2008−09年度 国際ロータリー会長 李 東 建(D.K.Lee)

クラブ会長各位
 今年度、クラブ会長となられた皆さまをお迎えし、同じ年度にRI会長を務めさせていただくことができ、大変光栄なことと存じております。ロータリーの歴史は数々の素晴らしい業績に彩られていますが、今年度、私も皆さまとともに素晴らしいことを成し遂げたいという希望と計画に満ちています。私たちの組織が目標に向けてすべての才能と力を注ぐとき、どんな偉業が成し遂げられるか、私たちはそれを世界に示してきました。

 今年度、子供の死亡率を低下させるために私たちにできるすべてを世界に示すときがやってきました。この目標の達成を助けるプログラムが、ロータリーには数多く存在します。それは、子供たちが5歳まで生き延びられないという地域社会の根本的な問題に取り組むものです。熱意あるロータリアンが、食糧や食糧生産手段を提供し、きれいな水の利用を可能にし、家族を支えるために事業を始めたいという人に小額ローンを提供し、さらには、身体を麻痺させ、時には命をも奪う病気から世界の子供を守るために予防接種を実施することに全力を捧げるなら、ロータリーの運動を真に開花させることができるでしょう。子供たちの命を救う仕事を遂行するとき、私たちは「夢をかたちに」することができるのです。

 今年度の会長賞表彰プログラムは、「夢をかたちに」するためのクラブの指針となるものです。
四大奉仕部門と会員増加に基づく本プログラムは、クラブが健全かつ活発になるための枠組みを提供します。クラブの皆さまには、単に表彰を目的とするのではなく、世界に違いをもたらす方法として本寅を目指していただければ幸いです。
本プログラムはまた、ロータリーが世界で行う善行に焦点を当て、これを増やしていく手段として、私たちのパートナーであるローターアクトとインターアクトも対象としています。

 会長賞の資格を得るために、クラブは子供の死亡率を低下させる奉仕プロジェクトを実施し、会員増強目標を達成し、さらに本要項に挙げられている5つの分野から活動をそれぞれ1つずつ、2008年7月1日から2009年3月31日までの間に完了しなければなりません。実施する活動の規模は、クラブ会員の数と能力、そして会員の関心や技能に応じたものにすべきです。クラブがこれらの活動を果たしたなら、申込書に記入し、2009年3月31日までに地区ガバナーに提出してください。その後、ガバナ}が、有資格のクラブのリストを2009年4月15日までにRIに提出します。

 今年度の終わりには、英国、バーミンガムで開催されるRI国際大会にて業績を祝うことになります。共に奉仕する年度を祝うために、皆さまにご参加いただけることを心より願っております。
一体となって「夢をかたちに」していこうではありませんか。


李東建 2008−09年度国際ロータリー会長

地区ガバナーの表彰
地区ガバナーが2008−09年度会長賞の受賞資格を得るためには、地区内の50パーセント以上のグラブが会長賞を受賞することに加え、ガバナーと地区内クラブ会長の50パーセント以上が、2008年7月1日から2009年3月31日までの間に新会員を1名人会させなければなりません。

2008−09年度ローターアクトおよびインターアクト会長賞
ローターアクト・クラブとインターアクト・クラブは、「夢をかたちに」のテーマを実践する価値ある奉仕活動を遂行したことにより、表彰を受けることができます。本賞の受賞資格を得るには、ローターアクト・クラブとインターアクト・クラブは、本要項に挙げられた活動の中から(分野は問わず)少なくとも4つの活動を実行しなければなりません。提唱クラブは、ローターアクトおよびインターアクト会長賞申込書に署名したうえ、2009年3月31日までに地区ガバナーに提出しなければなりません。その後、ガバナーは、有資格のクラブのリストを2009年4月15日必着でRI世界本部に送付しなければなりません。

奉仕プロジェクト(必須)
子供の死亡率を低下させる奉仕プロジェクトを地元レベルまたは国際レベルで実施する。

 

