R I 理事会の決定事項の抄録、ロータリー財団管理委員会の決定事項の抄録

2010年1 月会合
2009−10 年度R I 理事会の第3 回会合が、2010年1 月25日から29日まで、米国イリノイ州エバンストンにて開かれました。この会合において理事会は、11の委員会報告を検討し、65件の決定を記録しました。

クラブおよび地区に関する事項
理事会は、パレスチナ自治政府から登録に関する書簡を受理することを条件に、パレスチナにロータリー・クラブ拡大の門戸を開き、クラブを第2450地区下に置くことに同意しました。
また理事会は、ロータリー研究会で討議する議題を今後、推奨しないことに同意しましたが、ポリオが撲滅されるまで各研究会でポリオ・プラスに関する状況報告を行うという決定を承認しました。

R I 管理運営に関する事項
エド・フタ(布田)R I 事務総長は、任期が終了する2011年6 月30日をもって事務総長を退職する意向であることを発表しました。これを受けて理事会は、これまでの10年間の友好関係、リーダーシップ、職務に対し感謝の言葉を伝えるとともに、次ロータリー年度での引き続きの指導に期待の意を表しました。また、新事務総長候補を特定するために執行委員会と財団管理委員1 名を任命しました。

理事会は、R I 委員会を再構成するという会長エレクトの計画に賛成の意を表しました。委員会の再構成にあたっては、委員会がR I 長期計画と調和したものになるよう、一部の委員会を廃止したり統合することが検討される予定です。一部の委員会の廃止や統合によって委員会の総数が減り、それに伴い会合にかかる費用が縮減され、R I の経費削減にもつながると期待されます。理事会は、ウェブ会議(インターネットを使った会議)の活用によって委員会の国際会合の費用が効果的に削減されることに同意した上で、ウェブ会議に関するR I の基準と指針を作成するよう事務総長に要請しました。

R I プログラム、コミュニケーション、褒賞に関する事項
理事会は、ロータリーの2 億ドルのチャレンジに関する報告書を受理しました。これには、ポリオ撲滅募金目標に向けて、2010年1 月18日現在、1 億728万ドル以上がR I に寄せられていることが報告されていました。
理事会は、ロータリー・クラブへの支援とクラブの充実化において大きな貢献を果たしたロータリアンを表彰するために「Club Builder Award」を新しく設けました。この賞の候補者として、地区ガバナーはそれぞれの地区から毎年1 名を推薦することができます。

理事会は、インターアクト・プログラムへの支援を強化するためにクラブと地区に対し、多数の活動を推奨しました。
この推奨事項には、さまざまなメディア(出版物、ビデオ、ソーシャルネットワーキング)を活用して広報活動を行ったり、クラブ・インターアクト委員会を通じてインターアクトとの関係を強化することや、ロータリーに関する情報をインターアクトに紹介したり、クラブ例会や地区会合にインターアクターを招待しプレゼンテーションをしてもらうことなどが挙げられていました。理事会はまた、R I の青少年プログラムを各自の地域社会で開始したり、充実化させるために役立つリソースを紹介するなど、PETS で青少年プログラムについて十分取り上げるようガバナー・エレクトに呼びかけました。インターアクト会員資格の最低年齢が14歳から12歳に引き下げられました。

理事会は、ロータリアンの倫理規範の採択、PETS と GETS で使用する研修ツールの作成、R I の職業分類制の重要性に対する再確認など、 職業奉仕に関連するさまざま事柄について検討する委員会を任命するよう会長に要請しました。

国際会議
理事会は、ニューオーリンズ国際大会登録者数を17,000人と推定し、これを基に同大会の最終予算を決定しました。

また、2010年12月15日までの登録料金を300米ドルと設定しました。このほか、R I 国際大会への参加見込み数を設定する方法についても検討し、予算作成の目的で国際大会の推定参加者を理事会に推奨する際に、事務総長がRI 財務委員会と国際大会委員会(地元のホスト組織委員会も含む)の提案事項を考慮に入れることに同意しました。

2009年11月会合
2009−10年度R I 理事会の第2 回会合が、2009年11月2 日から5 日まで、米国イリノイ州エバンストンにて開かれました。この会合において、理事会は、17の委員会報告を検討し、また90件の決定を記録しました。

