響する極めてて大切な事業です。私たちロータリーは次の世代を育てるとともに、ロータリーの根幹ともいえる奉仕と親睦、serviceとfellowship をしっかりと伝承していかなければなりません。
 各クラブでの青少年を対象とした奉仕活動事業は多数あります。野球やサッカー、ミニバスケットなどスポーツ支援活動、喫煙の害と健康などの出前教室や講演会などの教育事業、その他子供も参加する社会奉仕活動があります。さらに最近ではこども食堂やフードバンクの支援などもその対象となってきています。このようなロータリーが行っている多くの奉仕活動について、地域の方々にどれだけ知っていただいているでしょうか? もし少ないのであれば、私たちの努力が足りないのかもしれません。ロータリーは地域や世界で行っている奉仕活動についてもっともっと積極的に広報活動をしていきましょう。
 ロータリー活動において希求する究極は“ 世界平和“です。その達成のために奉仕の精神をもってロータリーの仲間たちおよびロータリーファミリーの方々と親睦を絶やすことなく個人として、またクラブとして活動しています。青少年奉仕の実践の中に奉仕と親睦、serviceとfellowshipの理念をしっかりと練りこみ、私達ロータリーが目指す世界平和のために、青少年もまきこんで”世界のために良い事をしていきましょう。
 
2021年4月
 地区スローガン「Love Other Spirit」~繋ごう次世代へ 夢ある未来に向けて~
 2022年4月


国際ロータリー第2790地区
2021-22年度 ガバナー
梶原 等 (千葉 RC)

日本において空気と水は無料で提供されるものである。と言ってほぼ正しいのかもしれません。また公衆衛生の観点から考えてもこれだけ清潔な国があるでしょうか。
 海外、特に途上国に訪れた経験がある方はその事実を経験されたと思います。
 それでも私達は災害時等電気、水道が使えず苦労した経験もされた事でしょう。
 しかし、その時間は途上国と比べたらほんの一瞬です。
 人間の体の 70% 以上が水分です。そして 1 日に1.5~2.0 リットル以上の水を必要とします。
 日本では水道設備が 98% 普及しております。その水道の浄水設備の維持管理は世界中でもトップクラスかもしれません。この恵まれた状況の日本から水と衛生の問題をどう捉え、考えられるのか。
 世界の現状を纏ますと、不衛生な水と適切でない衛生設備が原因の下痢症で一年間に 28 万 9 千人の子供が命を落としています。これは 1 日 800 人、2分間に 1 人の子供が命を落としていることになるのです。
 また衛生設備の普及では世界の総人口の 1/3 の23 億人が適切なトイレを使う事が出来ない現実があります。
 その様な影響で池や河川の水は汚染され病原菌や寄生虫を発生させるなど、汚染された水を使う事によりコレラ、赤痢、A 型肝炎、腸チフス等様々な感染症の伝染を引き起こす要因にもなっています。
 更には、紛争の多いアフリカなどにおいては長期化する紛争の影響を受ける国で暮らす子供たちは暴力が原因で命を落とすよりも水や衛生の環境の欠如により下痢性疾患で命を落とす可能性の方が高いとされております。
 この様な現実にロータリーとして取り組めることは何でしょうか。
 出来る支援活動として考えられるのが飲料水の確保のために井戸水を提供できる仕組みを作ること。簡易トイレの設置、場所によっては井戸の掘削、手動ポンプの設置や手洗い場の提供などです。それと衛生面に関する教育の実施も必須です。
 こういったプロジェクトをロータリー財団の補助金などを利用し、特にグローバル補助金を使う事によって効果の大きなプロジェクトを提供できることになります。
 クラブの皆さん一度、クラブ内でこういった課題について出来る事を話し合ってください。
 大いに討論をしてください。何か見えて来るものがあるはずです。
 もし一つのクラブだけで難しい内容でしたらガバナー補佐にご協力を願って近郊のグループの他のクラブと協力をしあう事も一つの在り方です。
 その為もあって地区では例年開催してきたインターシティーミーティングを今年度は “Rotary‘supdate 会員基盤向上と新たな奉仕活動に向けて ”というタイトルで、且つ出来るだけ複数の各グループが協力しあい 2 月~ 4 月にかけて地区会員基盤向上セミナーを開催してもらっております。
 このセミナーの中ではインパクトのある奉仕プロジェクトの事例や会員増強の成功事例などを皆さんで持ち寄って勉強してくださいという事で各ガバナー補佐の方々にお願いをしてきました。
 各クラブの会長幹事の皆さん、会員であるメンバーの皆さんはこの会員基盤向上セミナーを通じてクラブの新たな道を創造された事でしょう。
 各々で受けられたインパクトをクラブの中に持ち帰り今月は水と衛生というテーマで議論してみてください。そして新たな奉仕プロジェクトとしてこの問題解決に向け各クラブの皆さんが議論し行動に結びつけて頂けると幸いです。

