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2012-2013年度
国際ロータリー第2790地区
ガバナー事務所
〒271-0092
千葉県松戸市松戸1281
ユニティビル4階
TEL.047-703-9957
FAX.047-703-9958
Email:12-13gov@rid2790.jp
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会長エレクトの皆様へ
国際ロータリー第2790地区
ガバナー・エレクト 得 居  仁

はじめに
 山田修平ガバナー、PG鈴木雅博研修リーダー、PG崎山征雄研修委員のご指導を頂き、またパスト・ガバナーの皆様、関口徳雄ガバナー・ノミニー、ガバナー補佐各位、地区委員会委員長と委員皆様のご協力を頂きまして、本日ここに2012年会長エレクト研修セミナーが開催出来ますことを感謝申し上げます。
 来るべき2012-13年度に、クラブを指導し、クラブ活動を先導するリーダーに就任される会長エレクトの皆様と、時を共有してガバナーを務めることができますことを、何よりの光栄と存ずる次第であります。
 ロータリーの綱領の推進へ向けて、一緒に、手を携えながら、一歩ずつ確実に、前に進んで行こうではありませんか。

2012-13年度RIテーマ
奉仕を通じて平和を Peace Through Service

 田中作次RI会長エレクトは、国際協議会開会本会議におけるテーマ講演で、2012-13年度RIテーマを「奉仕を通じて平和を Peace ThroughService」とすると発表されました。

 田中RI会長エレクトのRIテーマとお考えは、ご覧頂いたDVDでご理解頂けたものと存じます。

2012-13年度ロータリー世界平和フォーラム
 ベルリン、ホノルル、広島の3都市で、2012-13年度ロータリー世界平和フォーラムが開催されることが決まっております広島では、「平和はあなたから始まる」とのサブタイトルの下に、2013年5月17、18日の両日に開催されます。詳細は未定ですが、広島フォーラム開催費用全額を日本のロータリアンが負担することを要請されております。
 また、広島開催については、「若者」に焦点を当て、新世代プログラムの参加者を交えて、地区から少なくとも2名の若者が参加するよう要望されています。
 開催費用負担についても、また参加要請がされた場合にも、地区内クラブにご協力をお願いすることになります。その節はどうぞよろしくお願いいたします。

ガバナーの任務
 ロータリーの地区の活動ならびにその組織は、個々のロータリー・クラブがロータリーの綱領を推進するのを助けることを唯一の目的とるすものであり、ロータリー・クラブや個々のロータリアンが提供する奉仕を減殺することがあってはならない。(ロータリー章典17.010.1.)
 地区ガバナーは、地区内クラブに対する指導と監督を行うことで、ロータリーの綱領を推進する任務を課せられている。(RI細則15.090.)と、規定されております。
 従いまして、私の次年度の任務はロータリーの綱領の推進以外にないのであります。

綱領の意味するところ
 国際ロータリー定款、標準ロータリー・クラブ定款のいずれもその第4条に「綱領」という規定があります。英文の「Object」が原文であります。「Object」は一般に目的と訳されているにも拘らず、日本のロータリアンの先達は、何故「綱領」としたのでありましょうか。

 「綱領」を辞書で引いてみますと、「物事の基本的なところ」「要点」「政党・労働組合などの団体がその基本的立場・理念・活動方針政策などを要約した文書」(大辞林)とあります。
一方で、文化勲章受章者である漢字学の碩学故白川静先生の「字通」によりますと、「綱」は、大づな、つなぐ、まとめる、であり、「領」はえりくび、すなわち身体の枢要で最も重要なところ、というのでありますから、「綱領」とは、おおづなで、つなぎ、まとめられた、最も大切なところ、という意味を表す言葉であるということになります。

 ロータリーの綱領は、単なる「目的」に過ぎるものではなく、おおづなで、つなぎ、まとめられた、ロータリーの最も重要なところ、すなわち、ロータリーが、目的とし、目標とするものであるが、また同時に、いつまでも、これを守り続け、守り通して行かなければならないものなのであると、後に続く私たちに、言い残し、教えてくれていると私は考えています。

ロータリーの綱領
 「綱領」は、「ロータリーの目的は有益な事業の基礎としての奉仕の理想を鼓吹し、これを育成し・・・・」と宣言しています。
 従いまして、ロータリーとは、「奉仕という基本理念の上に立って事業が行われるようにする」ことであり、これを要約すれば、ロータリーは実業人・職業人の集団であり、職業奉仕についてはプロでなければならない。よって、「ロータリーの目的は職業奉仕の推進にある」ということに尽きるのであります。
 以上から、当然のことでありますが、私の今年度の地区運営は、ロータリーの目的である職業奉仕の推進を目指すことを基本方針とするものであります。