クラブおよび地区に関する事項
理事会は、 現行の国際ロータリー地域コーディネーター(RRIMC)プログラムに代わり、新たにロータリー・コーディネーター・プログラムを設置しました。ロータリー・コーディネーターは、クラブ会員増強の支援において幅広い役割を果たします。さらに、 ロータリー・コーディネーターは、 R I プログラムの全側面について研修を受け、 クラブと地区を強化するためのベストプラクティス(最善の実践方法)を推進します。理事会は、 会長エレクトが41名の新しいロータリー・コーディネーターを任命することを承認し、これらのコーディネーターは2010−11年度より、 ロータリー財団地域コーディネーターと同じ地域を担当することになります。

理事会は、適切に機能しているロータリー・クラブの定義に関して方針を改正し、ロータリーの方針、手続き、ベストプラクティスに従うことを追加しました。これらの基準を満たしていないクラブは、機能していないクラブとみなされることになります。
2010年1 月1 日より、理事および役員/雇用慣行賠償責任保険は、米国のロータリー・クラブおよび地区の損害保険プログラムに含まれます。

R I 管理運営および財務に関する事項
理事会は、修正されたRI の使命とビジョンの声明およびRI の長期優先事項を承認しました。
R I の使命:
  ・私たちは、他者に奉仕し、高潔性を推進し、事業と専門職務および地域社会のリーダーの間の親睦を通じて世界理解、親善、平和を推進する。

R I のビジョン:
  ・私たちは、世界中の地域社会における人々の生活の改善に貢献するため、活発で行動力のあるクラブから成り、人々から選ばれる奉仕組織である

R I の長期優先事項:
  ・クラブのサポートと強化
  ・人道的奉仕の重点化と増加
  ・公共イメージと認知度の向上
会長エレクトからの要請により、会長エレクトがロータリー財団管理委員として任命する個人名を理事会に提出することを義務づけるロータリー章典の条項を、2010年規定審議会が終了するまで、一時停止とするよう理事会が決定しました。

R I 細則第12.020.5. 項の規定にかかわらず、理事指名委員会の委員名提出の締切日としてR I 細則が定める6 月1 日は絶対に動かすことができず、締切日を過ぎて提出された被推薦者は、理事指名委員となることができない(ただし、R I 細則第12.020.7. 項に規定された場合を除く)ことを、理事会は確認しました

理事会は、2008−09年度のR I の財務結果に関する監査済み諸表と報告書を受理しました。これらの結果は、年次報
告書に掲載されます。

R I プログラム、コミュニケーション、褒賞に関する事項
理事会は、ロータリーの2 億ドルのチャレンジに関する報告書を受理しました。報告では、10月27日現在、R I がチャレンジで1 億80万ドルを集めたことが伝えられました。理事会は、ポリオ・プラスに関する最新報告も受け、これには4 カ国(インド、パキスタン、アフガニスタン、ナイジェリア)で野生型ポリオ・ウイルスが常在しているものの、ウイルスの広がりが大幅に抑えられたことが記されています。

ロータリー平和センターについての認識を高めるため、理事会は、適切な地区行事に平和センターを含めるよう地区ガバナーに奨励し、センターを2010年R I 研究会の討論の主題とするよう検討することに同意しました。

理事会は、 新しいロータリアン行動グループ試験的プロジェクトの詳細を立案するために、アドホック(臨時)委員会を任命することに同意しました。この試験段階で、ロータリアン行動グループは、未来の夢試験計画の6 つの重点分野におけるリソースとなります。また、 修正された行動グループは、 7 名から成る理事会により管理、監督されます。グループは引き続き、現行の財団プログラムで支援されるクラブと地区のプロジェクトを特定し、R I の配布に関する方針に従い、すべての慈善寄付を受け取る口座として、ロータリー財団使途推奨冠名基金を設置するよう義務づけられます。

理事会は、2009−10 年度国際ロータリー超我の奉仕賞の受賞者144人を選出しました。本賞は、これまで顕彰されることのなかったロータリアンによる継続した模範的な人道的奉仕活動を表彰するものです。受賞者の氏名は、ロータリー年度末に発表されます。

理事会は、新たに、ロータリアン音楽家の親睦グループを承認しました。

国際会議
理事会は、2011年R I ニューオーリンズ国際大会の計画を検討、承認しました。これには、大会のロゴ、推進用スローガン(「Let the Good Times Roll…Again!」)、暫定プログラム、公式ホストエリア、登録料、予算が含まれます。
また、2017年R I 国際大会開催地として、米国ジョージア州アトランタからの提案を進めて検討することに同意しました。