2021年3月
 地区スローガン「Love Other Spirit」~繋ごう次世代へ 夢ある未来に向けて~
 2022年3月


国際ロータリー第2790地区
2021-22年度 ガバナー
梶原 等 (千葉 RC)

日本において空気と水は無料で提供されるものである。と言ってほぼ正しいのかもしれません。また公衆衛生の観点から考えてもこれだけ清潔な国があるでしょうか。
 海外、特に途上国に訪れた経験がある方はその事実を経験されたと思います。
 それでも私達は災害時等電気、水道が使えず苦労した経験もされた事でしょう。
 しかし、その時間は途上国と比べたらほんの一瞬です。
 人間の体の 70% 以上が水分です。そして 1 日に1.5~2.0 リットル以上の水を必要とします。
 日本では水道設備が 98% 普及しております。その水道の浄水設備の維持管理は世界中でもトップクラスかもしれません。この恵まれた状況の日本から水と衛生の問題をどう捉え、考えられるのか。
 世界の現状を纏ますと、不衛生な水と適切でない衛生設備が原因の下痢症で一年間に 28 万 9 千人の子供が命を落としています。これは 1 日 800 人、2分間に 1 人の子供が命を落としていることになるのです。
 また衛生設備の普及では世界の総人口の 1/3 の23 億人が適切なトイレを使う事が出来ない現実があります。
 その様な影響で池や河川の水は汚染され病原菌や寄生虫を発生させるなど、汚染された水を使う事によりコレラ、赤痢、A 型肝炎、腸チフス等様々な感染症の伝染を引き起こす要因にもなっています。
 更には、紛争の多いアフリカなどにおいては長期化する紛争の影響を受ける国で暮らす子供たちは暴力が原因で命を落とすよりも水や衛生の環境の欠如により下痢性疾患で命を落とす可能性の方が高いとされております。
 この様な現実にロータリーとして取り組めることは何でしょうか。
 出来る支援活動として考えられるのが飲料水の確保のために井戸水を提供できる仕組みを作ること。簡易トイレの設置、場所によっては井戸の掘削、手動ポンプの設置や手洗い場の提供などです。それと衛生面に関する教育の実施も必須です。
 こういったプロジェクトをロータリー財団の補助金などを利用し、特にグローバル補助金を使う事によって効果の大きなプロジェクトを提供できることになります。
 クラブの皆さん一度、クラブ内でこういった課題について出来る事を話し合ってください。
 大いに討論をしてください。何か見えて来るものがあるはずです。
 もし一つのクラブだけで難しい内容でしたらガバナー補佐にご協力を願って近郊のグループの他のクラブと協力をしあう事も一つの在り方です。
 その為もあって地区では例年開催してきたインターシティーミーティングを今年度は “Rotary‘supdate 会員基盤向上と新たな奉仕活動に向けて ”というタイトルで、且つ出来るだけ複数の各グループが協力しあい 2 月~ 4 月にかけて地区会員基盤向上セミナーを開催してもらっております。
 このセミナーの中ではインパクトのある奉仕プロジェクトの事例や会員増強の成功事例などを皆さんで持ち寄って勉強してくださいという事で各ガバナー補佐の方々にお願いをしてきました。
 各クラブの会長幹事の皆さん、会員であるメンバーの皆さんはこの会員基盤向上セミナーを通じてクラブの新たな道を創造された事でしょう。
 各々で受けられたインパクトをクラブの中に持ち帰り今月は水と衛生というテーマで議論してみてください。そして新たな奉仕プロジェクトとしてこの問題解決に向け各クラブの皆さんが議論し行動に結びつけて頂けると幸いです。

2021年2月
 地区スローガン「Love Other Spirit」~繋ごう次世代へ 夢ある未来に向けて~
 2022年2月


国際ロータリー第2790地区
2021-22年度 ガバナー
梶原 等 (千葉 RC)