 田中作次RI会長エレクトも、テーマ講演の中で、「1975年にロータリーに入会した当時、それからの私の人生が全く違う方向に向かっていくとは思ってもみませんでした。2年後に職業奉仕の話を聞いた日から、私は少しずつ変わっていきました。収入や、売り上げを増やすことや、自分の会社をほかの会社よりも良くすることだけでなく、個人として、職業人として、もっとよい、もっと高い目的を持って人生を送りたいと思うようになったのです」とし、続けて、「私は、事業を成功させるには、顧客の満足を追求する以外にないという結論に達しました。顧客に喜んでもらえれば、事業も成長します。そうすれば私自身も幸せになれる。しかし、それは事業が成功しているからだけではなく、人を幸せにしてあげることができたという認識があるからです。」として、職業奉仕の大切さを強調されています。
 会長エレクトの皆様におかれましても、来るべき2012-13年度、それぞれのクラブにおいて、職業奉仕の更なる推進を強力に図って下さいますようお願いいたします。

職業奉仕
 クラブ会長が、職業奉仕を中心に据えて、これを基本にクラブ運営をしようとするときに、2つの反対の声が上がるでしょう。

 1つは、「職業奉仕!!分かっているよ。」、「同じことばかり言って、しつこいよ。」であります。ところで、そのロータリアンは、職業奉仕の目指すところが最高善であることを見失ってはいないでしょうか。人間は、最高善を目指しながらも、残念ながら、常に次善に終わってしまう存在なのです。最高善を目標とする職業奉仕に、そもそも到達点があるのでしょうか。

 ノーベル生理学・医学賞受賞者アレキシス・カレルが著した、世界18カ国で1000万部を突破した超ベストセラー「人間 この未知なるもの」に、次のようにあります。
 「筋肉は活動すればするほど発達する。活動すると消耗するどころか強化する。器官は使われないと退化する。生理的機能も精神的機能も、活動すれば増進するということは、観察がもたらす基本的な事実である。同様に、個人が最高に発達するためには、絶対にそうした努力が必要である。筋肉や器官と同じように、知能や道徳観念も訓練が不足すると退化する。」
 ロータリーが、繰り返し、繰り返し、職業奉仕の理念の追求と実践を説き続けてきたのは、人間が、アレキシス・カレルのいうところの「この未知なる生物」であるからではないでしょうか。

 2つ目は、「職業奉仕、職業奉仕と難しいことばかり言っていると会員が辞めてしまうよ。ロータリーは親睦だよ。」の声であります。
 職業奉仕と親睦は、相互に矛盾する命題であり、そのうちのいずれかに真理があるというものではなく、両者が車の両輪のように、スムーズにバランス良く回転させ合えることが、ロータリーでいう親睦と奉仕の理想の姿の筈であります。
 ロータリーの奉仕哲学は、あくまで親睦を出発点として、徐々につくり出され、醸成されて行くものであり、ロータリーは、先ず親睦の歯車を回転させ、この動力を、職業奉仕をはじめとする奉仕の歯車に伝える、というものだからであります。
 1923-24年度決議23-34を実現させたときのRI会長ガイ・ガンディガーは、「ロータリー通解」の中で、「良き親睦は決してロータリーのすべてではないのであって、良き親睦は、ロータリーという苗木が根をおろし、そして成長するための土壌をなしているのである。」と語っています。

田中RI会長エレクトからの要望事項
 国際協議会において田中RI会長エレクトから3点の要望を受けております。
 その1つである2012-13年度ロータリー世界平和フォーラム広島フォーラムの推進と参加につきましては、既にお話しし、お願いをいたしました。
 第2点目は、ロータリー戦略計画3つの優先項目である「クラブのサポートと強化」「人道的奉仕の重点化と増加」「公共イメージと認知度の向上」に一層の力を注いでほしい、とのことであり、第3点目は、「奉仕を通じての平和」の精神をもって、ロータリーの究極の目的である平和な世界に向けて邁進することをお願いしたい、とのことであります。

「クラブのサポートと強化」について
 「クラブのサポートと強化」は、クラブが、「ロータリーの綱領」の目指すところ、すなわち職業奉仕の推進に力を注ぐことにより実現に向かいます。
 クラブ会員が、倦まず弛まず、日々職業奉仕に励むことにより、クラブは強化されます。既にガバナー補佐を通じて、皆様にお願いしていますが、クラブ会員を研修する委員会を新設するか、名称は問いませんが、研修を担当する委員会を指定して下さい。
 クラブ会員が職業奉仕の理念を理解することの徹底を図り、更なる職業奉仕の実践を高めることを推進する手助けとなるクラブ会員の研修を、1年間、継続して、複数回行って下さい。