2009年7 月理事会の抄録
理事会は、2009−10年度R I 副会長としてエリックE. ラコステ・アダムソン氏を、2009−10年度財務長としてマイケル・コラサード・シニア氏の任命を歓迎するとともに、ホセ・アルフレド・セプルベーダ氏を執行委員会委員長に選出しました。
理事会は、ケニー会長がロータリー財団管理委員として指名した、グスタヴォ・グロスC. 氏、リンA. ハモンド氏、アショクM. マハジャン氏、ウィルフリッドJ. ウィルキンソン氏を正式に承認しました。

理事会は、ケニー会長の推奨に基づき、2009−10年度R I 委員会および支援グループを設置し、その責務内容を承認しました。

理事会は、2011年国際大会において選挙されるR I 理事を指名するために、ゾーン2 、8、11、15、19、21、24、33が、2009−10年度に理事指名委員会の委員を選出することに同意しました。

理事会は、収入を8,790万米ドル、支出を8,730万米ドルとする2009−10年度の国際ロータリー予算を確定しました。

理事会は、ロータリー財団の全プログラムのための2009−10年度予算の6,730万米ドルを承認しました。支出予算は、使途を指定しない年次プログラム基金への寄付から充当されます。

ロータリー財団管理委員会の決定事項の抄録
2010年1 月
ロータリー財団管理委員会は、2010年1 月16日、米国カリフォルニア州サンディエゴで会合を開きました。以下は、管理委員会決定の抄録です。

寄付増進および認証に関する事項
「ロータリーの2 億ドルのチャレンジ」 に、 現金と寄付誓約を合わせて1 億500万米ドルが寄せられ、そのうち1,250万ドルは大口寄付によるものでした。これらの額に、グーグル社からの350万米ドルは含まれていません。

ロータリー財団への卓越した奉仕を称えるロータリー財団特別功労賞の2009−10年度受賞者として、32人のロータリアンが選出されました。また管理委員会は、2010年モントリオール国際大会において表彰される、ロータリー財団学友人道奉仕世界賞の受賞者を選出しました。

プログラムに関する事項
管理委員会は、
  ・アフガニスタン、アンゴラ、ベニン、ブルキナ・ファソ、コートジボアール、ガーナ、ギニア、インド、リベリア、マリ、モーリタニア、ニジェール、ナイジェリア、パキスタン、シエラレオネ、トーゴのためのポリオ・プラス補助金を承認しました。
  ・2009−10年度のポリオ・プラス・パートナー・プロジェクト支援に使用される、ポリオ・プラス基金からの200万米ドルの追加配当金を承認しました。
  ・ポリオ・プラス・プログラム補助金の予算を79万米ドルから109万米ドルへと引き上げることに同意しました。
  ・ポリオのない世界を目指す国際奉仕賞を受賞する10人のロータリアンを選出しました。
  ・チリとメキシコのロータリー・クラブと地区が関与する1 件のマッチング・グラントを承認しました。
  ・マッチング・グラントの上限を15万米ドルから20万米ドルに引き上げ、2010−11プログラム年度の補助金より適
用することに同意しました。
  ・ドミニカ共和国と米国のロータリー・クラブが関与する1 件の3 − H 補助金の申請を承認しました。

財務に関する事項
財団管理委員会は、事務局の管理運営費を削減するための長期的な選択肢を調べ、国際ロータリーとロータリー財団の管理運営とプログラム運営における共同負担費用を見直すよう、事務総長に要請しました。

財団の統計(2009年12月31日現在)
ポール・ハリス・フェロー:1,208,428名
財団べネファクター:81,963名
大口寄付者:11,904名

2009年10月
国際ロータリーのロータリー財団管理委員会の会合が、2009年10月26〜29日、米国イリノイ州エバンストンで開かれました。下記は、管理委員会決定事項の抄録です。

管理運営に関する事項
管理委員会は、2010−11年度の管理委員会委員長エレクトにビル・ボイド管理委員、 副委員長にジョンF. ジャーム管理委員を選出しました。管理委員会の年次会合は、2010年10月25日から29日にわたりエバンストンで開かれます。
2010−11年度のその他の全会合の期日については、委員長が決定することになります。

管理委員会は、ジョンF. ジャーム管理委員を2010年規定審議会の、投票権を有しない議員として選出しました。

管理委員会は、未来の夢計画の下、財団に新しく導入されるパッケージ・グラントの要件と一般的基準を採択しました。この補助金に関する詳細は、2010年国際協議会で行われる研修中に、未来の夢試験地区に提供されます。