 新しい年が明けて 1ヶ月が経ちました。ロータリー年度も半分以上が過ぎました。小倉ガバナーエレクトは 2月7日から始まる国際協議会へ参加されます。そして国際協議会では 2022-23 年度のテーマが発表されます。
国際ロータリーとして初めての女性会長として、どのようなテーマになるのか、期待して待ちましょう。
 2月の月間テーマは平和構築と紛争予防です。このテーマは地球上に住む全ての人々が希求する世界平和に関するテーマであり、紛争が無くなれば限りなく平和の構築に近づくと思います。しかし紛争予防は御存知の様に簡単なものではありません。政治的、経済的、宗教的等多岐の分野で複雑に交じり合う解決できない課題があります。しかし、解決できない課題であっても、解決の糸口はあるはずです。最も基本的なことは、紛争の相手をよく知り、理解し、認めあうことではないでしょうか。知らないところに不信感が生まれ、紛争の元になってしまいます。
 この課題に大きく貢献しているプロジェクトの一つにロータリー平和フェローのプログラムがあります。世界 6か国、7 つの大学に平和センターが配置され、毎年最大 130 人の優秀な学生が世界の平和と紛争の解決の為に研究をしています。そしてそのプログラムを終了すると、その学生は国際的な平和に関する様々な分野で専門的な仕事をしながら私達のロータリーが目指す世界の平和構築と紛争予防の為に力を注いでもらえるのです。世界の全てのロータリアンが誇るべきプログラムであると考えます。将来このプログラム修了者から世界平和のために偉大な貢献をする人材が輩出されることを期待します。
 翻って日本人として歴史的な視点から、この月間テーマについて考えてみましょう。
 1945 年広島と長崎に原爆が投下され、全世界に大きな衝撃を与えました。その歴史を記録として伝える為の原爆資料館があります。日本人も海外から来られた方々も、まずはこの事実を知り、そして知ってもらうという事が、この先二度と戦争を起こしてはならないことの起点になるものと考えます。それとともに東南アジアの国々へ与えた被害も私達日本人は正しく認識し、深く反省しなければなりません。このような戦後の日本に対する厳しい反日感情の中で少しでも日本が貢献できる事業として、皆様がご存知の米山記念奨学会の事業が1952 年開始されました。これは日本のロータリーとして国際平和に対して取り組んでいる素晴らしい奉仕事業であると思います。
 歴史を正しく認識する事から平和構築のヒントが見いだせます。
 紛争予防のきっかけを作りだすことが出来るかもしれません。
 宗教や経済と様々な課題を解決していく事はロータリーの月間テーマである母子の健康や地域経済の発展などに直結しています。すべてが関連しているのです。
 私達ロータリアンは世界中のロータリアンと繋がっています。
 お互いが正しく歴史を認識し理解しあえることが出来ればこれ以上素晴らしいことはありません。国際基準で平和構築を思い、身近なところから紛争予防のヒントをみつけていきましょう。

2021年1月
 地区スローガン「Love Other Spirit」~繋ごう次世代へ 夢ある未来に向けて~
 2022年1月


国際ロータリー第2790地区
2021-22年度 ガバナー
梶原 等 (千葉 RC)

新年を迎えて
 新年あけましておめでとうございます。
 1月は職業奉仕月間です。ロータリークラブは他の奉仕団体と唯一違いがあるところが職業奉仕という概念です。皆さんはロータリークラブに入会をした頃職業奉仕について理解出来ましたか。
 私は、先輩会員から職業奉仕とは “ 自らの職業を通じて社会に貢献する事 ” であると教えて頂きました。しかし今になって考えてみればそんなに簡単な意味ではありませんでした。
 自分の職業を通じて社会に貢献する事、私は建築設計(建築の設備設計)が職業ですが果たして自分の行っている設計の仕事がどれだけ社会に奉仕 ( 貢献 ) しているのか。こんな悩みを持ちました。私の事務所は公共関係の仕事が多いので、例えば学校や役所の庁舎の設計を行えばそれが作品となり地域社会に役に立ってもらえる。これが本当に奉仕なのかと疑問をもっていました。しかしその答えは年月を重ねるごとに少しづつわかり始めてきました。
 例えば学校を設計します。その成果物を提供する先は発注者の官公庁ですが、その学校で学ぶ子供たちに向けて学習環境を創るお手伝いが出来た。これがもしかしたら地域社会に対しての奉仕なのかもしれないと思えるようにもなりました。また、設計をする中で学習環境を整えるために私達の技術をどれだけ注ぎ込めるのか、こんな事も奉仕の一環であると思えるようになりました。
 しかしロータリーの言う職業奉仕はもっと奥が深いと思っています。
 やがてクラブの例会や社会奉仕活動を行う事により多くのロータリアンから学ぶこと、気づかされる事が積み重なり、その様な機会から教授されることが自分の仕事にも生かされ、やがては自分自身が所 属する業界の役職なども務めさせていただける様になり、業界を発展させ改めてその延長線上で社会に奉仕するという一つ上のステージにて実践することが出来るようになりました。
 振り返りますと、自分自身を成長させて頂けたのはクラブの会員との交流であり、クラブでの社会奉仕活動や青少年奉仕活動です。又米山奨学生や財団奨学生の支援、そしてその先に繋がる国際奉仕活動 などすべての事が影響しています。
 よく考えてみればクラブでの例会参加、クラブ奉仕、社会奉仕等が職業奉仕に繋がっているという事になります。これこそ、他の奉仕団体とは少し意味合いの違いである職業奉仕の考え方が自分自身の仕事も含めすべての活動と行動に生かされているという事になります。その為にはクラブ奉仕も大きな原点です。
 新年を迎えるにあたりクラブの運営も次年度へのバトンを渡すインターバルの時期に入ります。よくロータリーは単年度制だから事業が承継出来ないとか組織の運営が上手く続けられないという声を聴きますが、ロータリーは単年度であるという規定はどこにもありません。クラブのビジョンや中長期の計画を毎年継続されていると思います。
 例会を含むクラブでの基本的な活動が職業奉仕という観点で自己の成長とクラブの繁栄に繋がりその先には、社会奉仕等を通じロータリーが目指すべく国際社会の平和の実現に向かっているのだと思いま す。
 私達ロータリアンは職業奉仕の理念を通じてSERVICEを実践しましょう。行動しましょう。
“TAKE ACTION!” “ 奉仕しようみんなの人生を豊かにするために ”