会員目標(必須) 2009年3月31日までに1名の会員純増を達成する (推奨目標:10パーセントの会員純増)。


会員増強

  • クラブ会員が地区会員増強セミナーに出席するよう、確認する。
  • 2009年3月31日までに、会員(クラブ会長を除く)の10パーセント以上が、新会員をクラブに入会させる。
  • クラブ会員1名が会長主催地域会議に出席するようにする。
  • 2009年3月31日までに、少なくとも1名の財団プログラム(国際親善奨学生、研究グループ交換チームメンバー、ロータリー世界平和フェロー)、あるいはRIプログラム(元青少年交換学生、元ローターアクト会員、元インターアクト会員)の学友を勧誘する。
  • 2009年3月31日までに、複数の会員を勧誘したクラブ会員を正式な形で表彰する。
  • 会員の多様性を奨励し、均整の取れた会員基盤を推進する。クラブに現在会員のいない属性のグループから新会員を入会させる。
  • 会員見込者を探し出し入会を誘うために、資格を備えた地元社会の企業や専門職務のリーダーに関する分析を行う。
  • 移転するロータリアンが移転先の新しい地域社会のクラブに入会できるよう手助けをすることによって、会員をロータリーにとどめる。
  • www.rotary.orgの「会員アクセスページ」を利用して、毎月、RIに新会員の報告を行う。

 

クラブ奉仕

  • 会員の5パーセントがRI国際大会に出席するようにする。
  • 地元の公共図書館か高校の図書室に、「ザ・ロータリアン」詰または「ロータリーの友」誌の購読権を寄贈する。
  • 適切とみなされる場合、次期クラブ役員ならびに会員、会長エレクト研修セミナー(PETS)地区協議会、地区ロータリー財団セミナー、地区大会に出席するよう、確認する。
  • ポリオ撲滅に対し卓越した奉仕を行った会員を表彰する。
  • 今年、クラブのすべてのロータリアンがクラブの活動に参加するよう、一人ひとりに呼びかけるようにする。プロジェクト委員会の委員を務める、あるいはクラブ奉仕のある面を担当するなど、参加の形は問わない。
  • クラブのロータリアンで広範囲にわたるさまざまなクラブ・プロジェクトやプログラムに積極的に参加した人を、四大奉仕部門功労者として表彰する。
  • 少なくとも5つの機会に奉仕活動や親睦活動に参加してもらうことで、会員の家族でロータリアンではない人々(配偶者、成人した子供、親、物故会員の配偶者など)をロータリー家族に迎え入れる。
  • ロータリアンとその家族のためにプロジェクトや活動を援助する、ロータリー家族委員会を任命する。
  • 地元の非政府団体から講演者を招いたり、国連ミレニアム開発目標に関するクラブ・プログラムを実施する。
    www.un.org/millenniumgoals
  • ロータリー世界平和フェロー(現在のフェローと元の参加者)をクラブの会合に招き、スピーチをしてもらう。

 

職業奉仕

  • 職場や職業生活での倫理と四つのテストの適用に関する集会を開く。
  • すべての新クラブ会員に「四つのテスト」または「ロータリアンの職業宣言」(200−JA)を配布する。
  • ロータリアンが若い人々を職場に連れて行き、職業の機会について教育するための日を設ける。
  • 少なくとも1名の会員に、職場で高校生や大学生のためにインターンの場を提供してもらう。
  • 職業奉仕月間(10月)中に職業奉仕活動を組織する。
  • ロータリー・ボランティアとして1名のクラブ会員を登録し、ボランティア奉仕活動補助金を申請するよう奨励する。
  • 1名のクラブ会員に、研究グループ交換チームメンバーを職場に受け入れてもらう。
  • 地元の青少年のための就職相談や開発プロジェクトに参加し、キャリア目標を達成するために正式な学校教育がいかに重要かを強調する。

 

