社会奉仕委員会からのお知らせ

社会奉仕委員会便りその2
平成21年9月10日

                                                          奉仕プロジェクト委員会
                                                              社会奉仕委員会
RI 第2790地区                                                                 
社会奉仕委員長     様 
奉仕プロジェクト委員長 様
ガバナー補佐       様                        

社会奉仕プロジェクト訪問記

平成21年5月26日、千葉幕張ロータリークラブ主催の第10回「アートフレンズ展」オープニングの当日を訪問、取材をさせていただきました。
1  会場は千葉市美術館市民ギャラリーで5月26から31日の6日間開催された。
障害を持つ人たちが年に一回、自慢の作品を沢山の人達に見ていただくいわば晴れ舞台であります。一歩会場に足を踏み入れるとその作品の数に驚かされる。絵画、陶芸、写真、手芸、織物等々その作品数は291点に及ぶとの事であった。


 カメラ片手にメモを取りつつ順路に従い見て歩いたのだが、記者の立場で見て歩くとどれもこれもすべての作品をカメラに収めたくなるのでした。会場の多くを占める絵画は力作ぞろいで、繊細で緻密で根気強く描かれたであろう作品、大胆な構図と色使いで迫力ある筆致の作品、几帳面な徹底した写実、胸の思いを語りかけて2いるような抽象の世界、ほのかな温もりを漂わせる優しい作品とそれぞれが作家の個性を反映していた。作品群を鑑賞していると、見たことのある有名な絵がいくつも視界に入った。

 まさかと思いつつ歩み寄るとそれは県立支援学校の生徒さんの作品でゴッホ、ピカソ、シャガール、ルノアール等の名画を模写したものであった。芸術を志す人達が模写して学ぶことはよくあることらしいが今回展示されている10点ほどの作品はどれも3秀作揃いで、遠目には名画の作品群であった。
作品評については取材記事ということで芸術に素養のない筆者には個々に及ぶことができないのが残念である。来年是非ご来場いただきご自身の目で鑑賞されることをお奨めいたします。

 

 オープニングセレモニーではTVカメラも入り、マスコミ関係者のフラッシュが焚かれる中、関係各位の挨拶があった。我が崎山ガバナーは障害者に対する理解の深さを示すだけでなく、事例をあげて切切と障害者への取り組みとその姿勢を語られた。参列された関係者、とりわけ障害を持つ人のご家族には4大きな勇気と希望を与えたに違いない。
一方、懇親パーティーの席上では出品された障害者の人達がこのアートフレンズ展に寄せる思いを語った。視覚、聴覚、身体、知的障害と種々のハンディキャップを抱え、作品製作にはそれぞれが異なる不自由を克服しておられた様子が良く理解できた。皆さんが異口同音に「このような機会をありがとう。この日のために頑張って作った作品を沢山の人に見てもらえてうれしい。来年はもっともっといいものを作りたい」と御礼と抱負を述べていた。私たちは胸が締め付けられる思いであった。

 

 吉田会長さん、始平堂実行委員長さんからも話を伺ったが今回は10回目であるが最初は4人の障害者の応援から始まったということである。年々このプロジェクトは各界に反響を呼びその輪を広げ今や、5出品者数180名、来場者数1260名となり千葉県、千葉市、放送、新聞のマスコミ各社を後援団体とし、分区内6ロータリークラブの協賛へと発展している。
千葉幕張ロータリークラブ会員の皆様の来場者への配慮は自然で爽やかで満足げであった。開催に至るまでの準備の大変さを思うと同じロータリアンとして敬意を評されずにはいられない。
6障害を持つ人達のアート展は即ち健常者のためのアート展でもある。私は取材を通して多くの勇気と励ましをもらった。今後より多くの健常者の来館を願いつつ会場を後にした。 (文責:森田精司)


 

 

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