2021年12月
 地区スローガン「Love Other Spirit」~繋ごう次世代へ 夢ある未来に向けて~
 2021年12月


国際ロータリー第2790地区
2021-22年度 ガバナー
梶原 等 (千葉 RC)

   10 月31 日開催の地区大会におきましては、国際ロータリー会長代理中川高志様(大宮RC)をお迎えし、82 クラブ会長・幹事の皆さん並びに会員の皆さんのご協力の下、滞りなく終了することができました。新型コロナウイルス感染症が小康状態にあったとはいえ、考えられる万全の感染対策を講じつつコンパクトな大会としましたが、インパクトのある記憶に残る地区大会を目指しました。開催に努力いただいた全ての方々に心より御礼を申し上げます。
 さて、12 月は「疾病予防と治療月間」で、ロータリー重点項目の中でも直接個人の命に関わる項目として定められた月間です。
 人々が健康な生活を営むことができる社会を構築することを目指して、私達ロータリアンは世界および地域社会で疾病を予防するとともに早期発見し治療して治癒させていく事ができるよう奉仕活動を実践しています。またこの月間を通して、ロータリアン一人ひとりが自身の健康についても考えるきっかけとすることが、他人に対する思いやる心を培い、奉仕の精神を高めることにつながるものと考えます。
 今私達国際ロータリーが第一優先事項で取り組んでいる疾病予防はポリオの根絶です。ポリオの野生株が残る常在国はアフガニスタンとパキスタンの2か国で、今年のポリオ発生数は9月30日現在ではそれぞれ1 例ずつ、併せても2例のみとなっています。10月24日は世界ポリオデーで、地区内の多くの皆様にもEND POLIOに向けたポリオ根絶祈願を各地で開催して頂きました。地区としても成田山新勝寺にて護摩祈願をさせて頂きました。野生型ポリオの根絶に向かって確実に前進していますが、ワクチン由来型ポリオという新たな課題も出てきております。忍耐強く支援を継続していきましょう。
 疾病は国の経済発展と強く結びついております。世界の中を見渡しますと経済発展途上国(途上国)はまだ沢山あります。そういった国々の疾病予防や治療に対する医療体制はどうなっているのでしょうか。又それを支援する国、或いは自治体の対応はどうなっているでしょうか。私達が住む日本では高度な医療がすべての国民に提供され、また欧米では貧富の差による医療レベルの差はあるものの日本と同様医療のインフラは確立しています。しかし途上国ではそれ以前の公衆衛生的な大きな問題がある国が多くあります。私達は国際ロータリーの一員として、地球に住む人間の一人として、寛容と忍耐の心をもって支援していきましょう。
 喫緊の課題として挙げられるのは、途上国の一部では貧困に由来する新生児、乳幼児の感染症や低栄養状態による死亡や母親の出産に関わる合併症や感染により死亡することが少なくないことです。このような現状を正しく理解し、改善していく基本としては、国際ロータリーメータ会長が強調されているように、女児、女子のエンパワーメント(地位向上)を行うとともに、基本的教育や識字率の向上が極めて大切であると考えます。疾病予防と治療に関してはロータリーの果たすべき役割が多く存在しています。実践可能なことから支援していきましょう。
 私達は世界の現状を正しく理解し、その支援に向け同じ地球人として手を差し伸べていきましょう。SERVE TO CHANGE LIVES 私達はみんなの人生を豊かにするためのパワーと魔法を持っています。