 「職業奉仕に生きること 話し合い 語り合おう」をテーマに、ガバナー補佐が主催するロータリー情報研究会を分区ごとに開催します。出来る限りの多くの会員が参加するようにお願いいたします。
 また、地区職業奉仕委員会がガバナー補佐に要望し、企画している、ロータリー情報研究会に先立っての、2分区ごとに行う予定のクラブ職業奉仕委員長セミナーは、ロータリー情報研究会を実りあるものとするための重要なセミナーでありますので、これについてのクラブの委員長の参加をはじめとするご協力も、ぜひお願いいたします。

 クラブ職業奉仕委員長セミナー、そしてロータリー情報研究会に加えて、「クラブのサポートと強化」の一助として、地区職業奉仕委員会に対して、クラブの会員研修に関しての助言、助力を行うようお願いしてあります。

公共的イメージと認知度の向上
 ロータリアン一人ひとりがロータリーの広告塔なのです。ロータリーの公共イメージと認知度は、世の中の人びと、地域社会の人びとが接するロータリアンが形作るのです。
 ロータリアンの個人の行動とロータリー・クラブの奉仕活動によって、ロータリーについての良いイメージが生まれ、広まります。
 ロータリアンが、職業奉仕の実践により、職業人・実業人としての品格、高潔性、リーダーシップを備え、高めることにより、「ロータリーの公共イメージと認知度が高まる」のです。
 皆様のクラブから、「ロータリーの公共イメージと認知度を高める」ロータリアンを数多く生み出してください。

新世代奉仕に力点をおいての人道的奉仕の重点化と増加
 田中RI会長エレクトは「奉仕を通じて平和」をテーマに決定したことに関連して、「心の平安」「家族の幸せ」「満足感」「人間の基本的ニーズが満たされた安全な状態」を「平和」と定義することができるでき、そのような「平和」は奉仕を通じて達成できる目標です、とも述べておられます。

 職業奉仕、クラブ奉仕、社会奉仕、国際奉仕、新世代奉仕、どの奉仕活動をとっても、田中RI会長エレクトが定義する「平和」、すなわち「心の平安」「家族の幸せ」「満足感」「人間の基本的ニーズが満たされた安全な状態」を達成することを目指しているものであることに疑問の余地はありません。

 皆様方のクラブにおいても、なお一層のクラブの奉仕活動の活発な展開をお願いしたいと存じます。
 これが、田中RI会長エレクトの要望事項第3点「奉仕を通じての平和」の精神をもって、平和な世界に向けて邁進することに直結いたします。

 ただ、これに関連して、これまでのクラブの奉仕活動が、前年踏襲の理由だけで行われていないか、マンネリズムに陥っているのではないか、一度立ち止まって、見直してくださることも是非お願いいたします。
 そして、このように、これまでの奉仕活動を振り返り、見つめ直し、場合によっては思い切ったメスを振るう一方で、新たな奉仕活動のニーズはないか、をも併せて検証したうえで、クラブの奉仕活動を立案し、実行してください。

 戦後、ひたすら豊かさと自由を追求してきた我が国は、1990年代以降に市場原理主義が加わり、更にグローバリズム、ボーダーレスのかけ声のもとに、若者が将来への夢を描けなくなってしまっているのではないでしょうか。
 このような状況の下において、私たちロータリアンは、家族、地域社会、民族、国家、そして地球の未来と希望を新世代が担っていることを再認識し、新世代の若者が将来に向けて明るい希望を抱くことができるように、また同時に職業奉仕の大切さを知ってもらうことにより、彼らが近い将来ロータリアンとなるよう育成することを目指すべきであると考えます。

 そこで、私は、次年度、皆様方のクラブにおいて、新世代奉仕の常設プログラムに加えて、一般プログラムとして、社会奉仕委員会との協同による、新たな奉仕活動を企画し、実施することを希望いたします。
 新世代が健全に成長すればこそ、地域社会の、そして我が国の、更にはロータリーの将来にも大きな明るい希望の火が灯るであろう、と確信しています。

各クラブ純増1名の会員増強
 組織は増強しないと、自然に衰退し、弱体化してしまいます。
 国際協議会において、RIは、ロータリー会員増強と維持における課題が文化圏によって異なり、型にはまった解決法ではうまくいかないことを十分に認識している、との発表がありました。当り前のことであります。会員増強に王道がある筈がありません。