社会奉仕

  • 地域社会のニーズ査定を行い、少なくともクラブ会員の半分とその配偶者が参加する新規の地元奉仕プロジェクトを立ち上げるために、その査定結果を活用する。プロジェクトの支援団体としてGoodwil lndustries International(国際友好産業振興団体)*を考慮する。
  • 新しいロータリー地域社会共同隊を提唱する。
  • 地元地域で水プロジェクトを実施する。
  • 地域社会の飢餓問題に取り組むことによって子供の死亡率を低下させるプロジェクトを実施する。
  • 地域社会の児童虐待やストリートチルドレンの問題に対処するプロジェクトを提唱、もしくは参加する。
  • 保健への認識向上キャンペーンもしくは保健問題に取り組むプロジェクトを提唱、もしくは参加する。
  • 地域社会で識字率の向上に取り組むプロジェクトを提唱、もしくは参加する。国際読書協会*と協同でプロジェクトを開発することを検討する。
  • 道や公園の安全性など、子供の安全確保に取り組むプロジェクトを提唱、もしくは参加する。
  • 印刷媒体、ラジオやテレビ番組、看板などを利用し、公共奉仕広告(可能であれば、ロータリー公共イメージ・キャンペーンで提供されている公共奉仕広告)を掲載(放送)することによって、一般の人々にロータリーについて広める。
  • 平和あるいは紛争解決を推進するために立案されたプロジェクトを提唱、もしくは参加する。
  • クラブ会員とロータリー財団学友とが協力して遂行できる社会奉仕プロジェクトを実施する。
  • 新しいインターアクト・クラブまたはローターアクト・クラブを提唱する。
  • ロータリー青少年指導者養成プログラム(RYLA)の行事参加者を後援する。
  • 学校を後援する。

 

国際奉仕

  • 世界社会奉仕プロジェクト交換一覧表に登録されているプロジェクトを支援する、もしくはプロジェクトを登録する。
  • 国連ミレニアム開発目標を出発点として、少なくともクラブ会員の半分が参加できる新規の国際奉仕プロジェクトを立案し、着手する。
    www.un.org/millenniumgoals
  • 子供の死亡率低下を目標に、きれいな水、保健、飢餓救済、識字率向上を目的とするプロジェクトを実施するために、ロータリー財団マッチング・グラントまたは保健、飢餓追放および人間性尊重(3−H)補助金を申請する。
  • 「毎年あなたも100ドルを」の目標である、クラブ会員一人当たり米貨100ドル以上のロータリー財団への年次プログラム基金寄付を達成する。
  • 水管理や衛生管理に取り組む国際奉仕プロジェクトを実施する。
  • 国際的な識字率向上プロジェクトを実施する。
  • 少なくとも1つのロータリー財団教育プログラム補助金(奨学金)を得るために、地区レベルで競う資格のある候補者(国際親善奨学生、ロータリー世界平和フェロー、研究グループ交換チームメンバーもしくはリーダー、大学教員のための補助金参加者)を探し出す。
  • 研究グループ交換チームを派遣する、チームメンバーを受け入れる、またはロータリー友情交換プログラムに参加する。
  • 世界ネットワーク活動グループについてのクラブ・プログラムを実施する、またはクラブ会員の少なくとも5パーセントをグループの一つに入会させる。
  • ポリオ・プラス、またはポリオ・プラス・パートナーにクラブから寄付を行う。
  • ポリオ・プラス、および世界ポリオ撲滅推進活動におけるロータリーの役割に関するクラブ・プログラムを実施する。
  • クラブ会員1名に、ロータリー財団国際親善奨学生のための受入側カウンセラーの役割を引き受けてもらう。
  • 子供の飢餓問題に取り組む国際奉仕プロジェクトを実施する。
  • 青少年交換学生、国際親善奨学生、ロータリー世界平和フェローを派遣する、または受け入れる。

 

*RIは、これらの団体と正式な協力関係を結んでいます。