2021年11月
 地区スローガン「Love Other Spirit」~繋ごう次世代へ 夢ある未来に向けて~
 2021年11月


国際ロータリー第2790地区
2021-22年度 ガバナー
梶原 等 (千葉 RC)

   ロータリーの活動においてロータリー財団がどのくらい貢献をしているのか一度考えてみましょう。私達ロータリアンは地域社会や国際社会で人々の暮らしや地球環境を守るために様々な支援をしております。その支援とは人道的支援であったり経財的な支援であったりと様々です。そしてその支援には全てお金が必要となります。
 財団の費用は一人一人のロータリアンの貴重な寄付から成り立ちますが、支援先は経済的に困窮している国もあれば先進国の様に発展している国もあります。
 地球環境の観点で見れば災害も含め支援の地域は時代によって様々です。
 こういった世界の現状を一度まとめ、必要な国や地域に必要な支援が出来るように調整を図るのがロータリー財団です。例えて言えば私達が銀行にお金を預けたり、大きな買い物をするときにはローンを組んだりと金融機関と私達の生活は密接な関係になると同様、私達の生活がロータリーで言うところの各奉仕活動なのです。
 特にグローバル補助金を使う大きなプロジェクト(30,000㌦以上)は私達のクラブで積み立てた費用だけで賄うことが難しいですが、ロータリー財団を活用することによりこうしたプロジェクトの活動を行う事も出来るのです。
 もうひとつは、ポリオの根絶に対する支援です。1979年フィリピンの子供達にポリオの予防接種を始めてから42年で野生型ではアフガニスタンとパキスタンの2ヶ国となり、2021年8月30日現在それぞれ1例、合計2 例に抑えるまでになりました。しかし、野生型ポリオウイルス感染を根絶に加え、伝搬性ワクチン由来ポリオウイルスの爆発的感染を無くすなど、まだまだ取り組まなければならないことは多くあります。感染症は少しでも手を緩めると必ず再燃してきます。これからもポリオ根絶の目標に向かって忍耐強く支援を続けていきましょう。
 さらにロータリー財団はロータリー平和センターへの支援も続けています。
 ロータリー平和センターは世界の平和を目指す人材を育成する、正に国際平和のために欠かす事の出来ない大切な機関です。
 世界には7 つの大学と提携し、6 つの平和センターが運営されており、日本にも東京都三鷹市にある国際基督教大学内に設けられ、世界平和の研究に向けた平和フェローである人材を育成しております。
 この様にロータリー財団は具体的且つ達成可能な目標に向け役立つ大切な組織なのです。
 そして2013 年から「未来の夢計画」として地区補助金・グローバル補助金と言った使いやすい補助金モデルを創り上げ、特に地区補助金に関してはその地区の裁量で利用でき、私達に身近な地域社会に向けて
直接目に見える支援を可能にした制度です。
 「未来の夢計画」を上手に利用し、地域社会や世界に対して良いことをしていきましょう。そして私達ロータリアン一人一人が支えているロータリー財団をもっと身近に感じて支援していきましょう。
 ロータリー財団は私達が将来のロータリアンに対してロータリー活動のバトンを渡していくために無くてはならない存在です。
 私達には世界の人々の暮らしを守り地球環境を維持していく責任を担っています。世界の人達の為に我らロータリーはこれからも前へ進みます。
 「Serve To Change Lives 奉仕しようみんなの人生を豊かにするために」このRI テーマを続けていくためにチャレンジして参りましょう。

2021年10月
 地区スローガン「Love Other Spirit」~繋ごう次世代へ 夢ある未来に向けて~
 2021年10月


国際ロータリー第2790地区
2021-22年度 ガバナー
梶原 等 (千葉 RC)