 今年度山田ガバナーは、各クラブ10%の会員増強を要望され、着々とその成果が挙がっているとお聞きしています。
 私は、クラブの活性化を図り、自然の衰退による弱体化を防ぐために、各クラブ純増1名を実現するよう、会員増強に努めて頂くことをお願いいたします。
 山田年度に注いだクラブの会員増強へのエネルギーと情熱を、次年度も絶やすことのないよう努めてください。

 「会員増強は、これまで常にロータリーで話題に上ってきました。ロータリーが大きければ大きいほど、強くなることは確かです。しかし、会員数だけを問題とすべきではありません。会員数を増やすためだけに新会員を入れても、ロータリーは強くなりません。ただ入会できる人ではなく、ロータリアンとなれる人を入会させてはじめて、ロータリーは強くなれるのです。会員を増やしたいという理由で、ロータリーへの入会をお願いすることはできません。ロータリーが入会にふさわしい素晴らしい団体であり、ロータリーのおかげで幸せになれることを、説明しなければなりません。私たちが勧誘を行うのは、入会者のためでもあるのです。私たちはみな、ロータリーから恩恵を受け、ロータリーを愛しています。入会を通じて、自分と同じ幸せを人々にも味わってもらいたいと思っています。ロータリアンになるよう誰かに声をかけるときには、このことを思い出してください。」
 田中RI会長エレクトの国際協議会閉会の辞の一部であります。

 ロータリーが入会にふさわしい素晴らしい団体であり、ロータリーのおかげで幸せになれることを説明し、勧誘を行うのは、入会者のためでもあること、そして私たちはみな、ロータリーから恩恵を受け、ロータリーを愛しているからこそ、入会を通じて、自分と同じ幸せを人々にも味わってもらいたいと思っていること、をいつも念頭において、1名純増に果敢に挑戦して下さい。

委員会の枠を超えた活動(クロス・プロモーション)
 国際協議会において、2007年7月ウィルキンソンRI元会長が、インターアクト、ローターアクト、RYLA、青少年交換4委員会をエバンストンに集め、「RI青少年プログラム合同会議」を開催し、ここから新しい方向性「クロス・プロモーション(Cross-promotion)」という概念が生まれ、異なるものが提携することにより、それぞれが活性化し、新たな価値を生み出した、との報告を受けました。

 そこで次年度は、異なる委員会が提携することにより、それぞれが活性化し、新たな価値を生み出すことを目指して、垣根の枠を超え、新世代奉仕委員会内に留まらずに、当地区委員会が相互いに提携する「第2790地区委員会クロス・プロモーション」を展開することを地区委員会に要望しています。
 皆様のクラブにおかれても、委員会の枠を超えて、異なる委員会が提携することによって、新たな価値を生み出してくれるであろう、クラブ委員会クロス・プロモーションの実施をぜひご検討下さい。

例会の意味を問い直してみよう
 ガイ・ガンディガーは、「ロータリー通解」で、次のように述べています。
『1時間の昼食会例会の最初の半分は、通常、食事と親睦に専念する部分であり、年間総数52時間の例会のうち、もっとも重 要な仕事を達成すべき時間の余裕は、僅か26時間しかないことになる。われわれは時間を無駄に過ごしていられようか。
この後半の卓話の時間において、会員が自分の企業について語る話を聞く機会は、ロータリーの会員であることによって与えられた最も重要な特権であり、ロータリーの慣例、ロータリーの理論、ロータリー情報の勉強は、個々の会員を教育するものであり、議長を輪番制としたり、不意打ちの議論を行わせる等の方法を取ることによって、多くの内気で、引っ込み思案で、はにかみ屋の会員が、その殻の中から引っぱり出されて、人々の指導者になったのである。
 また、この26時間は、会員の心の中に最高の職業倫理基準をなお一層しっかりと植えつけることになり、ロータリーの原則を体得するにつれ、ロータリアンは、ただ単に奉仕能力が出来るだけでなく、さらに進んで奉仕する意欲に燃えるようになる。
そして、さらに、大抵のクラブにおいては、会員相互間で取引の面で付き合いが始まるという自然の成り行きがある。ロータリーが他のクラブよりも特にすぐれている利点は、例会おいて親しみと友情の種をまき、これがすくすくと育って、他のクラブの場合よりも早く実りを持つにいたる機会が与えられるという点にある。
 ロータリアン相互の取引はセールスの技術の結果というよりは信用と友情の結果であり、クラブの斡旋の結果というよりは奉仕の結果なのである。』

