奉仕プロジェクト委員会からのお知らせ

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奉仕プロジェクト委員会の課題   地域の方々が楽しめる事業を

2010年1月1日
奉仕プロジェクト委員長 角井 宏

 

 奉仕プロジェクト委員会は、2007年版手続要覧による呼称で、以前のクラブ四大奉仕委員会に変わる新5大委員会のひとつ、つまり会員増強委員会、クラブ広報委員会、クラブ運営委員会、ロータリー財団委員会と並ぶ委員会になって訳ですが、多くのクラブでは、旧クラブ奉仕委員会の任務を会員増強・クラブ広報・クラブ運営の三委員会に分散させ、旧社会奉仕関係・旧国際奉仕関係を奉仕プロジェクト委員会に統合しておられます。
 
 地区の奉仕プロジェクト委員会も前年度の7つの奉仕関係委員会を小委員会という形で統合して作られました。クラブ外のことは急激な変更を避けるため、本年度事業は前年度踏襲という地区の方針もあって、新規方針を打ち出しにくい状態で半年間を過ごしきましたが、そろそろ次年度はどうすべきかの指針をはっきりさせるべき時期だと思います。
と申しましても、奉仕活動の基本はクラブで、地区ではないのですから、各クラブにおいて、地域のニーズという観点から、当該クラブの奉仕事業が、地域のニーズに合致しているか、ロータリーらしいプロジェクトであるかどうかを見直していただいて次年度事業をどう絞り、どう実行するかお考えいただきたいのです。
 
 地区の奉仕プロジェクト委員会は、各クラブから提示される、プロジェクトが所期の成果を上げられるようお手伝いするのが任務でありますが、その方法を具体的に申しますと知恵とお金の二つに絞られるでしょう。これらのうち、知恵はともかく、お金はふんだんにあるわけではなく、ロータリー財団の支援位しか期待できませんが、昔と違って、財団も事業が複雑多様化して、寄付も使途に直結せぬ仕組みでお金が集まりにくくなっていますから、あまり期待できません。
それで結局あれもこれもではなくて、地域からの感謝が期待できる事業数本に絞って、あるいは何年かに一本という具合で実効を上げるほかはないと思います。すでに社会奉仕小委員会では、各クラブの魅力ある事業の報告を求めております。地域の適切なニーズ発見を助けるため、各クラブの主な社会奉仕事業を要約して編集刊行する事業を考えております。これは、RIのウェッブ広報整備と相まって、全世界に貢献するでしょう。私自身が個人的にいただいている情報だけでも、次年度には地域から感謝される、刮目すべき成果を差し上げられるものと確信しております。
 
  国際奉仕も同様、共同実施するクラブの関係地域から感謝されるプロジェクトでなければなりせんが、去る9月の国際・社会委員長セミナーでも申し上げたように、国境をこえた海外援助は、専門の外交官でも、成功至難の事業でして、相手クラブと飲んだ位で、感謝されていると早合点すべきではないのは、申すまでもありません。事業が地域の支持を本当に得られているかどうかの判定は大変むつかしいので、次年度からは、WCS本部のプロジェクトLINKに登録されているプロジェクトを優先したいと思います。
 この登録は、実施国のクラブ又は地区が、寄贈物資の一般的名称、部品やサービスの現地調達の可能性その他の情報を登録するもので、有効期限は2年間です。
このほか、当委員会関係では、青少年交換事業、ロータリーアクト、インターアクト、クラブのプロジェクト、ライラ事業等を成功させるよう支援したいと思っております。
 
  青少年交換事業については、今年も長期は2年、短期は9月の研修期間の留学生交換をしていますが、この事業は、財団留学とは異なり、ロータリー関係者も参加できますし、修学内容も相手側との協議でかなり自由がききますので、お勧めしたいプログラムです。又、インターアクトは高校生、ローターアクトは高校卒以上30歳未満を対象とする奉仕研修実施団体ですが、今年から新世代向け短期青年交換も始まりますので、これらを有機的に連携させ、新タイプの奉仕指導者の育成をめざすことも期待できます。ただ、これらのクラブの設立には、ロータリー・クラブの提唱と支援が必要なので、未参加のクラブは近隣クラブと連携してアクトの立ち上げをご企画ください。
 
  なお、各クラブの奉仕プロジェクト委員会の取り組みは、四大奉仕の核である網領に忠実であるべきです。取り分け国際奉仕の目的は、究極において、奉仕の理想に結ばれた、事業と専門職務に携わる人の世界的親交によって、国際間の理解と親善と平和を推進することに尽きるのであって、ロータリアンの国際的親交に関わりない国際奉仕を進めようとするならば、クラブ定款の改正が必要なのではないでしょうか。


  上記印刷用文書は ダウンロードページ カテゴリー委員会より
     ファイル名 奉仕プロジェクト委員会の課題  奉仕プロジェクト角井委員長                   


 

 

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