 「経済と地域社会の発展」という10 月の月間テーマについて、ロータリーは何をすべきなのかを考えてみましょう。
 今国際的に求められているのは開発途上国( 発展途上国) の経済をいかに支援できるか、例えば農業支援をして自立できるように応援する、或いは生産工場などを建ててその土地の新たな産業を生む等、沢山の支援がクローズアップされます。簡単に農業支援といってもその支援内容は多岐に渡ります。また生産工場を建設するだけではなく、流通やそれに合わせたインフラ整備も考えなくてはなりません。しかしそのニーズは地域や国々によって生活環境の違いがあり、歴史や文化の違いも影響しています。更には気象条件による影響なども考慮しなければなりません。
 国々での宗教や文化の違いもありますが、本来力を発揮できるはずの女性が将来に亘って活躍できる場が限られるならば、その国の経済発展にも何かしらの影響を及ぼしている事が考えられます。女子のエンパワーメント(地位向上)が不可欠であり、また教育を受けることの出来ない子供が多ければその国の将来的な発展は困難となることは明白です。
 このように今月の「経済と地域社会発展」は先月の月間テーマ「基本的教育と識字率向上」と極めて深い関係があることが判ります。
 世界には約10 人にひとりが1 日1.9ドル未満で暮らしている現実があり、2015 年の国連サミットで定められた持続的可能な開発目標Sustainable DevelopmentGoals (SDGs) の中では17 の目標の1 つ目として「世界中の貧困を終わらせる」ことが盛り込まれています。一方、2018 年世界銀行での調べでは発展途上国の一人当たりの国民所得は日本円換算で11 万円程度の低所得国から上位所得国の134 万円とその差はとても大きな幅があります。また低所得国から上位所得国になるまで約28 年がかかると試算されています。この様に考えると、発展途上国に対する経済のサポートは計り知れない時間と費用が必要であるという事になります。支援する側も相当腹を据えてこれに取り掛からないと現実の問題解決には至らないという事になりかねません。
 それでは私達に出来る事は何でしょうか。それは各クラブの皆さんが考えられているように途上国で問題になっていることを知ることではないでしょうか。衛生条件の改善が最優先課題の国もあれば、児童労働や女性の差別によって未来の選択が限られてしまっている子供や女子も多くいる国もあります。他にも地球温暖化による海面上昇が大きな課題になっている地域もあります。これらは例えば普段何気なく使用しているペットボトルなどのごみが資源として途上国へ輸出されますが、技術面など含め様々な過程の中で一部が適正に処理されず、その国の環境汚染に繋がっているという問題もあります。実は私達の生活と途上国の人との暮らしが一部繋がっているという現実を直視していく必要があるものと考えます。私達が与えている状況も含め、まずはその国の現状を知る事でしょう。次にその国または地域に何が必要なのかを考え、私達ロータリアンが出来る事を具体的なアクションとして行動に移していく事が大切であると考えます。
 経済とは国を治め、人民を救うためのものであることを国際的視点に立って考えていく必要があるものと考えます。そして私達ロータリアンの基本理念である奉仕(SERVICE) という考えを行動に結びつけましょう。 国を超え、私達は世界中の人達と同じ地球人です。そう考えることにより“Take Action” の一歩に繋がりその延長線上では対象の地域が経済発展に繋がるものと信じます。「経済と地域社会発展」活動を実践し、 Serve To Change Lives “ 奉仕しよう” “ 世界中の人々の人生を豊かにするために” を実現しよう!
2021年09月
 地区スローガン「Love Other Spirit」~繋ごう次世代へ 夢ある未来に向けて~
 2021年9月


国際ロータリー第2790地区
2021-22年度 ガバナー
梶原 等 (千葉 RC)