 ややもするとロータリアン相互の取引は、互恵主義の抑制に抵触すると主張する人もおりますが、ガイ・ガンディガーが説くところは、今日のロータリーにおいても今なお生きている、そう考えて、ご紹介いたしました。
 古典からも学び、改めてクラブ例会の意味を問い直し、次年度クラブ例会を更に充実した意味あるものとされるよう、力を尽くしてください。

地区委員会組織について
 地区委員会の組織を、クラブ奉仕、職業奉仕、社会奉仕、国際奉仕の4大奉仕に、新世代奉仕を加えた、5つの奉仕の分野(Five Avenues ofService)を基準とした構成といたしました。
 青少年交換を、RIの新世代奉仕プログラムのとおりに、新世代奉仕委員会に所属させました。

 私は、単年度制であることを、ロータリーの何よりもの長所であると考えておりますので、地区委員会は勿論のこと、ロータリーの奉仕活動に専門家(プロ)は不要であり、仮に専門的な知識、経験がないと地区委員会活動が出来ないのであるとすれば、そのこと自体に問題があると提示いたしました。
 そのような観点からをも含めて、地区委員会委員の交代を図ると共に地区委員数を大幅に削減いたしました。

 地区委員会委員長、委員の皆様には、私の意とするところをご理解していただく一方で、ロータリーを、そして地区を想い、愛するお気持ちから、それぞれの役割をお受け頂きました。
 少数精鋭とは申せ、地区委員数の大きな削減は、地区委員の皆様に、想像を超える多大の負担をおかけすることになることと思います。

 地区というものは、管理の便宜上から結び付けられた、一定の地理的な地域内にあるロータリー・クラブのグループに過ぎないものであり、地区の活動やその組織は、個々のロータリー・クラブがロータリーの綱領を推進するのを手助けすることのみを目的とするものであります。
 次年度地区各委員会は、地区委員の減員から、地区内クラブに、これまで以上にお手伝いのお願いをすることがあろうかと存じます。
 地区委員会の存在目的とクラブの奉仕活動との関わりをしっかりと見据えて頂いたうえで、地区がクラブに何をしてくれるのかではなく、クラブが、綱領の推進を手伝ってくれている地区委員会に何ができるかの見地から、惜しみのない全面的なご協力をくれぐれもお願いいたします。

ガバナー公式訪問
 1クラブずつの公式訪問の方式を継続いたしますが、加えて、1日、1クラブのみを公式訪問いたします。
 11クラブが年を超してしまいますが、時間の許す限り、クラブの会員の皆様と、ロータリーについて、話が尽きる程に語り合いたいと希望していることからですので、何卒ご了承下さい。
 クラブ協議会については、基本的な時間設定をしていますが、これに拘ることなくて結構であります。
 地区内各クラブのロータリアンと、ロータリーについて意見を交換し、語り合うことが出来ますことは、私にとって、何よりもの喜びであり、今から胸躍る想いがしております。

地区予算案について
 予算案を策定するに際しては、過去の予算ではなく、中村、織田ガバナー年度である直前2年度の決算を参考にしました。
クラブ会員一人当たりの地区関係負担金2万5265円は、山田ガバナー年度と同額のままであります。
 地区監査委員会から支出が不適切であるとの指摘を受けましたので、青少年交換委員会事務局を取り止めしました。
 また、ガバナー自身とガバナー事務所の経費を出来るだけ節約することを目指しております。
 単に無駄と思われるものを省くのではなく、お金をかけなくて済むのでは、と思われるものを探し出して、それについての予算を削ったものであります。

 このような節約の成果により、次年度は地区委員会が開催するセミナーにおいて、クラブや出席者にご負担頂いていた登録料をなくすことができるものと存じます。
 ただし、昼食代等の食事代が必要なときには、実費負担をお願いすることになるかと思いますが、会場費や資料代に充当される登録料は支払いをして頂かなくともよくなる予算案を策定しました。

 お持ち帰りいただきまして、4月30日開催の地区協議会でご承認いただきますようお願いいたします。

地区予算案事実上の修正の提案
 地区予算を策定した後になって、地区が青少年交換事業を行うために、RIJYECという全国組織に対して、年度開始時点の会員一人当たり100円の維持協力金を支払う必要があり、これまでこれが地区危機管理委員会費から支払われていることが分かりました。
 次年度地区危機管理委員会費予算10万円ではこれに対応できませんし、本来は全国組織分担金として支出すべきものでありますので、「地区運営資金予備費」305万3000円から27万2000円を取り崩して、同金額を全国組織分担金の一でありますRIJYEC維持負担金に充当して支払うことを、予算案の承認に際して、予めご承諾しておいて頂きたいと存じます。


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