寄付増進に関する事項
管理委員会は、ロータリーの2 億ドルのチャレンジに関する中間報告書を受理しました。世界ポリオデーに当たる10月24日現在、総額9,900万米ドルが集められていることが報告されました。

今後さらに検討していくことを条件に、管理委員会は、アーチC. クランフ・ソサエティに3 つのレベルを設定しました。
これは、2010年7 月1 日以降、有効となります。また、レベル4 の大口寄付者の基準も以下のように修正しました。
レベル4:100,000〜249,999.99米ドル
アーチC. クランフ・ソサエティ:250,000〜499,999.99米ドル
アーチC. クランフ・ソサエティ:500,000〜999,999.99米ドル
アーチC. クランフ・ソサエティ:100万ドル以上

管理委員会は、恒久基金の目標を以下のように承認しました。
  ・ロータリアンが地元と世界で慈善活動の目標を達成できるよう支援する
  ・ロータリー財団のプログラムを支援する
  ・財団プログラムの増え続ける需要に応えるために、収入源を継続的に確保し、ロータリー財団の堅実な未来を築く

プログラムに関する事項
管理委員会は、
  ・16 件のマッチング・グラントを承認しました。これらは、オーストラリア、バハマ、カナダ、エクアドル、エチオピア、フィジー、フィンランド、インド、日本、ケニア、韓国、モザンビーク、ニュージーランド、フィリピン、シエラレオネ、スーダン、スウェーデン、スイス、タンザニア、ウガンダ、米国のロータリー・クラブと地区が関与するものです。
  ・アフガニスタン、ベナン、ブルキナファソ、チャド、インド、マリ、ニジェール、ナイジェリア、パキスタン、ソマリア、スーダンへのポリオ・プラス補助金を承認しました。
  ・2010年ロータリー世界平和フェローシップを受理する候補者のリストを承認しました。また、2010−11 年度に、修士課程のフェローシップ50口と、修了証取得コースのフェローシップ50口に対し資金を支給することに同意しました。
  ・ロータリーと一般向けに名称を短縮し、「ロータリー平和センター」と、「ロータリー平和フェロー」を使用することに同意しました。
  ・目標の9,500万ドルに向けて、約4,400万ドルを集めたロータリー・センター大口寄付推進計画委員会に感謝の意を表しました。
  ・2012 年のバンコク国際大会(タイ)に付随して開催されるロータリー世界平和シンポジウムの計画に同意しました。
  ・ロータリー平和フェロー(修了証プログラム)と国際親善奨学生が、平和フェローシップ・プログラム (修士課程プログラム)に申請する資格があるということを理解した上で、 ロータリー平和フェローシップ(修了証プログラム)、あるいは国際親善奨学金プログラムの終了日から、ロータリー平和フェローシップ(修士課程プログラム)への申請日まで、最低3 年が経過していなければならないという規定に同意しました。
  ・カナダのモントリオールで2010年に、また米国ルイジアナ州のニューオーリンズで2011年に開かれるロータリー学友祝賀行事の暫定的なプログラム案に賛成の意を表しました。
  ・オーストラリア、ガーナ、フィリピン、米国のロータリー・クラブが関与する3 − H 補助金を承認しました。

資金管理
2009年10月の分析から、人道的補助金の報告が世界的に減少していることを指摘し、管理委員会は、2010年4 月に行われる半期分析までに、地区が報告状況を改善するよう求めています。

人道的補助金専門家グループの募集と研修が2010年第20Aゾーン・ロータリー研究会に付随して、ウガンダのカンパラで開催されます。また、 同グループの地域研修セミナーは、 2010年国際大会(ニューオーリンズ)に先立って行われる予定です。

財務に関する事項
管理委員会は、Deloitte and Touche 会計監査会社から提出されたロータリー財団の2008−09年度監査済み財務報告書を受理しました。この結果は、財団の年次報告書に掲載されます。

2009年12月1 日から5 年間を担当する投資コンサルタントが新しく任命されました。

管理委員会は、2009年6 月30日現在、運営予備金の残高が、義務づけられている予備金の最低率を満たしていないことを指摘しました。この状況を慎重に見守り、予備金の回復方法について検討を行うことを目的に、管理委員から成る委員会が任命されました。

財団の概要
ポール・ハリス・フェロー:1,197,108名
財団ベネファクター:81,101名
大口寄付者:11,611名
(2009年9 月30日現在)

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