 9 月は「基本的教育と識字率向上月間」です。教育と識字は人間が尊厳をもって自立した生活を営んでいくためには不可欠です。しかしながら、日本人は特に日本のロータリアンはこの言葉に“ ピン” とくるものがあるでしょうか。少なくとも国内では意識をされない方が大多数だと思われます。日本人であれば一般の社会で生活をしていくうえで必要な、教育・文字の読み書きは義務教育の中で習得できるわけです。更には義務教育を超えてたところでの学習も公共の図書館をはじめ、高校や大学、各専門の学校など知識を得るには恵まれた環境にあります。
 一方発展途上国の一部では、まだ日本のように恵まれた環境でない国々が多くあり、その結果生活の手段として人間が本来やってはいけない行動をとらざるを得ない環境下に置かれてしまう事も報道されています。それは最悪の場合戦争に結び付くことに もつながり、あるいは地球環境を破壊することにもつながります。そして知らず知らずのうちに自分自身の命をも危ぶむことになります。当然のように基本的な教育を受けることができず、文字の読み書きもできないで成長することになります。
 日本においては平和であるように記載しましたが、貧困世帯という新たな問題にもなりつつあります。この世帯の子供たちは両親等の様々な理由により、本来正当に受けられるべき義務教育も金銭的な理由などから学校に行くことを放棄していることが報道されています。
日本では貧困世帯の問題は決して目を背けることはできない重要な課題であり、その根幹には発展途上国と類似の隠れた課題があるものと認識して、その原因が何かをロータリーが探り解決の糸口を見つけていきましょう。
  今年度、シェカール・メータ会長は女子のエンパワメントを重要な奉仕プロジェクトに位置付け、ロータリーが女子の受けている不利益を少しでも緩和できるように働きかけるプロジェクトを推進しております。これは女子だけのことではなく、発展途上国にはもちろん日本にも女性の不利益や差別が、程度の差はあれまだまだ多くあります。私達日本のロータリーは国際的な課題と日本における課題をどの様に受け止め、その問題を少しでも和らげることができるか、換言すれば基本的教育にも影響を及ぼす可能性のある貧困問題をどの様に解決していくかを考え、改善に向けて実行していくことが重要であると考えます。これらを解決の方向へ進めるためには、特に女性のロータリアンの力は不可欠です。
  大きく変化する世の中で” 基本的教育と識字率向上“ に対する課題は単純ではなく広範囲な問題に発展していきます。発展途上国に学校の校舎を作ること、教育の機会を与えられる文房具などのサポートをすることは大切な支援活動です。それとは別に多様化している様々な問題があり、ハード面の支援からソフト面の支援にも目を向けるべき時に来ているのかもしれません。
  これらの問題の根源を見つけ出し、その支援に優先順位をつけ効果的なサポートをしていく事が今のロータリーに求められていることではないでしょうか。私達ロータリーは全ての国で、すべての子供が家族から愛情をもって育てられ、基本的な教育を受け、文字の読み書きが普通にできるような世の中を目指しましょう。いのは職業人である私達ロータリアンの基本理念である「Ideal of service(奉仕の理念)」、そしてロータリーの目的です。これらを理解頂ける同志を増やしていきましょう。次の世代に輝く“ ロータリーのバトン” を渡すために。
2021年08月
 地区スローガン「Love Other Spirit」~繋ごう次世代へ 夢ある未来に向けて~
 2021年8月


国際ロータリー第2790地区
2021-22年度 ガバナー
梶原 等 (千葉 RC)

 どのクラブも会員増強は重要な課題です。そして多くのクラブが会員の維持拡大に奔走している事と思います。ロータリーはクラブ例会に集う事により自己の奉仕の理念を見つめ直し新しく始まる1週間に向けて英知と勇気を湧きたてる事の出来る大切な場所です。そのロータリークラブに新しい風を吹き込むのが新入会員です。ロータリークラブの事は何も知らない新しいメンバーこそがクラブの活性化に大きな影響を与えるのです。先輩ベテラン会員は新会員に対してロータリーのイロハを教え、若手、中堅はフレッシュな感覚の新会員から様々な影響を受けるのです。勿論新会員はクラブのロータリアンから多くの学びの場を提供され研鑽を積み成長していきます。会員が増えるという事はこういったプロフィットが沢山ついてきます。
 私達は会員増強と言うとノルマとして意識してしまいます。ですが、新会員を招くことはクラブの活性化に良い影響を与えてもらえる機会として前向きに捉えて頂きたいと思います。
 そしてもう一つは新クラブの結成です。私達、第2790 地区には既に82 のロータリークラブが存在し、 もうこれ以上クラブを増やしてどうなるんだ、むしろ合併ではという声も聞こえます。
 クラブにはいくつかの形態があります。此処でいう新クラブは衛星クラブ、ローターアクトクラブやインターアクトクラブの事を指します。(他に法人クラブ、パスポートクラブ、活動の分野に基づくクラブ等…)これは既存のロータリークラブの例会時間であるとか、会費、あるいは参加者の構成等も見直して新しい発想の新クラブを設立してみませんか? という事なのです。特に衛星クラブは日本国内に8 クラブ存在します。かつてはE クラブというインターネット上のクラブもありました。現在はEクラブも通常のロータリークラブと変わらない括りになりました。しかしクラブの運営方法などはオンライン・ハイブリッドを使うなどの形態を上手に操る事で十分に運営は出来ます。
 此処で課題になるのが、ロータリーは親睦と奉仕の2 本柱であるという事です。しかしオンラインでは親睦(フェローシップ)が担保できないと仰る方が多いのです。 しかしメンバー同士のお互いの信頼関係と相手を思いやる気持ちがあれば直接会う事が出来なくても友情は成り立ち、そこに親睦が生れるはずです。それよりも多様化しているこの時代に新たなメンバーを迎え入れる為にもオンラインツールを利用する事や新たなクラブ形態を考える事等が大きな課題になるのではありませんか。
 伝統的なクラブは柔軟性を取り入れ、あるいはオンライン・ハイブリッド例会を開催するのが難しいクラブは是非ともご自身のクラブに衛星クラブを設立して参加者の基盤を広げてみては如何でしょうか。又、比較的アクティブに活動できる年代のメンバーが多いクラブに関しては根本的な例会の開催時間や開催方法・運営方法を見直しメンバーがより参加しやすい環境を創り出すことで如何でしょうか。そのクラブの方針に賛同し参加される新会員も増える事と思います。
 何より大切にして頂きたいのは、クラブの将来ビジョンをしっかりと掲げ、メンバーが同じ方向を向いたときに会員増強や新クラブの設立などメンバーが自ら行動を起こすことにあります。忘れてはならないのは職業人である私達ロータリアンの基本理念である「Ideal of service(奉仕の理念)」、そしてロータリーの目的です。 これらを理解頂ける同志を増やしていきましょう。次の世代に輝く“ ロータリーのバトン” を渡すために。

2021年07月
 地区スローガン「Love Other Spirit」~繋ごう次世代へ 夢ある未来に向けて~
 2021年7月


国際ロータリー第2790地区
2021-22年度 ガバナー
梶原 等 (千葉 RC)

新年度のスタートを迎えるにあたり、第2790地区内各ロータリークラブの会長・幹事の皆様におかれましては、希望を胸にいつの時よりも輝きをもってスタートされたこととお慶び申し上げます。
 また、クラブ会員の皆様におかれましても夫々に今年度の想いを描かれている事と思います。
 ポールハリスとその仲間4名でロータリーを設立した1905年から116年が経過し、日本にロータリーが生まれ丁度100年を過ぎたところです。
 国際ロータリーも私達の日本のロータリークラブも次の100年に向かって動き始めたところです。
 本年度、シェカール・メータRI会長は国際口ータリー2021-22年度のテーマを、
Serve To Change Live
奉仕しようみんなの人生を豊かにするために
とされました。
 このテーマは、私達ロータリアンは奉仕することによって私達の人生も豊かになる。
 奉仕する事はこの地球で生活をしている賃貸料であるとも仰っています。
 私達ロータリアンが世界中のすべてに奉仕することによって全ての人達の人生を豊かにする事にもつながります。
 ロータリーの重点分野の中に「環境」が加わりました。ロータリーは人類の生活とこの地球環境も視野に入れ自然と人間が調和を図ることがより具体的に求められてきました。
 飢餓を無くし、紛争を無くし世界が平和になったとしても私達が暮らす地球が健康でなければなりません。人に向けて焦点を当てていたロータリーもいよいよ地球を取り巻く環境全てに奉仕をしていかなければならないという事です。
 そして、RIのテーマを補完する意味で今年度地区のスローガンとしては、
Love Other Spirit
~繋ごう次世代へ夢ある未来に向けて~
とさせていただきました。
 これは、RIのテーマである奉仕をすることで人々の人生を豊かにするという事。
 そして人々が豊かになる事で、この地球環境をみんなの力で次の世代に繋いでいくという事。その責任は今ここに生きる私達にあると言う事です。地球上のすべてのものに愛情をもって接していかなければならないという事です。
 それはロータリーという組織も同様であり、未来のロータリアンに対して1905年のポールハリスをはじめ4名の仲間が描いたロータリーという組織を繋いでいかなければならないという事です。
 当地区は昨年グループ再紺の件やガバナー補佐選出の件で考えさせられる年でありました。また、そのことにより地区リーダーシッププラン(DLP)やクラブリーダーシッププラン(CLP) を今一度見つめなおす機会にもなりました。さらに国際ロータリーもSRF未来形成といった新たな組織管理体制を発表しました。
 この変化に対応すべくどの様な状況になっても健全である強いクラブづくりは必須の課題です。
 変革者である我々ロータリアンはこの変化に対応すべく時代の先を照らす地域のリーダーであって頂きたいと思います。
 皆さんの勇気ある行動が未来のロータリーを創り上げていく事でしょう。
 さあ行動しましょう。そして奉仕しましょう。みんなの人生を豊かにするために。
 1年間どうぞよろしくお願い申し上げます。

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2021-22年度
国際ロータリー第2790地区
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